小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

一日卵堀り

2006-06-16 19:52:39 | Weblog
今日の小笠原も好天の一日、カカトの傷は60%回復と言った所、早朝のジョギングはまだ自重している、こんな日は走りたいのだが我慢である。

海洋センターのボラは今日もテンパト(天然浜パトロール)、唯今日は陸路から初寝浦、北初寝浦のパトロールである。センターボラのあいだでは嫌われているコースだ、所長のマナミさんも「歩くのはやだねー、特に初寝は」とぼやいていた。

僕も個人的に二度ほど行った事があるが、とにかく行きは急坂をほぼ下るのみ、当然帰りはひたすら登りという事になる。今日は所長のマナミさん、ボラのノリ、コンちゃん、カンちゃんそして僕の5人、弁当に凍らしたお茶4リットル、機材を背負って1日のピクニック?だ。

午前中は初寝浦、お弁当タイムを挟み午後は北初寝浦、達人マナミさんの「ここ掘れワンワン?」の指示にひたすら穴を掘る、指先に神経を集中し砂の軟らかい感覚を追いかけながら手探り(指探り?)で掘り進む、そしてあの卵に触れた瞬間の微妙な感覚、なんとも言えない
「マナミさん、有りました!」
後は慎重に割らぬようピンポン玉を一回り大きくしたような卵を一つそっと取り出す。そして成熟度を確かめ場所を記録して又元の場所へ埋め戻す、一日その繰り返しである。

本日の成果は19巣の発見、マナミさんに言わせれば「気が抜けるほど少ない」そうである、やはり今年はアオウミガメの産卵少ない年なのかもしれない。

あまり成果も上がらず、しかも帰りはひたすら急坂の登り
「あー疲れた、モーヤダ!」
とぼやく皆だが、汗をかいたその顔は
「気持ちイー、最高」
と言っている様に見えたけどネ。僕もこんなテンパトならいつでもOKである。

写真は夕方カンちゃんと新人のシンちゃんに亀パトロールのレクチャーをするシマネエ。