小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

テンパト

2006-06-15 21:14:49 | Weblog
昨年に比べるとその数はかなり少ないようだが、それでもあちこちの浜でアオウミガメの産卵が盛んになって来た。

そして海洋センターでも通称テンパト、天然浜パトロールの略である、の業務が一週間ほど前から始まった。島のあちこちの浜へ行き卵を探して掘り出しその発育状態を記録後もとの所へ埋め戻す。目印を立てその場所を記録し、数ヵ月後その卵を掘り出しどのくらいの確立で孵化しているか記録を取る。将来的にアオウミガメの生態に関する研究の基礎データにする為の本当に地道な作業である。

今日は陸路では行きづらい浜へ船を使っての本年初のテンパト、トライアスロンの経験があり水泳は得意だろうという事で僕も借り出された、メンバーは所長のマナミさん、ボラのイッサ、カンちゃん、そして僕の4人である。

乗船前、乗船後まずは安全に関するレクチャーから始まり一通りの説明が済むとマナミさん船を止め
「はい、みんなTシャツ脱いで、眼鏡外して、海に飛び込んで、立ち泳ぎ!」
泳力テストである。実際海況によっては岸までかなりの所に船を止めそこから調査用の機材等を持って泳いで上陸せねばならない。泳ぎが苦手な人には辛いと言うか、かなりの危険も伴う。最近昼休み泳ぎの練習をするボラがいるのも、なるほどである。

今日は今年初めて、レクチャー中心の船でのテンパト、それほど厳しい状況も無く一応無事終了。しかし驚きの連続だった。特にビックリしたのはマナミさんが1.5メートルほどの鉄の棒をここと思われる地面に突き刺しその感触を探る、そして「ここ掘って」、70%くらいの確立で卵が出て来る。ほんと、神業だね。

またまたその道の達人が海洋センターにも1人、この島ホント達人だらけだ!

写真は昼休みお茶を楽しむ女性ボランティア、泳ぎの練習してる人もいたけどね。