MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

新緑に「褄黄蝶」舞う、21世紀の森と広場

2014年04月25日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

昨日の水元公園へのポタリングで、
何となく体がだるいので今日は近場の21世紀の森へ。

晴れ渡った21世紀の森と広場は、
この季節ならではの濃淡様々な新緑が輝き、
木々の下から空を覗くと、
安らぎを覚えるほどの柔らかな緑の光のシャワーに出会うことが出来る。


もともとは千駄堀の谷津を利用して作られた公園なので、
園内を逍遥していると、どこからでも新緑の優しさを享受できる。


で・・・・
今日は表題の通り「ツマキチョウ」を発見した。
春だけに現れる蝶なので、注意していないと見つからないが、
特徴としては、モンシロチョウよりも小型で、直線的に飛ぶ習性があり、
カタバミの花やオオイヌノフグリなどで吸密する。

しかし、発見したものの1枚しか撮れず、しかもカメラブレがあったようで、
鮮明には捕らえきれず、その写真は、記事の最後に掲載しています。

「野草園」では、シオカラトンボが飛び回っていたので追ってみた。
巻頭の写真は、シオカラトンボの雌で、下のトンボが雄である。


どこにでもいるような蜻蛉なので過去に撮ったと言う記憶は無いが、
撮ってみると、
春のシオカラトンボは意外にも翅の縁取りの金色が美しく、
被写体となりうるものであることを確認できた。
目の前に世継ぎ中のトンボが現れたのでパチリ。


蜻蛉と言えば、昨日も水元公園で「クロイトトンボ」に出会っている。
こんなときにでも紹介しておかないと、お蔵入りになる可能性が高いので掲載。
丸い複眼の上の青い斑点がクロイトトンボの特徴で体長は3cmほどしかない。
羽化して間もない個体のようで、飛んでいるときに風に煽られて、
私の影にあった風の少ない鉄の欄干に舞い降りた。


下の写真が今日21世紀の森と広場で撮影できた、
カタバミの花で吸蜜中の「ツマキチョウ」の雄。
雄が居るということは雌もいる可能性が大きいので、
これからは21世紀の森へ行くたびに「ツマキチョウの雌を探す」事になるのだろう。
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大津川(千葉県柏市)は花爛漫

2014年04月23日 | あらかると

大津川の菜の花などが見頃になっている。
特に、柏市藤心を流れる小川の周辺は、
両岸とも菜の花(花が咲く前は春の山菜として食べられる)が満開の状態だが、
さらに花を咲かせながら伸び続けるはずである。


上の写真の周辺は柏市が農家から土地を借り上げて作られた、
有料の「市民農園」があり、
付近には逆井運動公園や「カタクリの群生地」などもある。

小川の両岸には自転車が通れるほどの遊歩道があるが、
場所によっては遊歩道の両側が菜の花で囲まれるため、
下の写真のように折角咲いた花が刈られてしまっている場所もあった。


小川は上流で浄化され中和もされているので水は綺麗で、
翡翠(カワセミ)なども見られるが、小魚が泳いでいるのを見たことはない。

朝の光に輝きながら流れる水面をバックに菜の花を撮ると、
コントラストが強すぎて水面は白黒の世界になってしまったが・・・
この表現方法が意図的に出来たら面白いと思う。


菜の花の遊歩道は、花を楽しみながら水面の輝きを受けながら、
自転車を押しながら歩いた。


小川は大津川に流れ込んでいて、大津川にも菜の花が点在していた。


大津川土手には、蒲公英や長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)、
オオイヌノフグリや土筆、ハコベやトウダイグサや姫踊子草、
カラスノエンドウやホトケノザやカタバミなどなど・・・・
様々な雑草が花の最盛期を迎えている。


下の写真は巻頭の写真を撮った場所から約1km先の大津川下流だが、
下流(手賀沼が河口となる)に行くにしたがって、菜の花の数はまばらになっていく。


大津川の周囲に広がる田圃には水が引かれ始めていて、
まもなく田植えの時期を向かえる。

5月の連休が終わる頃には早苗田が広がり、
早苗田に張られた水の水面には青空や白雲が投影され、
開放感のある不思議な世界が出現する。
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雨後の「玉のような滴」を撮る

2014年04月22日 | あらかると

空がどんよりと曇り、4時30分頃に降っていた小雨は、
6時前には止んで青空となった。
久し振りの撮影日和になりそうだったが、
天気予報では昼前後から曇ってきて夜半には雨になるという。


と言うことで遠出は出来ないから、
晴れている間に近隣のポタリングをと・・・・、
なんと、7時30分には家を出た。

この時間帯は小中学生の通学時間帯であるため、
街中の歩道を走るには不適で、
人の少ない林間地帯へと移動した。

雨後と言うこともあって、草木には雨の滴が付着していたが、
それがかえって面白く、雨滴を中心に撮ってみた。

巻頭の写真は道端の蒲公英の若い綿毛だが、
鈴なりのごとくに雨の滴が着いていた。
さらに、
花の額付近にはツチイナゴの子と思われる昆虫が居て、
自分の体長をはるかに超える触覚を左右に動かしていた。

針葉樹のような手入れのされた垣根には、
新芽が同じような高さで密集し、あちこちに玉の滴が見られた。


蒲公英の綿毛は雨に濡れて毛筆のように閉じていた。


ナガミヒナゲシもあちこちで咲いていたが、
やはり一様に雨滴を宿し、一輪一輪の様相に被写体としての面白さがあった。


あちこちを1時間半ほどポタリングした後、
先日発見し、撮影する予定のあった不可思議植物、
「ヤマネコノメソウ」のある「21世紀の森と広場」へ。

9時の開園まで約10分ほど待たされたが、
晴れたためか開園を待つ人は以外に多かった。
しかも高齢者ばかりだったのは、
早朝散歩をしない私にとって意外な光景だった。

茅の花穂の雨滴。


で・・・・今日の天気予報はバッチリと当たって、
10時過ぎから雲が湧き、11時前には青空は消えてしまった。


閑話休題・・・

「ヤマネコノメソウ」と言う名前も面白いが、
前回はネーミングの元となった種を付けた状態のものしか撮っていなかった。
今回、花と種が露出する前の実も撮れたので、機会があったら紹介したいと思う。
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八重散らしの春雨

2014年04月21日 | あらかると

朝からの雨で遠景は朦朧体のように霞み、
いつもなら聞こえ来る高校生等の元気な声も、
小糠雨の中に静まり返っていた。


土埃が舞うほどに乾燥していた隣のグラウンドや団地の庭も雨に濡れ、
やや誇り塗れだった草木は瑞々しさを取り戻していた。


野菜の在庫が無くなったので(生野菜嫌いの私でも野菜は常備する)スーパーへ。
7階の廊下から団地の庭を見下ろすと、
八重桜(関山)が散り始めたようで、周辺が花弁に塗れていた(巻頭の写真)。
今日の雨が「散らしの雨」となったようである。

庭に出て観察してみると、花はまだ5分以上残っていて、
この2~3日やや冷え込んだことが花を長持ちさせたようである。


関山の花弁は「染井吉野」よりも大きく重量感もあるため、
吹き溜まりには花弁の絨毯が出来上がっていた。
春の日差しの中で輝くように咲いていた蒲公英の花は、
関山の薄紅色の花弁に囲まれてしまって存在感を失っていた。


成長し始めた雑草の隙間にも花弁が入り込んでいたが、
これらの花弁は朽ちて大地に吸収され、
やがては周辺の雑草の成長を手助けすることになる。

華やかな散華と消え行く儚さ・・・・・それは人も同じなのかもしれない。


子供達の遊具のある広場では、
真っ赤でやや大振りの木瓜の花が最盛期を迎えていた。
余りにも赤すぎるためこれまで「撮る」事を避けていたが、
3日もシャッターを切らない日が続いたため、何気に撮ってしまった。
やや暗かったためフラッシュをONにしたが、
それが良かったようで、花に近い発色が得られ、被写界深度も得られた。



3日ぶりの外出だったが、
部屋の中でうだうだと過ごしていたためか、春遊びの疲れが取れたようで、
足が軽く、軽快な歩行速度を保つことが出来た。
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はなみずき通りは花満開

2014年04月20日 | あらかると

私の住む町には通称「はなみずき通り」
(松戸市常盤平柳町27交差点付近から同市常盤平西窪町2交差点付近の間)
があり、街路樹として植えられている「はなみずき」が、今、満開である。


1912年、アメリカ合衆国第27代大統領ウィリアム・タフト婦人が、
米国の首府であるワシントンのポトマック河畔に桜を植えたいと考えていたことから、
それを知った東京都知事の尾崎行雄から、
3000本の桜の苗木がワシントンDCに寄贈された。

その寄贈のお礼として1915年に返礼として贈られたのが「はなみずき」で、
日本に「はなみずき」が植栽された始まりとされている。

いまや、国内の18市区町村で市区町村の木や花などに指定される程だが、
最近ではどこの公園に行っても見られるほどポピュラーな樹木となっている。
さらに街路樹としての利用も多く「ハナミズキ通り」は全国に点在し、
愛知県には「はなみずき通駅(愛知高速交通東部丘陵線)」まで存在している。

当地のハナミズキ通りも満開となり華やかなのだが、
桜ほどの人気はない様で、車も人も意外なほど閑散としている。
下の写真、後方に見える白い建物は「森のホール21(松戸市文化会館)」である。


閑話休題
今年始めてハナミズキの開花を確認したのは大町公園で、
まだ他のハナミズキが咲いてない時期の4月上旬だった。
2月の2度にわたる大雪で折れ曲がったと思われる枝が、
地上に接したまま、その枝だけが花を咲かせていたのである。

ハナミズキの持つ、何らかの生命力が働いたのだろうと思う・・・


秋には紅葉し真っ赤な実を付けるが、
外来種のセイタカアワダチソウが黄色の花で秋の野を埋め尽くすように、
その赤い実も日本の秋の風物詩として定着してきているようである。
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