MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

千鳥ヶ淵の桜と日本画教授の「花筏」

2013年03月27日 | あらかると

千鳥ヶ淵の桜は、シャッターを押せば誰にでも美しく撮れる、
そんなロケーションをしているのがいい。
そして・・・
時には芸術家の魂をも揺さぶる。

ある芸大の日本画の教授が描いた大作の「花筏」は、
千鳥ヶ淵の桜がモデルということで、
「構想3年、仕上げ・・・日」ということだった。

ひょんなことから「花筏」の製作中の現場で、
先生から聞いた言葉であるが、
構想3年にその重みを感じたものである。

先生の言葉を聴いてからは毎年のように千鳥ヶ淵に行って写真を撮っているが、
やはり日本一ともいえる桜の名所であり、
都心にあるため交通の便もよく、
土日の人出は新宿駅のラッシュアワー並みである。

東京メトロの東西線「九段下駅」にて下車、
案内に従ってエスカレーターに乗ってゆくと、
日本武道館近くに出るが、直ぐ目の前から桜並木は始まっている。
3月26日は明治大学の卒業式が行われていて、
駅中から混み合っていたが、武道館入り口を過ぎると混雑は緩和された。

武道館入り口付近からの光景。


千鳥ヶ淵を挟んで両岸に桜というロケーションで、
貸しボートがアクセントになったり、ネックになったり。
ちなみに、
貸しボートに乗るため、朝6時ごろには行列が出来るという。
水上からの写真も撮ってみたいが、
一人乗りでは絵にもならないし被写体として邪魔なだけである。

と、思っていたが、
下の写真の右側の2艘を良く見ると一人で乗っているではないか。
この勇気に感謝し、来年は水面からの撮影もいいかも?


曇っていたので画質のクオリティは良くないが、
このロケーションはここでしか得られないのである。


千鳥ヶ淵の桜と水面を彷徨う恋人達のボートは、
まさに春爛漫の光景である。


以前、千代田区三番町には「山種美術館」があり、
桜の時季には「桜にちなんだ日本画」が展示されていて、
千鳥ヶ淵の桜とともに楽しみの一つだったが、
2009年に広尾に移転してしまった。

山種美術館は兜町の山種ビルにあった頃、
ビルの警備を担当したことがあり顔見知りも多かった。
巡回と称しては「名画鑑賞」をしていた頃が思い出される。
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都心は桜日和(千鳥ヶ淵・靖国神社・外堀通り)

2013年03月26日 | あらかると

朝から久し振りの快晴で、
数日振りに雄姿を見せた東京スカイツリーも朝日に輝いていた。

すでに満開となっている都心の桜を撮るには
「今日しかない!!」
ということで出掛けた。

千鳥ヶ淵、靖国神社、外堀通り(市ヶ谷、飯田橋間)を歩き、
上野恩賜公園を回ってきたが・・・・・
100枚以上撮ってきたので整理が間に合わず、
今日は表題の3点のみの紹介。

巻頭の写真は「千鳥ヶ淵」で、曇っていた。

千鳥ヶ淵から靖国神社へ。
神社内の「遊就館」では特別展「大東亜戦争七十年展2」が行われていて、
ロビーには「零式戦闘機(ゼロ戦)」が展示されていた。
ゼロ戦を鑑賞しているうちに晴れ上がってきたので、
境内を逍遥開始。


靖国神社から「白百合学園中学高等学校」前、「法政大学」前を通って外堀通りへ。
下の写真は、
市谷田町から登っていく一口坂入り口付近から、
飯田橋方向への外堀沿いの桜並木。


上の写真の撮影地から50メートル足らずのところに、
以前に勤務していた会社の一部門があり、そこに2年ほど通勤したが、
二十数年後の周辺の変貌振りは凄まじく、まさに「今浦島」の如くであった。
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桜まつり

2013年03月25日 | あらかると

寒の戻りというほどの寒さになり、
駅のホームに立っていると温かな飲み物が恋しくなった。

雨模様だったが所要で隣の町へ。
電車から眺める桜はどれもが満開状態であったので、
駅のポスターに載っていた「陸上自衛隊松戸駐屯地の桜並木」を撮ろうと思いつき、
途中下車して「くぬぎ山駅」のホームから撮ってみた。


松戸駐屯地の桜並木(くぬぎ山~元山)は、
3月29日~4月12日の間、電車の乗客のためにライトアップされるというが、
今日の時点で満開状態なので今週中が桜の見ごろではないかと思われる。
新京成電鉄の元山駅からくぬぎ山駅間は、
松戸駐屯地の中を分断して走っているため徒歩での桜見学は出来ない。

今年は余りにも暖かい日が続いたため、
都心の桜の名所では「さくらまつり」を一週間繰り上げたようだが、
地元といえば・・・・
その臨機応変さもなく「常盤平さくらまつり」など、
松戸市内の「さくらまつり」は4月6日からである。

巻頭の写真のように五香駅近くの桜は今日の時点で満開状態なので、
4月6日には葉桜になっている可能性が大である。
とはいっても、
常盤平さくらまつりには、夜店や屋台が数百件も出店するので、
調整は不可能に近いのだが・・・


閑話休題。


団地の中庭の大島桜は中心部が紅色に変色(色変わりする桜を「化粧桜」とも言う)し、
花の終期を迎えている。


団地内公園の染井吉野も満開になった。


さらに近所の垣根では八重桜の「一葉(いちよう)」が、
開花を始めていた。


取材地があちこちに飛んでいるため、
記事もまとまりに欠け散文的になってしまった。
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花冷え

2013年03月24日 | あらかると

週末は晴れ間が殆どなく、気温もやや肌寒かった。
桜の花はやはり晴れ間の下でこそ華やぎ、
花見の宴も晴れてこそ快適な宴となるのだが・・・・

地元の染井吉野も満開に近くなってきた。
下の写真は3月22日の光景。


そして23日


そして今日の光景であるが、手前の桜が7分咲き程度で、
白いビル(松戸国際高校)の向側の桜は満開状態である。


団地裏庭の大島桜は満開となり、
暖かさの影響かすでに若葉が目立ち始めている。
月の状態が良いので夜間撮影に挑戦しようと思っていたが、
曇り続きではどうにもならない。


巻頭の写真は2012年4月4日撮影の、
「東京国立博物館」裏庭の「江戸彼岸系の枝垂桜」で、
晴れればこその華やぎがある。
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春の野に世代を継ぐ蝶など

2013年03月23日 | あらかると

都心の桜が満開となり、
江戸時代からその風習が生まれたという、
「花見の酒宴」は今日がピークのようだ。

当地の桜祭りは来週の土日になるようだが、
名残の桜祭りとなりはしないかと地元民が喋っていた。

上野恩賜公園の桜の開花が気になって10年近く取材をし、
品種の解明などをし、ホームページやブログで発信していたが、
昨年で取材をやめてからというものは、
上野恩賜公園から遠のいてしまった。

ということで最近撮った写真の中から・・・・
冬眠から覚めた小動物たちの営みを。

まずは昨日国分川上流の草叢で見付けた、
キタテハの番の求愛行動。
夏場のキタテハから比べると、翅の面積は半分程度しかない。


国分川の分水川ではミドリガメが求愛中で、


別の池では蝦蟇の求愛行動である蝦蟇合戦が繰り広げられていた。

池の蝦蟇の数は30匹程度で数は少なかったが、
以前浦和の「田島が原」の池で見たときは、百匹以上が合戦をしていた。
繁殖期の蝦蟇のオスは動くものには何でも抱きつく習性があり、
野鯉に抱きついているのを見たことがある。


昨日散歩した、21世紀の森の林の中の空き地では、
咲き始めたばかりの「タチツボスミレ」で、
吸蜜する「紋黄蝶」がいた(巻頭の写真)。
時間をかけて大事そうに吸蜜していたが、
冬眠から覚めて間もない蝶だったのかもしれない。


満開のタチツボスミレ。
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