大山桜を撮る予定で大町公園に出かけた。
途中の湿地で吸水中の揚羽蝶(ナミアゲハ)を見つけた。
夏場の揚羽蝶といえば大型の部類に入る蝶だが、
晩秋から厳冬期を蛹で越冬してきた春の揚羽蝶は、
別種の蝶ではないかと思われるほどに小さい。
小さいけれども夏場よりも鮮やかな色をしていて美しい。
これから秋まで世代を重ねつつ大型になり、
美しい飛翔を人々に見せてくれることだろう。
次に出会ったのが「ベニシジミ」
人の気配に驚いて逃げていくが、
吸蜜中は意外と近寄り易い。
蒲公英の上で吸蜜に夢中になっているとき、
母子連れが通りかかった。
「お母さん道間違えちゃったね?」
それには答えないで、
母、「写真撮っている人がいるから静かに歩いてね」
娘、「はーい」
母親が私の撮っているベニシジミに気付いたようだった。
2歳ぐらいの女の子だったので、
蒲公英の上のベニシジミを指差してその存在を教えてやると、
目の前に座って見つめていた。
が・・・
他に目的があったようでまもなく歩き始めた。
「ちーちゃいね」
ベニシジミの感想の様だった。
「でも綺麗だったね」と母。
そんな話をしながら親子は遠ざかっていった。
途中でその親子を見つけたが、
お玉杓子を眺めている様子だった。
次に出合った蝶は「ルリタテハ」で、数匹を見かけた。
前回に来たときも見ているので、個体数は意外と多いようである。
下の写真は数日前に撮った「キタテハ」で「ルリタテハ」とは同属。
ほかにモンシロチョウなども見られたが、
せわしなく飛び回りまるで人を避けているようでもあった。
「大山桜」
北海道では「桜の開花」といえば「染井吉野」では無く、
この大山桜であることが多い。