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MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

21世紀の森と広場で「黒木間蝶(クロコノマチョウ)」に出会った

2015年05月28日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

銀行やスーパーへの所用を兼ねて21世紀の森と広場へ。

主目的が「ポピーの開花状況確認と撮影」で2時間程度の散歩の予定だったが、
蜻蛉や蝶が意外と数多く発生していて、結局、4時間近く園内を歩き回った。

今日は私にとっては初見の蝶「黒木間蝶(クロコノマチョウ・巻頭の写真)」に出会ったので、
蝶を中心に紹介します。

公園内に入って最初に出会ったのが、
私の周りを一周してから近くの葉の上に止まり、
「撮って呉れ」と言わんばかりに、こちらを向いて翅を広げた「ミドリシジミ」で、
その姿は、十数年前に台湾の埔里(ホリ)で見た、モルフォチョウのように美しかった。
ミドリシジミには昨日も大町公園で出会っているが、翅を開くことはなかった。


次は縄張り争いをしていて中々止まらなかったが、
やっと10mほど先の木の上に止まったところを、望遠で何とか捉えたのが、
「ウラギンシジミの♂」


コフキトンボやオビトンボなどを追って「千駄堀池」を半周したが、
そのときに出会ったのは、水に浮いているように見えた「キタテハ」
口吻を水面に伸ばしているところから、吸水していたようである。


次は、昨年も蝶が集まっていた樹液場で、
2頭の里黄斑日陰が、ヨツボシケシキスイなどと共に仲良く樹液を採餌していた。
茶色の甲虫はコメツキムシの仲間と思われるが特定できなかった。


上の写真と同じ樹液場で、里黄斑日陰が去ったあとに現れたのが、
これまでに見たことのない蝶だった。
Net検索により、
足の爪が2つに分かれていると言う珍蝶の「クロコノマチョウ」と判明した。
2枚ほど撮った後に飛び立ってしまったが、
近くの草叢に舞い降りたところを探して撮ったのが巻頭の写真。


そのほか、
赤詰草で吸蜜する「キチョウ」や、


白詰草で吸蜜する「ベニシジミ」、


水溜りで吸水する「ナミアゲハ(通常はアゲハチョウと呼ばれている)」、


木陰の下草の上で休んでいる「ミズイロオナガシジミ」を撮る事が出来た。
このミズイロオナガシジミは小さな個体だったため、
普通に歩いていたら見落としてしまったことだろう。


他に、コジャノメ、ヤマトシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、アカボシゴマダラなどを確認しているが、
撮影できなかったり、ブレたりボケたりで使い物にならなかった。

スズメバチトラップに寄って来る「赤星胡麻斑(春型)」や「里黄斑日陰」

2015年05月20日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

前回に21世紀の森を訪れたとき確認した、
ポピー(雛罌粟)の開花から5日が過ぎたので、
開花が進んでいるであろうポピーを撮りに行った。

が・・・・
記事はポピーではなく、スズメバチトラップに居た、
「アカボシゴマダラ」や「サトキマダラヒカゲ」。

蝶と言えば花の蜜を求めて花に集まる種類が多いが、
「赤星胡麻斑」や「里黄斑日陰」「大胡麻斑」などは、
花蜜よりは「樹液」を採餌する。

スズメバチトラップは日本酒や酢などで擬似の樹液を作って、
加工したペットボトルに入れ、スズメバチを誘引して捕まえるものだが、
そこには蜂ばかりではなく蝶も集まってくる。

そのトラップに赤星胡麻斑が止まって採餌していた(巻頭の写真)。
で・・・
写真を撮りながら見て居ると、トラップの入り口に近付くや、
そのまま誘引されて中に入ろとした。
中に入られると、私は写真が撮れなくなり、
赤星胡麻斑は二度とは外に出られなくことだろう。
それではお互いに困る。
ということで、指で翅を触ったら逃げて行ったが、
まだ、美味な人口樹液に心残りがあったのか、近くの柳の葉に止まった。


やがて飛んで行ってしまったが、
次は里黄斑日陰がやってきて、トラップの下がっている幹に止まり、


まもなくトラップのペットボトルに移動した。
トラップの中では、まだ生きているスズメバチが数匹もがいていたが、
なぜか入り口(捕らわれた蜂にとっては出口なのだが)へと登ってくるような蜂はいなかった。
恐らくそのような習性は無いのかもしれないが、詳しいことは不明である。


園内はやや湿度が高かったものの、
日陰に入れば風もあり、さわやかな半日を過ごすことができた。
明日も晴れ、気温はやや高くなるようだが、
湿度が20%程度と予報されており、快適な一日となることだろう。
下は今日の「千駄堀池」

ポピーが開花し、桑の実が熟し、麦は「麦秋」を迎えていた。

2015年05月15日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

昨日、今日と暑い日が続いたので、
部屋の仕様を「夏モード」にセッテングした。
ということで、
午後の暑い中を買い物がてら「二十一世紀の森と広場」を散歩した。

大麦が色づき、収穫の「麦秋(ばくしゅう・初夏の季語)」を迎えていた。
昔の故郷の農家はほとんどの家が耕作をしており、
農協に出荷したり、自家消費用は精米所などで粉に加工し、
饂飩や小麦饅頭などを作っていたのである。


桑の実(山桑のようである)が、暗紫色に熟し始めていた。
熟したものは甘く、子供時代は野遊びしながらその甘さを楽しんだものであるが、
食べ過ぎると、舌の色がどどめいろ(茨城の方言か?暗紫色)になったなどの記憶もある。


ポピー畑では、待ちに待った開花が始まっていた。
造花のような薄い花弁が、やや強めの南風に煽られていたが、
そのたおやかな風情が繊細で美しいのである。


壷のような雌蕊はやがて芥子坊主となるが、
雄しべに囲まれている雌蕊もさまざまな色と形があり、
写真を撮るには面白い花である。


白い花弁の周囲が赤く縁取られていたりのも趣があって面白い。


巻頭の赤いポピーが一番の大輪だったが、
巻頭の写真を撮ってから数分後には「花虻」がやってきて、
数分間その場で採餌していた。


風の無いところではやや汗ばみ、ペットボトルを手にしながらの散歩になったが、
風のある場所に出ると、風で汗が蒸発して体温が冷やされるので、
日陰のベンチでしばし休憩ののち園をあとにした。

若葉萌える「21世紀の森と広場」

2015年04月20日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

午前10時ごろに降りだした雨は、
19時30分現在、台風にも匹敵するような暴風雨となった。

眺望の開けている8階の我が住まいは、
南からの強風をまともに受けており、
サッシのガラス窓全面に雨が吹き付けているが、
このようなことは台風が直撃した時ぐらいのものである。

この風雨は前線を伴った低気圧のためで、
東日本では明日朝にかけて大雨や突風に見舞われる可能性もあると、
気象庁が注意を呼びかけている。


里山の木々が芽生え、若葉が山を覆うような時期になってきたが、
この春嵐に、相当痛めつけられることだろう。
ということで、
一昨日に撮った「21世紀の森と広場」の里山の「美しき萌え」を紹介。

21世紀の森と広場には、幹線道路の高架橋が横切っているが、
その道路から撮った広場の光景。


下の写真、手前の池は「千駄堀池」。
里山の木々の若葉のグラデーションは今が一番美しく、
樹木の専門家が見ると、若葉の色で樹木の名前が判ると言う。


下の写真は「パークセンター」前から、
花壇越しに、松戸市立博物館の裏に広がる「親緑の丘」の里山を撮ったもの。


下の写真は、千駄堀池北側の岸近くの遊歩道の疎林の萌えで、
遊歩道右側に千駄堀池が広がっている。


巻頭の写真手前の木は「緑の里」の遊歩道の隣にある山桜と里桜で、
今は葉桜だが「青葉光る」5月になると、緑へと変化していく。

若葉が美しく気温的にも過ごしやすいこの時期には、
何度も行って散歩や逍遥をしたいものである。

枳殻、花梨、菊桃、接骨木、鬼胡桃、蓮華、笠菅、次郎坊延胡索などの花

2015年04月19日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

夜明け時には青空も見られたものの朝から曇っていて、
天気予報に寄れば、午後から「雨」とのことだった。
雨が降るとカメラ撮影には不向きで、当然外出も取りやめた。
が・・・・・
一日中、今にも振り出しそうな曇り空だったものの、
20時30分現在、当地では一滴の雨も降っていない。
と言うことで、
昨日散歩に行った「21世紀の森と広場」で撮った花を紹介。

巻頭の写真は「枳殻(からたち)の花」
枝が濃緑なので、白い花は鮮烈さを持って目に入ってくる。
歌謡曲などにも歌われているが、
異性を意識し始めた頃に聞いた島倉千代子の「からたち日記」は、
この花を見ると脳裏に曲調が浮かんでくるほどヒットしたのである。

「花梨(かりん)の花」
花梨の実ははちみつ漬けなどで楽しんだことはあるが、
花梨の花を見たのは今年が初めてで、
花の名前を調べているときに「花梨の花」であることを知った。
更に調べてみると、
柏原芳恵のヒット曲「花梨」が、谷村新司の作詞作曲だと言うことも先ほど知った。


「鬼胡桃(おにぐるみ)の花」
21世紀の森では毎年実っているが、落下した実を見たことは無い。
他の公園の鬼胡桃は、熟す前に採取されていることが多いが、
その実を好む動物でも生息しているのだろうか?


「菊桃」
花桃の一種で、満開の期間が意外と長い。。
花桃の特徴として実が小さい為、食用には不向きだが、
果実種などにしての利用は出来るようである。


「接骨木(にわとこ)の花」
白く反り返っているのが花弁で、その上に雄蕊が開き、赤茶色が雌蕊。
蕾のうちは山菜として食用となり、花はシロップ付けにしてその香りを楽しむことが出来、
暗赤色に熟した実は、果実酒として利用できる。


「蓮華畑」
蓮華の花も満開だったが、昨年は同じ場所で稲が栽培されており、
今年も稲を植えるとなると、まもなくこの景色も消えてしまう。
田に蓮華を植えるのは、雑草を生やさないためとそのまま耕して肥料にする為で、
昔の田舎ではあちこちで見ることの出来た「春の風物詩」だった。


「笠菅の花」
菅笠の材料になるためにこの名前が付けられているらしい。


「次郎坊延胡索(ジロボウエンゴサク)」
最初はムラサキケマンかなと思っていたが、
「ジロボウエンゴサク」の名札がついていた。


晴れたらフィールドに出て、様々な春の息吹を撮りたいが、
天気はなかなか安定してくれない。