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MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

雨後の「21世紀の森と広場」で世代を継ぐ蝶達

2015年07月02日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

昨日、今日と雨が降り日照も殆どなかったが、
当地の週間ピンポイント天気予報では、
「曇り一時雨」の日が6日まで続き、7月7日も曇りである。
一週間も降り続くとなると、予報とはいえやや憂鬱である。

今日の雨は昼前には上がり、
予報でも夕方までは雨の心配がないと言うことで、
午後から、21世紀の森と広場へ・・・。

雨上がりの午後とあって、散歩する人も少なく、
遊歩道は所々泥濘み、芝生にはまだ雨露が残っていた。

野草園でトウネズミモチの花を撮って居ると、
ファインダー越しに青筋揚羽が現れた。


青筋揚羽の吸蜜行動はせわしなく、
あっちにいったりこっちに来たりで、やっと下の写真を撮る事が出来た。


「みどりの里」に植栽されている枳殻(からたち)では、
一頭の並揚羽が飛び回っていて、
葉に止まったときはお腹をせせり出して産卵行動をしていた(含・巻頭の写真)。


近くの草叢では紋白蝶が交尾中だった。


ベニシジミはヒメジョオンの花で吸蜜中だったが、
これまでに何度も撮っているため、撮るか迷っていたところ、
バックに赤詰草が咲いていたので、構図を決めてシャッターを切った。


蒲公英の花ではヤマトシジミが吸蜜していたが、
そこにキタヒメヒラタアブがやってきて、
暫く花弁近くでホバリング(空中停止)した後、花に止まって吸蜜を始めた。


稲田では、イチモンジセセリの産卵行動を撮ったが、
写真整理中に、尻の先端付近に2個の小さな卵が写っているのを発見した。


雨後と言うことで蝶達の飛翔は少ないであろうと予想していたが、
僅か1.5時間の散歩にも拘らず、意外にも多くの蝶を発見することが出来た。
ただ、初見の種類を見つけることが出来なかったのは、
そろそろ昆虫の写真も限界なのかもしれない。

今日の写真は新規購入のシグマレンズのAFで撮ったが、ピントが良く合っており、
これまで使っていたレンズの「後ピン」ようなストレスはなくなり、
快適な撮影を楽しむことが出来た。

「塩屋虻」の奇襲を受けた「夏茜」や吸水する「揚羽蝶」など

2015年06月26日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

当地の今日の天気予報は「曇りのち夕方から雨」で、
外出には差支えがなさそうだったが・・・・昼過ぎには雨が降りだした。

梅雨時の予報は余りあてにならず、
折り畳み傘を携行するのが正しい選択といえる。

今朝の4時過ぎには朝焼けが見られ、
青空も見えていたが、9時ごろには全天雲に覆われてしまった。
「朝焼けは雨」の諺も、
午前中から雲に包まれれば真実味が増すわけで、
行先は近場の「21世紀の森と広場」を選択。

園内に入り遊歩道を歩いて居ると、
早速、目の前を蜻蛉の番のようなものが横切り、
直ぐ近くに降りた。
近寄って確認すると、アオメアブかムシヒキのような昆虫が、
ナツアカネを後から抱えていた。


調べた結果、アブの名は「シオヤアブ」で、
時には、スズメバチのようなものまで捕食すると言う。
狩りの方法は、背後からの急襲であり、
急襲前に相手に気付かれた時は殆ど失敗するようである。
急襲した瞬間は確認できなかったものの、
急襲直後の姿を私は見たのである(巻頭の写真)。

千駄堀の水際のマコモの葉には、
体長が30~36mm程度しかない、アオモンイトトンボが止まっていた。
余りにも小さいのでカメラで写し取れるか心配だったが、
何とか種類が判別できる程度に撮る事が出来た。


千駄堀池の階段状の護岸では、
「アオスジアゲハ」


と「ナミアゲハ」が吸水していた。


近づくと警戒して飛び立っが、2頭とも周辺からは離れず、
そればかりか、私を確認するかのごとく私の足元の回りを2周ほどして、
再び吸水を始めた。
蝶のこのような行動は過去にも何回か経験しているが、
もしかすると「安全性の確認」をしているのかもしれない。

「みどりの里」の畑では「ベニバナ」が咲いていた。
ベニバナを見るのは初めてで、
花の開花後の経過とともに、色の変化があることを知った。


ベニバナは古くから口紅や染料に使われたりしていたことは、
写真や読み物で知っていたが、見れば見るほど不思議な花である。
源氏物語の第6帖の「末摘花(すいつむはな・鼻の紅い女性)」の、
「末摘花」が、ベニバナの古名であるという。

学生時代、男仲間でクラスのとある女性に「末摘花」とあだ名を付けたことがあったが、
美人だった彼女に何故その名が冠されたのかは未だに不明である。


本日、新レンズ「シグマ 70-300mm F4-5.6 DG MACRO」が届いた。
これまで使っていたTAMRON AF18-200mmの望遠端で「後ピン」現象があり、
MFでも同じような現象が起きたため、撮影にはやや苦労させられていた。
70mm付近ではAFもMFもジャスピンであり問題は無いのだが・・・・
価格の安さからある程度の不具合は覚悟していたが、
撮るにも修理するにも面倒なので、再び安価なレンズを購入した。


重量が545gとやや重過ぎる嫌いはあるが、値段的に仕方なく、
もしこのレンズが期待以下のものだったら、
カメラ本体を含めてカメラシステムを全更新する予定である。

「ナナフシの脱皮」と「金色のカミキリ」

2015年06月13日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

朝から曇っていて、今にも降り出しそうな空模様だったが、
午後からは薄日も差してきたので、21世紀の森と広場へ。

園内にある紫陽花の一部が見ごろになってきていたので、
紫陽花の植栽されている遊歩道へ。


が・・・・
紫陽花よりも紫陽花に集まっている昆虫が面白い。
珍しい昆虫に出会うのは偶然でしかないのだが、
ゆっくりと捜し歩くことによりその偶然性の確率は高くなる。

今日もその偶然に出会った。

最初は「ヨツスジハナカミキリ」。
名前のように花に集まるカミキリで、
肉眼では確認できなかったが、画像処理をしていて
黒と金色の縞模様の美しさに驚かされた。


次は紫陽花の葉にぶら下がって、
ほとんど動きのなかった「ナナフシの子」(巻頭の写真)。

どうするのか見ていると、やがて姿が見えなくなったので、
葉の裏を返してみたところ、下の写真のように脱皮中だったのだある。


ナナフシの脱皮中を見たのは初めてで、
脱皮する昆虫の仲間であることもはじめて知った。
脱皮を終えたナナフシは、暫くその場に留まっていたが、
成虫になるまでには4~9回ほど脱皮するようである。


ザリガニやカニなどの甲殻類の脱皮は知られているが、
この脱皮をしているときが一番外敵から攻撃されやすいわけで、
ナナフシが大きめの紫陽花の葉の裏で脱皮していたのも、そのような理由からであろう。

自然の中に遊んでいると、様々な昆虫の意外な行動や姿態を見ることがあるが、
解明されていないことも多いようで、Net検索しても不明のことが多い。

「ミドリシジミと蟻」と「昆虫達の世継ぎの季節」

2015年06月10日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

所用の都合で、今日は21世紀の森と広場へ。

気温は30度以下なのに湿度が高く、風もない。
直射日光で温められた衣服からは容赦なく加熱され、
半そでにも拘らず風が無いから、汗が蒸発せず体温は上がるばかりである。。
そんな状態で公園の湿地帯を歩いていると、眩暈がするほどの不快感あった。

水分補給しながら風のある木陰で休んでいると解消したが、
梅雨入り後のこれからの高温多湿は、
無理のない散歩を心がける必要がありそうだ。

「つどいの広場」の南側遊歩道に植栽されている「紫陽花」が、
開花を始めていたので、鑑賞がてら逍遥。

そこで面白い発見をした。
紫陽花の葉の上で、ミドリシジミが数匹の蟻に囲まれていたのである。
最初に見たときは気付かなかったが、
写真を撮ってピントの確認をしていると蟻が写っていたのである。
ミドリシジミは抵抗をしていなかったので、
蟻に捕らえられたと言うわけでもないようである。

シジミチョウの中には、幼虫のときに尻から蜜を出して、
蟻の巣の中で育つことが有るというが、
蝶になってからの蟻との関係は研究がなされてないようである。


別の場所の草叢では、背中にハートの形をした模様のある、
「エサキモンキツノカメムシ」の交尾を発見した。

その存在はNetなどにより数年前から知っていて、
一度は見てみたいと思っていた昆虫であるが、
名前のように、模様の色は黄色が殆どで、
例外的に白色の個体もいると言う。
ということは・・・・今日撮った下の写真は貴重かも・・・・。


「モンキチョウ」の交尾(巻頭の写真)。
交尾中はゆっくりと近付くと、20cmぐらいには近づけるため、
マクロ撮影もしやすい。

「ビロードハマキガ」の交尾。
表翅の派手な模様は、以前にも紹介した事があるが、
交尾中の個体を見たのは始めてである。


「アジアイトトンボの交尾」
千駄堀池の草叢では、様々な蝶が飛び交う季節となっているが、
世継ぎのための交尾をするものも見られる。


草の生い茂る季節になり、暖かさも加わって、
昆虫の世界は今が繁殖の最盛期のようである。

繊細で華美なポピー(雛罌粟)、咲き揃う

2015年05月31日 | 21世紀の森と広場で(松戸)

「21世紀の森と広場」の「みどりの里」にある、
ポピー畑のポピーがほぼ咲き揃った。

余りにも種類が多いので、全てを撮る事は出来なかったが、
とりあえず目に付くものを撮って来た。


上の写真でもわかるように、ポピーの集合写真では、
ポピーの繊細さや色のつき方は判らない。

ということで、一輪ずつの写真を紹介します。
ただ種類も名前も表示されておらず、説明は省略しています。













写真の羅列と言うことになってしまったが・・・・
本来は薔薇のように固有名詞が有ると思われる。

調べたところ、シャーレーポピー(=園芸種・ヒナゲシ・虞美人草)のようで、
基本色は「真っ赤」でピンクや白、薄紫などのものや2色のもの、八重咲きなどが有るようです。

研究されて、ほぼ全ての個体に名前のついている昆虫なども、
いざ調べるとなると大変なので、雛罌粟の検索は更に時間が掛ると思われる。