昨日、今日と暑い日が続いたので、
部屋の仕様を「夏モード」にセッテングした。
ということで、
午後の暑い中を買い物がてら「二十一世紀の森と広場」を散歩した。
大麦が色づき、収穫の「麦秋(ばくしゅう・初夏の季語)」を迎えていた。
昔の故郷の農家はほとんどの家が耕作をしており、
農協に出荷したり、自家消費用は精米所などで粉に加工し、
饂飩や小麦饅頭などを作っていたのである。
桑の実(山桑のようである)が、暗紫色に熟し始めていた。
熟したものは甘く、子供時代は野遊びしながらその甘さを楽しんだものであるが、
食べ過ぎると、舌の色がどどめいろ(茨城の方言か?暗紫色)になったなどの記憶もある。
ポピー畑では、待ちに待った開花が始まっていた。
造花のような薄い花弁が、やや強めの南風に煽られていたが、
そのたおやかな風情が繊細で美しいのである。
壷のような雌蕊はやがて芥子坊主となるが、
雄しべに囲まれている雌蕊もさまざまな色と形があり、
写真を撮るには面白い花である。
白い花弁の周囲が赤く縁取られていたりのも趣があって面白い。
巻頭の赤いポピーが一番の大輪だったが、
巻頭の写真を撮ってから数分後には「花虻」がやってきて、
数分間その場で採餌していた。
風の無いところではやや汗ばみ、ペットボトルを手にしながらの散歩になったが、
風のある場所に出ると、風で汗が蒸発して体温が冷やされるので、
日陰のベンチでしばし休憩ののち園をあとにした。