浜通り最北に近い相馬駅に降りたときは、雨雲はまだかろうじて滴の落下を堪えていた。しかし相馬中村城跡の妙見中村神社にたどり着いた時には、重要文化財の社殿を覆い隠すかのように大粒のシャワーが降り注いできた。華奢な傘はほとんど役に立たず、慌てて着込んだパーカーはみるみる水浸しである。ズボンも膝から下はぐっしょり濡れ、靴はとっくに水溜り状態だ。これではコロナウィルスも近づけないだろうと、せめて自分を慰める。 . . . 本文を読む
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