知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

夏の終わりとシャボン玉

2007-08-31 19:31:29 | Weblog
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ

屋根まで飛んで こはれて消えた
 
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた

生まれてすぐに こはれて消えた
 
風々吹くな シャボン玉飛ばそ


この詩を巡っては、野口雨情の気持ちを分析した諸説がありますが

この夏、しみじみと野口雨情の気持ちを感じた気がしました。

8月の終わりと温暖化と農作物

2007-08-31 06:07:57 | Weblog
さて、いよいよ8月も終わり。
今日も涼しい朝となりました。

農林水産省は、昨日(8月30日)、2007年産米(水稲)の8月15日現在の作柄概況を発表した。
7月は低温と日照不足があったものの、6、8月は天候に恵まれたため、作柄は2県で「やや良」、34都道府県で「平年なみ」となっており、農水省は全国では「平年並み」の収穫になると見込んでいる。
東日本を中心に全国の作付け面積の約66%を占める「早場地帯」19道県では、秋田県が「やや良」、千葉など3県が「やや不良」だったほかは「平年並み」となっている。
西日本が中心の「遅場地帯」の27都道府県では、徳島県が「やや良」だった。
岡山や福岡など中国・九州地方の7県は、7月の低温・日照不足が響き「やや不良」となっています。
すでに収穫が終わった早期栽培の沖縄など5県は、収穫直前の台風4号の被害で「やや不良」以下の作柄となり、宮崎など2県が「著しい不良」でした。

温暖化によって農作物の生育が促進される気がするんですが
むしろ天候の乱雑化が進んで、不確実性が増すのでしょうか?

耕作放棄地が増えていますが、農業は国の礎です。
何とか農業も企業化できるようにすれば耕作放棄地も減ると思います。

事業承継の失敗

2007-08-30 06:02:14 | Weblog
父の死によって、私は本来、家業の承継をしなければならない身でしたが
失敗してしまいました。
家に残されたインフラは全てゴミと化しています。
最大の原因は、父の健在なうちに事業の承継を始めているべきでした。
もはや事業は他者に委ねるか、廃業を選択するしかなくなっています。

経済産業省の概算要求の中に、
事業承継支援センター設置と言うことで20億計上されています。
で、何をやるかというと
長野商工会議所がやっている空き店舗対策的マッチング支援のようです。
これは、廃業を考えている人に、事業を承継したい方を紹介するというものです。
端的に言うと、居抜きの斡旋です。
国が一地方の商工会議所のやっている事業をパクルわけです。
それだけ長野商工会議所が進んでいるということですが、
それにしても経済産業省のもお粗末かなと言う気がしないわけでもないです。

でも、廃業を少しでも抑制できるのであれば、
商店街の斜陽化を少しでも抑えられるのであれば幸いです。

問われる公務員の質

2007-08-29 06:04:19 | Weblog
涼しい朝となりました。

人事院は昨日(8月28日)、2007年度の国家公務員採用2種試験(大卒程度)の合格者を発表しました。
総数は4898人(前年度比909人増)で、競争率は昨年度の12・0倍から大幅に低下し、7・9倍。
合格者は各省庁の面接などを経て来年4月に採用されますが、人事院では最終的に約2250人の採用を見込んでいるそうです。
いわゆる国2でも、本省採用であれば多少のカッコがつくようですが、所詮ノンキャリです。
また、財務省につられて財務事務所なんてのに走ってしまう方もいるようですが、あれもつまらないところです。
国家公務員全体が面白い仕事ではないので、地方上級に行った方がいいでは?
同試験の今年度の申し込み者数は1985年に同試験が始まってから過去3番目に少ない3万8659人。
いずれにしても公務員なんて馬鹿らしくてやっていられないと言うのが本当のところなのではないでしょうか。


株式市場の新展開

2007-08-28 05:55:15 | Weblog
伊藤園は、議決権がない代わりに配当を優先的に支払う「無議決権優先株」を発行し、
普通株1株につき0.3株の割合で無償で割り当てる9月3日に東京証券取引所に上場させる。
これを受け2008年3月期の年間配当を従来の50円から、
普通株式分を38円、
優先株式分を48円と見直した。
従来予想比実質2.4円の増配になる。
この優先株の株価、今後、どういう風に動くか楽しみである。

埼玉県知事選の結果~雑感

2007-08-27 06:10:55 | Weblog
上田氏の再選となったそうです。
民主党系で立候補したはずの上田氏もいつも間にか無所属になっております。
そもそも自由民主党と民主党のイデオロギーの違いが良く分かりませんので
有権者にはどうでもいいことなのかもしれません。
しかし、盛り上がりに欠けた選挙でした。
住民にしてみれば、知事なんて誰でもいいんじゃないかという感じですね。

上田氏は、これまで「創業を増やして税収を上げる」という主張で県政運営の核としてきましたが、
いつの間にか企業誘致の方が効果があると考えたようです。

確かに、創業させても税金払うようになるまでどれだけの期間が掛かるのかを考えれば、
これだけ創業を増やしたのでこれだけ税収が増えましたなど何の説得力もありません。
企業を誘致してこれに応じてくる企業は、それだけ担税能力もあるわけですから、
こちらの方が手っ取り早くて有効だと言うことでしょう。

さて、その上田氏が再選された訳です。
前よりもまして上田色を出してくるのでしょうけど
今度は「川の国」だとかで、川を前面に出した環境に配慮した政策を採るそうです。
国土交通省が喜びそうですね。
そして少数精鋭主義の県庁を目指すとかで、職員の数を減らすそうです。


企業と官公庁の違いは、メンタルを病んでいる職員を本店に置くか、支店・営業所に置くかです。
企業は本店に置くのですが、官公庁は出先機関に配置しているようです。
したがって、住民と直接接する部門にメンタル系に問題がある職員がいるようです。
少数精鋭にも限度があるでしょうから、そういう人たちの雇用へ矛先が向けられるのでしょうかね?

メンタルを病んでしまう状況は、益々深化しているようですから
学生にもその予備軍が少なからずいるんでしょう。
役人所はそういう人たちの受け皿じゃないのです。
やはり働かない、働けない人は、社会からあぶれ始めつつあるみたいです。
そういう意味でも格差の拡大は始まっているんです。

そして、金のない人には資格も取れなくなっている。
弁護士になるには、法科大学院に行く必要がある。
会計士も同様なトレンドです。
そして、高い報酬賃金を求めて、学生はそういった学校への進学目指す。

大学生の就職先として役人離れ進んでいるのは、そういうことも含めて条件がよくないということでしょう。


学生に求められる能力

2007-08-26 09:01:26 | Weblog
就職活動が売り手市場だと言うことで
企業の人事担当者も苦労されていることでしょう。

ある米系資産運用会社の人材募集の条件は次のとおりでした。
基本的に即戦力が求められると思われます。

1 23歳~28歳まで
2 英語力(海外顧客の電話サポートが可能なレベル)。日本語力あれば尚可。
3 コミュニケーション能力
4 最低1-2年の金融機関経験(運用、リスク・マネージメント、システム導入経験があれば尚可)
5 Microsoftスキル中級レベル(Word, Excel and PowerPoint)

この条件を整理すると、

金融機関の経験が1-2年必要なので、学卒は対象外。
まずは、学卒を採用する金融機関に一度就職していることが必要。
そして、外国人と電話サポートができるレベルの英語力が必要。
それも28歳までです。

これを考えると、まず、語学系の大学を出て英語スキルを磨き、それを武器に日本の金融機関に就職し、金融のスキルを身につけてから転職する。
しかし、現実的には、金融知識がなければ、投資銀行に就職は無理だし、それ意外の金融機関(銀行)に就職してもリテールに回されるのが落ちである。
逆、すなわち経済金融系の大学に通いながら語学の専門学校に通うというパターンも必要かもしれません。
いずれにしても、相当な努力なしには、外資に就職して高額所得者にはなれないと言うことです。それも常に転職しキャリアアップを図るという意思を持ち続ける必要があります。
ちなみに私の大学院の先輩(45歳)で、ここ3年間で3カ所外資を渡り歩いている人がいらっしゃいますが、この方曰く、一番大切なのはコミュニケーション能力だそうです。
これも「語学力+金融スキル」あっての話なんですけど…
ただ、一度でも外資の経験があれば、年齢に関係なく転職できるみたいですね。

大学へは遊びに行くのではなく、勉強しに行くところだと言うこと。
これが現実です。

国の借金について

2007-08-25 21:09:14 | Weblog
財務省が発表した2007年6月末の国の借金(債務)残高は、
3月末より0・3%増の836兆5213億円と過去最大になった。
国民1人あたり約655万円の借金を背負う計算になるとのことである。
国の借金は、国債のほか金融機関からの借入金、一時的な財源不足を補う政府短期証券の残高などを足したもの。
将来の世代に借金のツケを回す赤字国債が1994年度から毎年発行されている。
行財政改革路線だったにも関わらず借金は最近5年間だけでも約209兆円も増えた。

ここで公債の理論を整理しておこう。
①短期的視点
○ケインジアン……不況の原因を総需要の不足と捉え、政府が国債を発行して市中の資金を吸収し、公共事業を展開することによって人為的に需要を作り出す景気政策が有効であるとする。
○マネタリスト……財政赤字を出して景気を刺激を行っても、国債に資金を吸収されて、民間の投資資金需要をクラウディングアウト(押し出)してしまうので、金利と物価上昇をもたらしてしまう。
○リカード=バーローの等価定理……いくら国債を発行して景気対策を行っても、人々はいずれ発行した国債の元利償還のために増税が行われると考えて、所得が増加しても消費にされずに、将来の増税に備えて貯蓄してしまうので、消費需要が刺激されない。
○公共選択学派……ケインジアンの有効需要政策は不況期に限られるはずだが、議員が選挙民の投票を獲得するために、「たかりの構造」ができてしまい、好況期になっても財政赤字の膨張に歯止めがかからなくなる。
・ケインジアンの議論は、政府官僚=賢者という前提に立っていると批判し、財政赤字を法律で制限すべきだと主張する。
・源泉徴収制度、保険料、間接税といった仕組みは痛税感を与えないので、財政錯覚を生じさせて財政膨張を引き起こしやすいと指摘する。

②長期的な視点
○ケインジアン……資本蓄積と経済成長の長期効果を重視し、公債の活用による世代間の負担の均等化・平準化を実現できるメリット
○公共選択学派……現世代が決定した公共投資について、将来世代は、その決定プロセスに参加しないまま公債の元利償還費を負うことになるとして、民主主義的な手続き論の問題として批判する。
○サプライサイド経済学……財政赤字による総需要管理政策が恒常化すると、過剰に消費に依存する経済体質ができてしまう。
・政府支出の拡大だけでなく、累進所得税、社会保障制度などが勤労意欲を削ぎ、中長期的に生産性の低下を招く。

近年の分析
①大きな政府(政府介入主義)と小さな政府(市場主義)の対立
 バブル崩壊以降、どちらの政策もうまくいっていない。
②公共事業政策の短期的効果
 公共政策の効果は著しく低下しているが、クラウディングアウトも起こっていない。
③公共事業政策の長期的効果
 無駄で浪費的な施設や道路の建設ばかりが行われているために、将来世代へ便益が及ばない。

等価定理に拠れば、結局、増税しても公債発行によってもタイミングの問題だけでその効果は変わらないため、借金しても問題ないということになってしまう。
将来の負担増というものをどう定義するかで諸説が入り交じることになるが、
増税がなければ借金は消えないと考えられる。
この増税をどの世代が負担するのか、そして今の借金によ便益が増税を負担する世代にまで及ぶのかどうか、そういうことを考えながら政策を立案してもらいたい。
少なくとも将来世代へ便益が及ぶものがあるのか疑問である。

明日(26日)は、埼玉県知事選です。
どんな結果になるのか、興味があります。

千の風になって…

2007-08-24 22:25:55 | Weblog
親父が亡くなったことは報告しました。

タバコと酒が祟ったのでしょう。

私の3歳の息子に、「じいちゃんは死んだんだよ」というと、
「じいちゃんは死んでないよ。ここにいるよ」といいます。
もしかしたら、息子には見えるのかも知れません。

最愛の孫を残して、親父もさぞや無念だったのでしょう。

息子は、遺体の側に並んで寝入っていました。
大好きだったじいちゃんと離れたくなかったのでしょう。

火葬の時もかけずり回っていました。
何かを追いかけていくかのようでした。

どうか親父には、
千の風のように
あの歌のように
息子を見守って欲しいと願っています。


Do not stand at my grave and weep
I am not there, I do not sleep
I am in a thousand winds that blow
I am the softly falling snow
I am the gentle showers of rain
I am the fields of ripening grain
I am in the morning hush
I am in the graceful rush
Of beautiful birds in circling flight
I am the starshine of the night
I am in the flowers that bloom
I am in a quiet room
I am in the birds that sing
I am in the each lovely thing
Do not stand at my grave and cry
I am not there I do not die




父が亡くなりました…終に往く道

2007-08-19 20:13:25 | Weblog
本日、10:04分、父が60年の生涯を終えました。
子どもたちは、誰一人として死に目に会えませんでした。
今日は、葬儀の手配、親戚との調整などで大忙しでした。
明日は納棺
明後日が通夜
明々後日が告別式です。

つひにゆく道とはかねてききしかど昨日今日とは思はざりしを
(死出の道のことはかねて聞いてはいたが、昨日今日にやってくるとは思わなかった。)

高校時代は軽視していた古典文学をしみじみと感じるようになったのは、年を経たせいでしょうか?

ブログは、しばらくお休みします。