知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

人口増加のボーナス効果二十年もないだろうって

2023-06-18 21:41:51 | インド文化
中国の次はインドだと意気込んでいるようだ。
中国とて十分な社会保障が定着する前に高度成長は過ぎてしまった。
インドはもっと深刻な気がする。
インドの貧富の差は甚だしいが、多くの人はそれで満足しているという意見も聞く。
実際どうか分からないが、インドもやがて人口増加が終焉するだろう。
少子化は高度経済成長と引き換えなのだから、良くてもあと二十年しか持たないだろう。
それまでに社会保障制度を整備しておかないといけない。
日本はインドへの深入りはあと十年で良い。
その後はインドネシやパキスタン
それまでにイスラムの世界を予習しておくべきだろう。

インドのHOLI 日本人女子炎上

2023-03-15 23:05:39 | インド文化




インドのHOLIという無礼講
カーストなども残っており、ストレスの溜まった階層ははっちゃけます。
この日は通りがかりの人に色水をぶつけるのです。
今年は3月8日でした。
しかし、婦女子には危険で通常の場合自宅待機します。
インド人婦女子でも警戒する訳です。

こんなところに日本人女子が行けば格好の的です。
男の集団に暴行を受けているように見えます。
それを撮影させてアップする。
お金が入ってくるかもしれませんが、インド文化を否定的に見せようとする悪意を感じますね。
こういうことはまさに印象操作です。
良くないことだと思います。

この奇祭を境にインドは夏に向かいます。
その国の祭礼や文化は尊重しないといけません。


複雑なインド パキスタン(カシミール問題など)

2022-08-15 01:12:51 | インド文化
今までカシミール問題がうまく理解できなかったのです。
藩主と人民が違う宗教だったのが根源と言われてもよくわかりませんでした。

ここのところ世界史の教科書と問題集(読み物として利用)で、先住民とアーリア人、バラモン教、仏教、シーク教、ジャイナ教、ゾロアスター教、イスラム教、チムール帝国、ムガル帝国などの複雑な流れを読み込むと、カシミールが何でこじれるのか分かってきました。
インドの領域を現代と同じに考えると混乱します。
しかし、中華人民共和国は関係ないプレイヤーですね。これ許されるなら、元に征服されていたロシアも中華人民共和国の領域もみんなモンゴルだろうと同じになります。

日本との関係を考えても
日本の法隆寺の壁画とアジャンター石窟群の画
南無…とナマステ
東大寺の開眼に来た菩提僊那(インド人)
など色々あって、タイガー・ジェット・シンしか知らなかった私には興味が湧く領域です。
(タイガー・ジェット・シンはインド人人じゃないんですけど)

インド料理の嘘

2019-11-16 20:32:31 | インド文化
インド料理はカレーです。
しかし、日本で一般的なのは欧風カレーです。
実際には、クミン、ターメリック、チリ、コリアンダー等のスパイスの強い料理のスペクトラムといえるでしょう。
最近は、自分でも作るようになりまして、基本は前述のスパイス等を組み合わせてトマト、ひよこまめとかを煮込んで食しています。
日本でもインド料理店があちらこちらにありますけど、大半はネパール人がやってます。
インド人がやってるインド料理は相対的に珍しいといえます。
そして、インド人だろうとネパール人だろうとパキスタン人だろうと、必ずナンが出てきますが、これが嘘八百です。
特にインドではチャパティという全粒粉で作るお好み焼きみたいなのが主食です。
そもそもタンドリーが家庭にないのです。
フライパンで作るチャパティが日本のインド料理店で出てこないのが不思議です。


Looking a photo in Goa of India

2018-05-20 15:32:46 | インド文化
Facebookでインドに住んでいる女性の友人がゴア(フランシスコ ザビエルの墓があるらしい)と言うところで会社のバカンスを楽しんでいる写真をアップしていた。
なんとも羨ましい限りだが、インドのその会社では時間外勤務もあまりなく、お手伝いさんもすぐに雇えるので女性が働きやすいと言う。
その会社は、日本企業のリロケーションを扱っていて、彼女は日本企業の受けがよく、今は日本デスクのトップらしい。

インドで彼女が働きやすいと言うのは事実だろうが、私は少し違った考えを持っている。
彼の国はカーストと言う階級社会が残っていて、お手伝いを雇うのは容易い。だから、子育ても食事もお手伝いに任せて、仕事と両立できると言うのは事実だろう。それは、カーストの犠牲になって成り立っている働きやすさではないのだろうか。

やがて富の分配が平等になるにつれて、お手伝いを雇いにくくなっていくだろう。
日本の戦前だって、金持ちのうちにはお手伝いがいたのだから、それから当てはめて考えれば同じような道をインドはたどるだろう。

社会保障の設計をどうするかが大切。
日本のように働かなくても生きていける国にするとインドの先も見えてしまうだろう。

インドのホーリー

2018-03-01 16:40:48 | インド文化
インドはカースト制度という身分差別がなお強く残っている社会ですが、ホーリーと呼ばれる祭の時、究極の無礼講となります。

この祭、色のついた粉や水を出会った人に片っ端からぶつける奇祭です。
この色は一度つくと落ちないようですので参加するなら捨ててもいい服を着てくださいとのこと。
是非ネットで検索してみてください。

普段酒を飲まない人も酒を飲んでめちゃくちゃやるので、基本女性は祭が終わるまで家にいるそうです。

とにかく、女性には危険きわまりないので、渡印して参加しようなんて思わないことです。

ホーリーは毎年天文学者が決めるとかで毎年同じ日じゃないのですが、大体日本のひな祭りから彼岸の間に行われます。この日を過ぎるとインドは冬から夏に変わります。
基本的に春がないので冬から行きなり夏になるそうです。

日本でもホーリーの真似事してるところを散見します。

私はヒンズー教の身分制度の憂さ晴らしと解釈しています。

ヒンズー教と日本企業のインド進出の関係

2018-02-26 08:08:37 | インド文化
我々日本人は、ヒンズー教がインドの独特の宗教であるというイメージを持っていると思います。
その源はバラモン教にあります。
バラモン教の身分制度に疑問を持ったのが仏陀であり、それによって開かれたのが仏教です。この仏教は一時インドを席巻しますが、バラモン教を批判的に、かつ民衆迎合的に発展させたヒンズー教が主要な宗教となったわけです。
したがって、仏教もヒンズー教も根は同じ。
同じ神様を崇めています。
七福神のうちに本独自の神様は恵比寿様だけです。
柴又の帝釈天は、インドラ神です。
インド人は仏教がヒンズー教の一派程度にしか思わないようです。

ヒンズー教は、人は生まれながらに身分を持っていて不変だという教えです。
職業も固定され、名前でカーストがわかってしまいます。
法律がどんなに差別を禁じても、高いカーストの者は低いカーストのいうことは聞きません。
これが日本の企業がインドへ進出して失敗するところです。
現在ではカーストが緩んでいるとききますが、こういう宗教的背景を押さえないとインドへの進出はうまくいきません。

インドへの進出がうまく行ったのは、スズキ自動車くらいでしょう。
スズキはインドでの利益のお陰で地位を保っているわけです。

遠い国からのたより

2016-10-10 16:39:12 | インド文化
父親に将来は「舞台をやる(女優)」といったらえらく怒られ、
父親とけんかして家を出た同級生がいた。
離婚して別な男と暮らしていた母親の家に居候し、舞台の仕事を求め続けた。
やがて、生計を立てるだけの収入も得られるようになり、彼女はネコとアパートで暮らしながら、舞台の仕事を続けた。
それなりの満足を得ることができたのだろう。
彼女は、2000年頃、インド舞踊を極めるべくインドへ上陸した。
師匠の名前は、Jastin Maccarthy という白人(アメリカ人)
しかし、生物学的には子どもを産む限界の年齢に達していた彼女は、子どもが欲しいと言って、インド人と結婚し子供をもうけた。
そうしているうちにインド舞踊を極める気はなくなってしまった。
主婦に収まるだけでは気のすまない彼女は、インドの日本語学校で日本語を教えた。
インドの日本語学校では親身になって教えたが、それがインド人の夫の嫉妬を招いた。
離婚することになった。
日本とは違って、インドでは子どもを一族で育てる。母親が引き取るということはできない。
子どもを置いたままではインド去りがたしというところだろう。
インドに残り続けた。
しかし、日本語学校だけの収入では少ないので、インドの企業に就職した。
日本の企業を相手にする部門に配属され、それが当たった。
短期間のうちに日本企業部門のトップに踊りつめた。

そういう同級生から連絡が入った。

38年ぶりの音信だった。