知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

歴史を感じさせますな…

2006-07-31 21:32:35 | Weblog
少し早めに着いたので、関内駅周辺を散策しました。
降りるとすぐに横浜市役所、横浜スタジアム、少し歩いて神奈川県庁、さらにあるくと税関があり、海へと続きます。
写真は、赤煉瓦倉庫の遠景です。
今日は、浜風が涼しく、秋のような雰囲気が漂いました。
GOODな一日でした。

7月も終わりです

2006-07-31 05:53:23 | Weblog
○梅雨明けもしましたが7月最後の日です。
本戦まで実質2ヶ月となりました。皆様方の健闘を期待しております。

○今日は、横浜に出張してきます。
中華街には行きません。山下公園にも行きません。ただ、ただ、仕事です。


経済財政白書から

2006-07-30 07:45:44 | Weblog
H18年度版経済財政白書を分析するにしても専ら国策の問題については、読み捨ててしまった方が得策です。
では、どこがポイントになるかというと第3章「家計を取り巻く環境の変化と人間力強化に向けた課題」ということになります。
○雇用形態の多様化
○若年の失業率の増加
○若年の非正規雇用の増加(フリーター、ニート)
○教育と職業能力開発
○人口構造の変化と所得再配分
○格差の拡大
以上に挙げたテーマについて、手持ち論文を作成しておきましょう。
また、これ以外に国民生活白書の読み込みをしておきましょう。
国民生活白書については、後日、扱います。

光る論文たるための警句

2006-07-29 13:00:08 | Weblog
行政問題の勉強は非常に幅が広いので、年度によって当たる年と外れる年があります。これは、運ですから仕方ありませんけど、少なくとも受験回数4回以上からは選抜する制度が異なります。3回以下はエリート選抜であり、誰でも合格できるものではないのです。したがって、4回目以上からが本当の意味での勝負となります。(本研究会の会員は、非エリートです)
受験回数4回目以上になると、問題意識や知識は収束してくるわけで、論文の仕様や表現も似通ってきます。おおよそ10人中8人が同じ内容を書いているとした場合、どうしても光らなければ、試験官の目にはとまらないのです。そういう意味では光る必要があります。問題は光り方です。
次の方法が考えられます。
1 独特の文体…これは、天賦の才能又は長い修練による文体の蓄積が必要です。したがって、昨日今日では身に付きません。
2 独創的な論展開…これは、それなりの師匠について感化されれば、可能な方法です。しかし、そこまで面倒を見てくれる師匠がいるかどうかでしょう。師匠とは、自分の徳にならない部下の面倒など見るはずがありません。また、自分の世界に引きづり込もうとするでしょうから、そういう点から師匠との距離を保てることができる人にしかお勧めできません。
3 警句を込める…ただ一文、警句を込めるだけでその論は引き締まり、光ります。ただ、警句が試験官を納得させるものでなければ、ただの駄文です。このためには、課題文の傾向を分析し、時事を参考にして予想を立てておく必要があります。その上で、「なるほど」と思わせる警句を10本くらい想定しておきましょう。
最後に、孤独な戦いはしないことです。
なるべく複数人で議論を交わせば、自分の見えない部分が分かります。孤独な戦いからは、良い結果は出ないと思います。

マスグレイブ流に

2006-07-28 22:23:49 | Weblog
行政問題と切っても切れない財政学から考えてみましょう。
財政の3大機能は次のとおりです(魔法の言葉になります)。
1 資源配分
2 所得の再配分
3 景気の安定
問題を考える際に、この3点から考えてはいかがでしょうか?
これらは、マスグレイブがまとめたものですが、マスグレイブという名称を引用しただけでも差が付くでしょう。だいたい、マスグレイブを知らない役人は、たくさん居ます。
1の資源配分は、どんな議論の展開も有りです。ただ、資源配分の一環として行政が手を出すべきか否かは、サービスの供給主体が充実しているかです。第三セクターの多くは、行政から民への過渡的な時期であったが故にその存在が許されたわけで、民が充実してきた今日、もはや多くの第3セクターは存在意義を失っているわけです。当然、郵便局も行政という位置づけからは外れたわけです。
 公共性、守秘義務、そういったものは、行政が行う理由として成立しなくなりました。ただ、建築確認の問題などから信頼性という切り口は、再認識できる気がします。逆に、行政は絶対に信頼を損なってはいけないということです。
2の所得の再配分です。
これは、いささかリスクのある領域です。所得の再配分を否定したときに、人によっては致命的な悪印象を与えかねません。したがって、生活保護を批判するなどのストレートな表現は慎みましょう。極力、やる気を喪失させない程度の所得の再配分に抑えるべきであるという論調とドロップアウトした者への再挑戦の機会の付与くらいは考えて置くとよいでしょう。しかし、セーフティネットをこれ以上手篤くする必要はないと存じますが、ニート対策として所得の再配分を論じるのであれば、好意的な評価を受けるでしょう。
3の景気の安定ですが、これは小渕内閣のやった大借金が大きなツケとなって今日に悪影響を与えていることを考えれば、批判してもいいと思います。ただし、有効な政策を議論できる能力があればの話です。中途半端な政策提言は、避けた方が賢明です。いずれにしても景気の安定は、国策の問題であり、都道府県や市町村のような限定的な領域では、独自の政策展開は無理です。
最後に、マスグレイブの本は、手に入りにくくなりましたが、図書館に行って探せば見つかります。ただし、読んでもわかりにくいので、日本人の書いた財政学の本を読んでおけば十分だと思います。
では、本日はこれまで。






夕張市の起債が不同意へ

2006-07-26 08:04:27 | Weblog
地方債の起債は、本年度から許可制から同意制へ移行しました。
この制度変更においては、同意を受けた地方債については地方交付税措置が講じられることが明文化されました。このため、地方公共団体は地方交付税措置を目当てに同意を前提とした起債を行うと想定されますので、事実上、同意制への移行は、国の管理権限の強化と考えられます。
こうした中で、同意制の中にも許可制が留保されており、一定の債務状態にいたった地方自治体に対しては、同意制度ではなく、許可制度が適用されることとなります。
今回の夕張市の場合は、同意が出ないとのことですが、これが許可制度へ続くものなのか、単なる不同意に終わるのかは不明です。(事実上、許可制適用団体と思われる)
しかし、本邦初の不同意ということで、これには、地方交付税措置がありません。ですから夕張市は、不同意でも議会の議決があれば起債できますが、当然起債しないこととなるでしょう。
地方公共団体は、破産して清算・消滅しません。その時の為政者の責任も曖昧です。為政者は票に結びつけるためには、住民の利益という大きな視点でものを考えるのではなく、資源の配分によって票を買うという行動を採りがちです。為政者を選出した住民が悪いと言えばそれまでですが、あまりにも住民の負担が大きすぎます。全ての住民がその為政者を選択したわけではないのです。
九州の赤池町も炭坑の町、今度の夕張も炭坑の町、共通のキーワードは炭坑です。
炭坑の次は、何でしょうか?
土建、土木?
特定の産業と結びついて繁栄・食いつないでいる町は、注意が必要です。



中小企業診断士という奇怪な業

2006-07-23 11:40:53 | Weblog
中小企業診断士という奇怪な業があります。
中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家を言います。中小企業診断士は、中小企業支援法に基づいて経済産業大臣が登録する資格で、中小企業支援法では、次のように位置づけられています。
1.中小企業者が経営資源を確保するための業務に従事する者(公的支援事業に限らず、民間で活躍する経営コンサルタント)
2.業務は「経営の診断及び経営に関する助言」
3.中小企業診断士試験は、法律上の国家資格
企業は、この資格を有している者に対しては、1万円から3万円程度の幅がありますが手当を出しているようです。現実的な能力を測ると、有資格者とそれ以外には大差がないような気がします。
この資格を取得するには、時間と金がかかるのですが、結構、都道府県だとかの公務員という地位のままで中小企業大学校に派遣されて資格を取得すること多いようです。当然、この資格を取得させるためには、学費+派遣中の人件費という膨大な税金が投入される訳です。当然、役所の場合には、資格手当てなどあり得ません。
しかし、この膨大に投入された税金に見合う仕事もしないまま役所を辞めて、独立開業をするという者が後を絶ちません。
そういう診断士が社会貢献しているかというと実に疑問です。中小企業相手に経済産業省関係の制度改正がある度に利得の機会を窺っている者がいると耳にします。
役所勤務経験のある診断士は、あたかもその役所との関係を強調して、公共性、信用性を訴えるところです。そういった診断士には膨大な税金が投入されていると言うことを念頭に入れてもらい、少しでも無償でサービスするなどを検討して欲しいところです。
講演と称しては、いい加減な成功事例を話し、海外研修と称して海外旅行を企画し、莫大な参加料を取ったり、経営革新計画を作成するだけで20万円から30万円を取るなどは論外です。
もちろん、良心的な診断士がいないということではありません。税金が投入されている診断士に対して申し上げているわけです。

金融財政研究会…

2006-07-22 00:08:54 | Weblog
行政問題研究会の他に、何カ所かブログをやってまして、最近こちらは更新できない情況となっております。
最近は、「戦後日本の株式会社財務論」という本を読み終えまして、戦後の高度経済成長からその終焉、そして、バブル経済までの株式会社の財務について、多少は知見が高まった気分になっています。
興銀も長銀も日債銀もなくなる宿命の中で、バブルを引き起こして延命措置を図った○○省も久しからずというところですかね。(「戦後日本の株式会社財務論」には、そんなことはストレートに書かれていませんので誤解ないよう願います)

行政問題研究会をやめて、金融財政研究会でも立ち上げようかという気持ちもあります。

知らない間に市場化テスト法が成立してたね

2006-07-16 19:02:08 | Weblog
○俗に言う市場化テスト法が成立していたことに気が付きませんでした。
この法律は、官と民を競争させてどちらがコスト的に安いかで、その仕事を官がやるのか民がやるのかについて決めるものです。コスト的に安いというのは、ただ、量的な意味でけではなく、質的な内容も加味します。
したがって、一概に安ければよいという問題ではなく、それは建築確認のような民間任せにした場合のリスクもコストとして評価するわけです。
ただし、これは地方公共団体には、一律に強制的な適用が行われるわけではなく、市場化テストを行うか否かは、裁量です。

○官民競争入札によって民に軍配があがった場合、国家公務員は民間に移籍することができます。そして、また、官民競争入札で官が勝つようなことがあった場合、民間に下った国家公務員が再び国家公務員となったときは、経歴が通算される仕組みのようです。もっとも、市場化テストを経て民間に業務が渡れば、官の組織は解体され、二度とテストはあり得ないでしょうから、官民が競うのはタダの一度限りという気がします。


東京ビッグサイトに行きました

2006-07-14 22:01:40 | Weblog
暑いですね。この暑さの中、東京ビッグサイトに行って参りました。
正直、不便な場所という気がしました。私の場合は、東京駅八重洲口から都営バスで東京ビッグサイトに行きましたが、コスト的には一番安いようです。ただし、時間は一番掛かります。
しかし、東京ビッグサイトは、展示会のメッカということで、地方で行っている展示会に比べて来客層が広域で、出展者にとっては新たな顧客を開拓する機会となります。
そういうことでゆりかもめにもりんかい線にも乗らずにバスで往復しました。
ついでに八重洲口にある某大学大学院に顔を出して、会計学の先生と話し込みました。近々、大学院も転居するそうで、もう少し充実するそうです。
その大学院もタダのおじさんやおばさんと東大出の企業エリートが混在してまして面白いところです。
ということで今日はこれくらいで…。
そろそろ、論述能力の効果測定でもと考えてますので、某事務所の方、土日で部屋が空かないか調整できませんか?
お返事お待ちしてます。