知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

明日は師走です

2006-11-30 12:36:30 | Weblog
どうも歳をとると1年が早く感じてしまいます。
気がつけば、もうすぐ12月です。
12月は、いよいよ会員の皆様にとって、結果が出る月です。
12月はすぐに去ってしまい、まもなく新年です。
新年を楽しく迎えるのか、ふて寝をして迎えるか、全ては、これまでの蓄積の結果です。
他人のせいにしてはいけません。
ただ、どちらも大して変わらない様な気がします。
辛いことには変わりがありません。
社会は疲弊し、働き手が減り、一人の人間の負担が重くなっていくことは目に見えているからです。
東京都で管理職試験の受験者が減少しているのもその現れかも知れません。

長野県…光と影

2006-11-29 19:22:27 | Weblog
長野県庁の田中前知事の部屋を見学してきました。
ガラス張りの部屋については、利用方法を検討中と書いてありまあすが、正直言って利用方法を検討中と言うよりは、残骸を晒しているように感じました。

長野県庁近くのそば屋で大蒸籠840円也を食しました。そばの本場にもかかわらず手打ちではありません。また、蒸籠と書いてあるのですが、山形の板そばのような器と盛り方でした。失敗しました。

善光寺も寄ろうかと思いましたが、帰りの時間を考えて寄りませんでした。

長野駅から善光寺の表参道沿いは、華やかな感じがします。(それでも空き店舗が点在してますけど…) しかし、旧来の商店街などを見ると寂しく、悲しげです。そこに地方都市の苦悩を感じます。
「所得の再配分」「歳入格差の解消」そういう機能の重要性を再認識した次第です。






脱藩者を許す現代

2006-11-28 06:20:02 | Weblog
江戸時代、脱藩は重い罪でしたが、幕末は比較的寛容になっていたというか、ならざるを得なかったというか…、坂本龍馬が脱藩にも関わらず、土佐藩に旨く利用したり、されたりでした。
しかし、脱藩した連中も一度は覚悟して出ていったんでしょうから、それを翻すのはどうかと思うし、逆にそれを許して戻ることを許す方も許す方かしら…。
てなことを書いている私も脱藩組なんですけどね。
今回は、非常に遠回しな書き方で理解しにくいと思います。

ガソリン1リットル116円、灯油18リットル1278円でした

2006-11-26 19:15:57 | Weblog
全国的には、千差万別でしょうが、私の地域ではガソリンが急激に安くなっており116円です。灯油は1278円ですので、ガソリンが数週間前の140円台から116円となっているのに対して、灯油は高値安定という気がします。
これから本格的に灯油の消費が増えることとなりますが、出費がかさんで頭が痛いところです。

ディーゼルのハイブリット車

2006-11-25 18:01:13 | Weblog
我が国でNOXを排出するので悪玉視されていたディーゼル車は、欧州では環境によいと言うことらしい。欧州ではディーゼル車が標準なのだそうだ。軽油はガソリンよりも安いし、燃費もよいらしい。だったら、ジャイブりット車のディーゼル車がつくれないものだろうか?
素人考えと言うことになるのだろうが、ディーゼルエンジンをもう一度見直して、我が国でもその良さを認識するべきだろう。
個人的には、子どもの頃遠足等でバスを利用したが、あの排気ガスの臭いが駄目で吐き気を催す。排気ガスの臭いさえなければと思う。

景気拡大の持続…税収の回復…

2006-11-23 12:59:37 | Weblog
我が国の経済も構造が変わってきたと考えてよいのでしょうか?
私には判断しかねますが、現在の景気回復は、自動車産業が牽引して成長率を高めていると言えるでしょう。したがって、自動車産業を擁していない地方や府県は、この好景気を実感できる訳がありません。
かつてのいざなぎ景気は、高度経済成長と所得の増加を伴いましたが、今日の景気は高々2%です。所得の増加も横ばいかあっても微々たるものです。
それでもマクロで見れば、好景気によって税収が増加しています。
しかし、税収の回復に過剰な期待は禁物です。
これから団塊の世代が定年となり、老齢を経て、福祉にかかる経費は膨大なものとなるでしょう。
また、団塊の世代は、中小企業経営者にも存在しています。彼らの路線・軌道を次の世代に引き継がなければ、中小企業に支えられている我が国の経済は停滞を迎えることとなります。中小企業の円滑な世代継承にも配慮が必要です。
だからと言って、かつてのようなばらまき政策はいけません。ここで財政再建の手綱を緩めてはいけないのです。
次世代を支える子ども達に負担を少しでも軽くしてやる必要があるからです。
政治家もバランス感覚を磨いて心して国政の運営に当たって欲しいところです。

チャングムの誓いが終了しました

2006-11-19 18:57:23 | Weblog
「チャングムの誓い」を途中から見始めたのですが、すっかりはまってしまいました。イ・ヨンエが美人だと言うこともありましたが、それ以上に我が国の明治維新のようなことが朝鮮が起こらなかった理由をチャングムの誓いがフィクションでありながらも説明していたように思います。
ミン・ジョンホやチャングムは、前例を否定し、変化を選好する異端分子でした。
朝鮮王朝の構造は、我が国の朝廷と類似の政治・行政機構を備えていたようです。
左議政・右議政=左大臣・右大臣といったところでしょうか。宦官がいたことが我が国とは異なる点でしょう。
描かれた当時の朝鮮の本質は、完成されすぎた官僚主義という点です。ドラマは、変化が官僚制をうち破るという構造を採ってはいます。女性に高い官位を付与することは朝鮮の本質を覆すことになるので、重臣の大半はこれに反対する様子が度々描かれました。これは当時の朝鮮の本質でしょう。恐ろしいことにチャングムの誓いが描いた朝鮮は、20世紀まで延々と続いたのでした。それは、変化を起こさせない官僚制だったと考えられます。
日本の統治機構は、どこかに変化を受け入れる遊びがあったからこそ、幕末の諸外国の脅威を乗り越えられたのでしょう。
我が国の政治も多少の遊びを残しておかなければ、やがては大中華に対抗できる力を失ってしまうでしょう。



フリードマンが逝ってしまった…

2006-11-18 10:29:35 | Weblog
Milton Friedman 1912年7月31日生まれ
シカゴ学派に所属
マネタリストの代表者であり、政府の財政政策に反対した。
私は、小渕政権時代にやったばらまき政策に疑問を持っており、それからフリードマンの考え方をかじるようになりました。
政府の財政政策によってではなく通貨供給量と利子率によって景気循環が決定されると考えた方でした。
特に「恒常性所得説」すなわち、消費は、現在の所得に依存するのではなく、将来に亘って恒常的に得られると予想される所得に依存するという考え方に共感しました。
タンス預金は、その際たるものだと感じたものでした。
ケインズの有効需要創出による景気回復政策も無意味ではないのでしょうが、恒常性所得説によれば、一時的な所得の増加分が消費の増加に回らないため乗数効果が生じないわけです。
私は、経済学(特に理論)で博士号を取得すると言うことが、例えば、法学のように個別的、少量多品種的分野であることに比べると、いかに大変なことか理解しています。そういう意味で経済学者であるフリードマンに畏敬の念を抱かざるを得ません。

経済学の巨人の一人が逝ったことが残念です。
マスグレイブ(財政学)は、まだお元気なのでしょうか?

転出税の創設…憲法違反?

2006-11-17 22:04:08 | Weblog
夕張市が財政再建団体になった。
これまでの借金を返すために住民の負担が増大する。
おそらく、これから夕張に住んでみたいという人は皆無であろう。
夕張の土地に縛られる理由がなければ、負担の高い夕張を捨てて札幌か東京に向かうのが常人の考える筋だろう。
残った人で借金を返していくのである。
生活保護を受けている人もたくさん居るだろう。生活保護費の4分の1は地元の住民の負担である。
残された住民は益々負担が重くなる。悪循環が生じる。
そこで、転出するに当たっては、課税するという理論もある(実際、これを主張している学者がいる)。転出するにあたって課税するわけである。土地改良区がやっている脱退一時金のような仕組みである。
まぁ、転居の自由を奪うから憲法違反の議論もあるだろうが、しばらくは夕張市の動向に注目だろう。