知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

埼玉県知事選の結果~雑感

2007-08-27 06:10:55 | Weblog
上田氏の再選となったそうです。
民主党系で立候補したはずの上田氏もいつも間にか無所属になっております。
そもそも自由民主党と民主党のイデオロギーの違いが良く分かりませんので
有権者にはどうでもいいことなのかもしれません。
しかし、盛り上がりに欠けた選挙でした。
住民にしてみれば、知事なんて誰でもいいんじゃないかという感じですね。

上田氏は、これまで「創業を増やして税収を上げる」という主張で県政運営の核としてきましたが、
いつの間にか企業誘致の方が効果があると考えたようです。

確かに、創業させても税金払うようになるまでどれだけの期間が掛かるのかを考えれば、
これだけ創業を増やしたのでこれだけ税収が増えましたなど何の説得力もありません。
企業を誘致してこれに応じてくる企業は、それだけ担税能力もあるわけですから、
こちらの方が手っ取り早くて有効だと言うことでしょう。

さて、その上田氏が再選された訳です。
前よりもまして上田色を出してくるのでしょうけど
今度は「川の国」だとかで、川を前面に出した環境に配慮した政策を採るそうです。
国土交通省が喜びそうですね。
そして少数精鋭主義の県庁を目指すとかで、職員の数を減らすそうです。


企業と官公庁の違いは、メンタルを病んでいる職員を本店に置くか、支店・営業所に置くかです。
企業は本店に置くのですが、官公庁は出先機関に配置しているようです。
したがって、住民と直接接する部門にメンタル系に問題がある職員がいるようです。
少数精鋭にも限度があるでしょうから、そういう人たちの雇用へ矛先が向けられるのでしょうかね?

メンタルを病んでしまう状況は、益々深化しているようですから
学生にもその予備軍が少なからずいるんでしょう。
役人所はそういう人たちの受け皿じゃないのです。
やはり働かない、働けない人は、社会からあぶれ始めつつあるみたいです。
そういう意味でも格差の拡大は始まっているんです。

そして、金のない人には資格も取れなくなっている。
弁護士になるには、法科大学院に行く必要がある。
会計士も同様なトレンドです。
そして、高い報酬賃金を求めて、学生はそういった学校への進学目指す。

大学生の就職先として役人離れ進んでいるのは、そういうことも含めて条件がよくないということでしょう。