知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

4月もこれで終わりですね

2006-04-30 15:32:34 | Weblog
長い4月でした。
極力、新規投稿に努めてきましたが、なかなか継続できませんでした。
今後も継続できるよう努力します。
さて、5月を迎えますが、会員の皆様方には11月に向けて頑張って欲しいと存じます。
あと半年です。しかし、計画通りに物事は進みません。意外と時間は残されていません。このことは、皆様方がよくご存知かと思います。
それから、慢心を排してください。過去のことは過去のことです。今年はこれだけ行けるかと思いこんでいると痛いしっぺ返しを食らうものです。
「初心わするべからず」です。

地方の自立化と親離れ

2006-04-29 08:36:02 | Weblog
竹中平蔵総務相が設置した「地方分権21世紀ビジョン懇談会」が4月28日、「地方債の起債自由化」「自治体の破綻法制の数年内の導入」などを柱とする中間取りまとめを発表したようである。
日本経済新聞によれば、「地方財政制度の抜本的な見直しを提言するなど政府の歳出・歳入一体改革を強く意識した内容。ただ、地方団体が「財政力の弱い自治体の切り捨てにつながる」と反発するのは必至で、今後の調整が難航するのは確実だ。」とのことである。
 中間取りまとめでは、地方の財源不足を国が自動的に埋め合わせる現状の地方交付税制度について「結果平等、規律の緩みを生みやすい仕組み」と指摘。「機会平等、住民による自己規律が働く仕組み」への転換を基本に、財政面での国の保障の縮小を求めた。懇談会は交付税で保障する範囲を見直して、地方にも歳出削減の努力を促すよう求めているらしいが、この辺りの主張は土居丈朗氏をはじめとした財政学者に似通っている。
いずれにしても地方交付税を前提とした行財政運営が難しくなっており、地方公務員の給与も国家公務員に並んだ給与改定はもはや放棄せざるを得なくなるだろう。特に市町村のうち、経済基盤の弱いところは、生き残るための何たるかを考え直さないといけない。
肝心の親元が破綻しているのだから…

前埼玉県副知事の敗北

2006-04-25 06:22:02 | Weblog
大衆の非エリート指向が明確だったことを確認した選挙だった。
東大経済学部が千葉大法経学部だったら未だ可愛気があったが、最も嫌みなのは埼玉県副知事という経歴だろう。千葉県のこの地域(東葛飾)は、本質的には千葉県庁のお膝元との連帯感は薄い。むしろ、東京都に葛飾区があって、埼玉県に北葛飾郡があるように、3都県をまたい共有地盤があった地域である。それだけに斎藤氏には未だ期待する余地はあったのだろう。
しかし、やはり千葉県であった。
斎藤「先生」は、今度は大学の「先生」でも目指すのだろうか?

衆院千葉7区補選

2006-04-21 23:14:16 | Weblog
斎藤健候補は、早稲田実業中-東京教育大付属駒場高-東京大理科Ⅰ類というエリートコースを歩いてきたそうだ。どういう訳か理科Ⅰ類から経済学部に進学したそうな。そして通産官僚となりアメリカ留学、最後に埼玉県副知事である。
NHKの政見放送では、少々華麗な学歴が嫌みに聞こえた感がある。
千葉県民は、どんな答えを出すのだろうか? 非常に楽しみである。
斎藤氏の好きな言葉は、高杉晋作の辞世、「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものはこころなりけり」だそうである。落選したらどうするのだろうか。S34年生まれだそうだから未だ若い。斎藤氏のように面白きこともなき世を面白く生きてみたいものである。(参照 http://www.saito-ken.jp/)

侍ジャイアンツ考

2006-04-16 15:27:29 | Weblog
侍ジャイアンツについては、ジャンプコミックス版の第1巻を保有していました。しかし、第2巻以降のコミックの筋を理解していなかったので、テレビ版での筋と一致しているものとばかり思っていました。今日は、たまたま立ち読み自由の古本屋で侍ジャイアンツを読むことができたのでようやくその違いを理解することができました。
コミック版とテレビ版の大きな違いは、第一にハラキリシュートといわれる魔球が登場していることと、第二に、分身魔球の扱いが僅少であること、第三に番場が死んで終わることです。
第一については、その名のとおりシュートであって、古くは平松のカミソリシュートがあったように、現実に存在しうる変化球であり、テレビ受けしない魔球としてテレビでは封印されたのではないでしょうか。第二については、逆に分身魔球が突然現れて、何の説明もないままに終わってしまう(番場の死亡)というものです。したがって、テレビのように握力で球をねじ曲げて投げるとか、縦型分身などの過程はありません。第三については、テレビ版では大リーガー(レジージャクソンのような外人)を相手に、ハイジャンプ魔球、大回転魔球、分身魔球をミックスさせたミラクルボールを投げて三振に打ち取って大団円というものでしたが、コミック版ではなんと連投による疲労で死亡してしまうという悲劇で終わります。
コミック版の経過については、後世井上コオ氏がいろいろと説明されているようですが、侍ジャイアンツは巨人軍の連覇が潰えたと同時に終了する予定であったということです。V9は、ある意味、昭和48年の中日や阪神の体たらくで達成されてしまったものですから、侍ジャイアンツの本当のクライマックスは、その時期だったのかも知れません。
結論としてコミック版侍ジャイアンツは、巨人の星の終わりのような余韻というものがなく、ただ、呆気ないものになっています。

土居丈朗氏の主張(政府債務の持続)

2006-04-14 12:39:51 | Weblog
経済産業研究所・慶応大学の土居丈朗氏は、Broda&Weinsteinの論文(2005)が示唆する「我が国の政府府債務残高は深刻な規模ではない。十分に実現可能な政府収入対GDPの水準を確保することによって政府債務は維持できる」とする主張を再検討している。(経済産業研究所HP参照)
更なる設定の変更を加えたシュミレーションを行った結果、「政府債務で償還財源に充当することを想定していない中央政府や地方政府の金融資産を純債務として相殺しなかったり、直近の財政悪化を加味したりすると、政府債務を持続可能とするには、更に高い政府収入対GDP比が必要である」とのことである。
そのためには、社会保障給付の抑制とともに相当程度の増税が必要となる。
これを単なる主張として退けることは可能であるが、我々はこの点を十分に理解しながら、選挙に臨む必要があるのではないだろうか。金をばらまく政策は、もはや許されない。


幼稚園の人件費は…

2006-04-13 22:01:54 | Weblog
娘が幼稚園に入って3年目を迎えます。
最初の担任の先生は25歳で寿退職。二番目の担任の先生も25歳で寿退職。多くが短大を出て20歳くらいで就職し、25歳で辞める仕組みができあがっています。3年目の今回の担任の先生は、ベテランで40歳くらいかと存じます。
20歳くらいですと月給もせいぜい20万円。ボーナスもたかが知れているでしょう。仮に毎年1万円ずつ昇給しても25万円。これ以上は昇給しなければ、ものすごく利益を生む構造にあると考えられます。
非常に劣悪な就労環境といえるでしょう。
私は、娘が幼稚園の先生になりたいといったら反対します。

前埼玉県副知事対前千葉県議会議員

2006-04-12 08:08:41 | Weblog
衆議院千葉7区の補選に前埼玉県副知事斎藤健(46)が江戸川を乗り越えて臨んだ。宿敵となるのは前千葉県議会議員太田和美(26)だろう。
民主党の代表が小沢一郎氏に替わったという外乱要因もあるが、斎藤氏は少々先を読み誤ったのでないだろうか。少なくとも千葉県に乗り込むと言うことに、埼玉県副知事の看板はさほどの効果を発揮しない気がする。
太田和美女史は、26歳である。今日の選挙では若いだけで当選する傾向があり、ほとんどイデオロギーに差異がない中では、差別化を図る上で若さはものすごく威力を発揮するだろう。まして、女性と言うことも更なる後押しである。民主党としても26歳の国会議員誕生となれば、大変な追い風になる。
斎藤氏は、今後、小泉首相が応援演説に来てどれくらいの反応があるかだろう。ついでに親友の村上世彰氏でも呼んできて話題をさらうしかない。

公立高等学校の行方

2006-04-11 21:55:44 | Weblog
公立の高等学校は、大学受験対策を私立学校並みに行う必要がある。少子化による大学全入時代が現実化した今、現役で4年生大学に入れるというテーマは死んでいる。また、浪人して6大学(この場合、東大は除く)に入れればよいというテーマも死んでいる。
高等学校が生き残るためには、現役でブランド力のある大学に入れるかと言うことに尽きる。私立学校は中高6年間教育を実施することでこの目的を達成しようとし、差別化を図っている。大学受験には、受験用の勉強期間が1年間必要である。端的に言えば、5年間で6年分の勉強をして1年分の受験期間を生み出すか、2年間で3年分の勉強をするかということになる。
当然、前者の方が楽であり、計画的で効果的な時間配分が可能である。この点では私立学校の中高一貫教育に軍配が上がる。
もう一方で、予備校や塾並の指導体制をとる私立学校と、不徹底な進路指導に終始する公立教育を補うために予備校や塾に通わせる費用の比較もある。果たしてどちらが安いのかをよくよく考えておく必要がある。この視点からは、公立高等学校も予備校並みの補習・補講体制を敷くべきである。
公立の教員は甘えを捨てて、襟を正し、今一度進路指導・受験指導を徹底することである。

土曜出勤に引き続き…

2006-04-09 18:50:09 | Weblog
本日は農作業でした。
農作業といっても手伝い程度な訳ですが、具体的に言うとゴールデンウィークに田植えを行うための種蒔きです。
私は、元々都内の商業地で生まれ育った関係で農作業とは全く無縁でしたので、柔な身体なのです。情けないのですが、すぐに腰が痛くなったり、握力がなくなったりの症状が出ます。
米を作る苦労を考えると、どう考えても買った方が楽だし、土地の有効利用からは単純にアパートを建てるとか駐車場にするとか発想してしまうのでしょう。日本の農業政策の本質にある問題点が何となく浮かばれてくるところです。
しかし、ここでも少子高齢化が陰を見せ始めており、農地の有効利用策としてアパートを建てたところで入居してくるという需要はないことに気が付きます。
結局のところ、職住接近の一部の都市圏内にしか需要はないのです。無理をしてまで一軒家を構えて一時間以上の通勤や駅から歩いて10分以上なんてゴメンと言うところでしょう。
このように考えた場合に、後継者の不足している農地をどのように有効利用するべきかが大きな課題です。
少なくとも資材置場とかで誰かに貸せば、産業廃棄物を置き去りにして逃げられるだけですので、農家の方は十分に気をつけて土地の有効利用を考えて欲しいと思います。貸すなら売るべきです。それ以上に行政は、耕作放棄されている農地を含めて集約化して生産性を高める努力をするべきです。それは、単に農業政策だけでなく緑地の保全という環境対策や、淡水被害を軽減すると行った土木政策とも連携していきます。