忘れてはいけない記憶

また、原爆が投下された夏がやってきました。
被爆は、我が国が唯一世界に発信できるメッセージといえるでしょう。
逆に、地域によっては、結婚相手の親等の尊属に被爆者がいないかどうかを調べる新たな差別が生じているとも聞きます。関係者におかれては辛い記憶の回想になるかも知れません。

安倍晋三首相は５日午後、広島市内のホテルで被爆者団体の代表者と懇談し、
原爆症認定の在り方を見直すとともに、被爆者支援策を強化する方針を表明しました。

原爆投下を「しょうがない」とした久間章生前防衛相の発言については「被爆者の心を傷つける結果になり、申し訳ない」と陳謝しました。
現職首相が被爆者の代表と懇談するのは２００１年の小泉純一郎氏以来６年ぶりだそうです。
安倍首相としては、被爆者支援に積極姿勢を示すことで、先の参院選で示された安倍政権への国民の不信を少しでも払しょくし、態勢立て直しのきっかけにしたいとの思惑があるのでしょう。

しかし時機を失すると手だてがなくなる気がします。

時間は少しずつ忘れてはならない記憶を薄れさせていきます。