天候の好い週末に今週納車したToyota AE86を見せてもらった。両側のドアに “藤原とうふ” のステッカーを貼れば完璧、という程に外観は良く真似して造られている。オリジナルのAE86は1.6Lの4A-GEUエンジンが搭載されているが、この車両はスープラか何かの大型のトヨタ製エンジンが搭載されており、ハチロクらしさであるライトウェイトクーペのスポーツカーではなく、ダイレクトに表現するとハチロクの皮をまとったマッスルカーという感じである。アメリカでのスポーツカーというとコルベットに代表されるような感覚が強い。よってアメリカ人のオーナーが日本的な思考を集結したスポーツカーを手にした後に、改良や改造する機会を得たならばどの様な選択をするのかは想像出来る。衝動買いをしたK君はこいつは自分が探していた物とは違うという事を知って、早速売りたいという姿勢である。
現在のアメリカで1.6Lと言えば多くの人々は小型車だという認識しか持たないであろう。実用的でもあり、走らせれば駆る楽しさを感じる。シンプルな1.6L-FR-マニュアルスポーツカーのAE86。この車の存在が良く知られる様になったのは映画やマンガの影響がある。結果として、オリジナルに近いハチロクが少ないという事が第一の理由で、幻の名車になりつつあるのが現在のアメリカでのハチロクである。K君は、衝動買いが許されるのはオリジナル車だけ、という事を高い授業料を払って学んだ様子であった。
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