本日、今年(この冬)初めての積雪に見舞われた。今年は暖冬だと言う人もいるが、昨年のこの時期に比べると明らかに積雪量は少ないが、氷点下10度まで下がる寒さが続いているで極寒のニューヨークの冬である事は間違いない。そんな毎日でも、ランクル60はしっかりと働いてくれる。凍てついたランドクルーザーのチョークを引いてイグニッションを回すと一発で2Fエンジンは素早く目覚めてくれるので有り難い。無事にエンジンが始動するとホッとするのは、僕はランクルを信じていないのかもしれない。などと思ったりもする。エンジンの暖機の為に毎回5分は待機する。
降り積もった雪の下は凍結しているのであろう。朝は7時前で辺りは暗いが既に除雪車と塩撒車は主なメイン道路を走り回っているので道路のコンディションは良好だ。走り出すと、撒きたてあろう塩化ナトリウムの塊の粒が小石を拾うようにタイヤハウスの中に飛び散ってカラカラと音をたて続ける。ボディに付いた雪はさらさらで、スピードを上げると風圧で吹き飛んでしまった。
路上の塩はランクルのボディやフレームを傷めるが、だからといって実用を止める訳にはいかない。ランクルは所有している事が嬉しいのではなく、使い続ける事でこそランクルの持つ真髄を味わう事が出来る。冬の過酷な環境を古いランクルと共に過ごす事は、一緒に寒さに耐える忍耐も必要。今の車に比べると決して快適ではないが、それがロクマルに乗ると言う事なのだ。
このロクマルが生産された当時、ランクルの実用寿命目標(ターゲット)は何年位を推定されていたのであろうか? ちなみに現行のランクル200は何年であろうか? 最近の日経新聞には自動車業界の流れのキーワードが燃料電池車から自動運転車に変ったという事だ。自動車の近未来は電子端末装置へと進んでいる様子。変化の激しい時代、耐久性よりも斬新性が問われる時代かな。これから先30年間乗れる車というのはほとんど出てこないと思われる。メーカーの中にもその様な思想は希薄だと思っている。1985年製のランドクルーザーが2016年のニューヨークの冬の実用に役立っているという事実がここにあるということは、ランドクルーザー60は30年は実用的に使えるという事だ。
無理して乗っているのではなく、楽しく乗っています。/
楽しく使って、なんぼです。