OLD IRON(オールドアイロン)とはいったい何?
そのままの日本語だと古鉄。アメリカでは時々古いオートバイに対してのこの名称で呼ぶ事がある。それを車に当てはめると、それは一つの車のカテゴリー(種類)を示す。旧車をクラッシックとかウィンテージ、時にはレトロなどと口にして形容するが、それは大方オリジナルかそれに近い状態の旧車を示す。オールドアイロンと呼ぶ旧車、特に4x4はそういった往来のクラッシックやウィンテージと呼ぶに相応しいオリジナル性を保った固体もあれば、外観は艶も無く色が褪せて古さを見せているが、エンジンや足回りの機能は走破性を向上させるために別物が付いていたりする。羊の皮を被った狼ではないが、それに近い感覚で、旧車の皮を被った機能的な4x4をOLD IRON と括る。
2014年10月号のFOUR WHEELER誌の表紙はユタ州モアブを走るV8を積んだ1960年のランドローバーシリーズⅡ。エンジンとタイヤ以外はほぼオリジナル。
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古いランドローバーを巡る課題。現在アメリカにはランドローバーディフェンダー90、110、130、等は正式に入って来ないが、マニアの需要の声は強い。ディフェンダーは過去において1993-1997年の間に限定数輸入されたが、それでも数は少ない。同時にアメリカの陸運局には別の法律があり、製造されてから25年が過ぎた車ならば書類の手続き等をしっかり行えば合法的にアメリカでの非販売車を輸入し登録して乗ることが出来る。
そこで25年を経過したランドローバーがアメリカに入って来ているのである。しかし、その中には、製造されてから25年を経過した車体ではあるが、フレームやエンジンが当時のものではなく2000年以降の物である物も少なくなく、それらは全て弾かれ没収されます。古いランドローバーの需要の影にある溝です。これは当然ランドクルーザーにも適応されます。
そういった課題もあり、過去において正式に輸入されたランドローバーやランドクルーザーはOLD IRON として今後もその位置を固めていくのではないだろうかと感じている。