リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

日本国民にあらずんば?

2014年07月19日 | 日々の風の吹くまま
正午の気温15度。曇ってはいるけどあまり水気を含んでいなさそうな色で、雨の気配はな
し。でも雨は必要なところ(森林火災地域)で降っているそうだから、文句はないんだけど
(マザーネイチャーに文句言っても聞く耳なしだし)。

日本の最高裁判所が、外国人には法的に永住者であっても日本国の「国民」じゃないから、
生活保護を受ける資格はないと判断したと聞いて、唖然。82歳の原告の女性が国籍こそ
中国でも生まれ育ちは日本であると知って、さらに唖然。外国人も保護すると言う法律がな
いんだから、日本国民でなければ「行政措置」という名の施しがあることをありがたく思って、
それがいやなら勝手に野垂れ死にするか日本から出て行けと言っているような、すごい判
決。あの国の排外思想もついにここまで来たのかと思うと、いいのかなあという気持とさも
ありなんという気持が交錯して複雑・・・。

つまり、お役所からのお恵みがあるんだし、たとえ日本で生まれ育とうが、日本国民の配偶
者であろうが、永住者として日本で働いて税金を納めていようが、そもそも「日本国民」でな
いなら社会福祉制度による法的な保護を期待するなってことでしょ?すごい国だと思うけど、
「日本国民」の多くは、外国人に「我々日本人」の血税を当てにされるなんて迷惑千万ってこ
とで、判決を支持するんじゃないかという気がするな。まあ、国や国民の観念はその基盤に
なる歴史や文化、宗教、人間観によって多種多様だから、日本人が日本ではこうなんだと
言うなら、日本に住む限りはそれが日本人の観念として受け入れるしかない。これは外国
に在住する日本人にも同じことが言えるんだけど・・・。

カナダは選挙権以外は外国籍の永住者を「国民」と同等に扱うので、国際結婚が破綻した
りして、経済的に困窮して生活保護を受けて暮らしている日本国籍の女性もけっこういると
いう話だけど、カナダでは日本国籍はれっきとした「外国籍」だから、彼女たちも中国籍の原
告女性と同じくカナダでは「外国人」なわけで、母国の最高裁が外国人の権利について下し
た判断をどう思ってるのかな。ま、ワタシは日本人だけど日本国民じゃないから、世界が日
本をどう思ったってどうでもいいっちゃどうでもいいんだけど、だけど、だけど・・・。