リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

仕事が殺到しているのは喜ばしいけど

2014年07月09日 | 日々の風の吹くまま
今日はがっちり仕事日。きのう入って来た契約書、週明けの納期のはずが、客先の要望で
繰り上げになり、作業中止になり、再開になり、とメールが飛び交って、結局は金曜日(日本
時間)の午前中に確定。ま、しゃかりきでやればできそうな量だからいいんだけど、コーディ
ネータさんはきりきり舞いだった。ちゃんと間に合うから心配しないで。それよりも、台風の
方が心配。金曜日の早朝に首都圏に到達するそうで、通勤電車が止まってしまわないとい
いけど。

契約書は法律文書だから難しいと思われがちだけど、実はいたって簡単。だいたいあいま
い言語の日本語でも法律関係はけっこう理路整然としているから分かりやすいし、文体は
紋切り型だし、契約の対象が何であれ、誰が何をすべきで、何をすべきでなくて、すべきこ
とをしなかったらこうする、こういうときはああするという似たり寄ったりの内容だから、「弁護
士口調」の特徴をつかめば、よほど複雑な取引でもない限り、書いている本人もわかってい
なさそうな曖昧模糊としたビジネス文書より楽。いや、聖グーグル様の時代になって、昔の
何倍も楽になった。

それなのにこの分野はなぜかいつも人手不足らしくて、この忙しいのに今日も聞いたことも
ない東京の翻訳会社から急な引き合い。法務関係案件が「殺到」しているそうだけど、いき
なりけっこうな量をきつい納期で持ち込まれてもねえ。でも、興味半分でチェックしたら、この
会社の日英翻訳の1文字当たりのレートが業界団体が目安としているレートの3分の1以
下。これは依頼元への提示レートで、社内の人件費や間接費も入っているから、下請け翻
訳者に払うのはさらにその半分か3分の1ということで、うはっ、やっす~い!ま、翻訳支援
ツールTradosが必須と書いてあったので、残念だけど(ちっとも残念じゃないけど)使って
ないから引き受けられないと返事して、バイバ~イ。

契約書に戻って突貫作業。日本の契約書には「ここに書いてないことは後で相談して決め
ようね」という条文が必ずあって、この「なあなあ条項」が後で紛争に発展することがある。
最近は「反社会勢力とはお付き合いしてません」というのが登場。暴力団とか風俗業とか出
て来るけど、英語人はまずテロリストを想像してしまうかもしれない。英語の定訳をググッて
ヒットするのはほとんどが日本のサイト。要するに犯罪組織なんだから、最初からそう言え
ばいいのに・・・。