リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

サヨナラ、ニッポン、また会う日まで

2014年07月04日 | 日々の風の吹くまま
2年ぶり、2週間の東京。ワタシが転落事故で危うく大事になるところだったり、留守中に冷
蔵庫が故障して、過熱で危うく火事になるところだったり、孫がいたら語って聞かせたいよう
な事件もあったけど、なつかしい人たちと会ってたっぷりおしゃべりして、振り返ってみたら
びっくりするほど中身の濃い2週間だった。東京には英語でアプローチしても逃げない人が
増えていた。ワタシの日本語も前よりずっと素直に出て来るようになった。もっとも、ある店
でレジのえくぼのかわいいお嬢さんに「日本語、とってもお上手ですね」と言われて、一瞬え
っ?となったけど、ほめてもらって素直に喜ぶことにした。だって、日本のワタシはやっぱり
エトランゼ・・・。

     
横浜の山下公園にある「赤い靴はいてた女の子」の像。歌のモデルの女の子は海を渡るこ
とができなかったけど、ワタシは異人さんの国に渡って、満足の行く人生を築くことができた。
今度は海の向こうから日本を見ている。それは望郷の念とはまったく違う。今では(目の色
は変わらないけど)エトランゼになっちゃったけど、でもワタシは60年の年月を経てもなお
切れない「人の縁」で結ばれた絆で日本につながっているという感慨かな。ワタシは幸せの
赤い靴を履いてた女の子・・・。

それでも、いったん機上の人になれば、ワタシの心はマイホームへ一目散。機内食は和食
で、楽しかった2週間にしばし思いを馳せる。(機内食の定番ビーフ、チキン、魚は今いちが
多いけど、和食は当たり外れがないと言うのががほんとの理由。)

     
前菜。お茶が付いて来た。往きとだいたい同じ内容。往きのときは3つの小鉢がコチコチに
凍って出て来てびっくり。冷蔵装置が効き過ぎていたらしいけど、アイスそばって・・・。

     
メインコース。ご飯と煮魚と清まし汁。ご飯はオーブンで温めるので、どうしても下の方が乾
いて、「干飯」みたいになってしまう。

     
ここで和洋共通のチーズ盛り合わせ。ポートワインを1杯。おなかがはちきれそうなので、デ
ザートはフルーツカクテルにして、コーヒーで仕上げ。

3時間ほど寝て、朝食は三つ葉とえのきのおかゆ。これがすごくおいしかった。やがて機首が
下がり始める。超特急で入国管理と税関申告の用紙にカレシと2人分記入して・・・。

サヨナラ、ニッポン、また会う日まで!

東京はびっくり玉手箱(その3)

2014年07月04日 | 日々の風の吹くまま
日本でデパートに入る楽しみは何といっても上層階のレストラン街とデパ地下。食品フロア
のデパ地下はいかにもアジア的な食べものマーケット。どの店もいわゆる「名店」らしいから、
東南アジアの市場や中東のバザールのような庶民的な雰囲気はあまりないけど、賑やかさ
では負けていない。午後5時を過ぎると書き入れ時。あちこちで飛び交う売り込みの音量が
ひときわ高くなる。のんびり「見物」など楽しんでいたら、今日のご飯を買って家路を急ごうと
する人たちに2人まとめて押し退けられてしまう。人間のエネルギーを燃え立たせるもの、
それはやっぱり「食」に尽きるということだね。

   

   

   

   

   

和洋中華取り混ぜてお酒に酒の肴はてはデザートまで、とにかく何でもあるのがデパ地下。
どのショーケースも見飽きない。どれもこれも、きれい過ぎて何だか小人になってドールハ
ウスに入り込んだような感覚になる。毎日こんなにたくさんあって売り切れるのかな。どんだ
け売れ残りが出るんだろうな。売れ残りはどうなってしまうんだろう。ま、そんなことを考える
のは野暮ってもの。何せ、作らなきゃ、売らなきゃ、買わなきゃ、食べなきゃ・・・。

でも、2年ぶりに見た新宿駅南口界隈には、ぽっちゃりを通り越して、少々肥満気味の若い
女性がずいぶん増えたように見えた。かわいくなるためのダイエットの反動なのかなと思っ
たけど、ケースの中にずらっと並んだスイーツの壮観さに見とれていて、ナットク。かわいく
てきれいで甘くてふかふかで、こんなおいしいものはどこにもないってくらいのものがこれだ
け溢れ返っていたら、太らない方がおかしいよなあ。

     
会議場で食べたお弁当。土曜日、日曜日といずれも和食弁当を前注文してあったんだけど、
なぜか前の日と同じものが2品、3品入っていて、え、これってきのうの残りもの?と思って
しまった。たぶんこういう仕出し弁当には定番になっているものなんだろうけど、冷たいお茶
のパックつきで1食1200円。高いのか安いのかはわからないけど、けっこうおいしかった。
まあ、牽牛織女みたいに年に1度の会議で会う仲間たちとのおしゃべりが味アップの調味
料になったのかもしれないけど。

東京はびっくり玉手箱(その2)

2014年07月04日 | 日々の風の吹くまま
     
ホテルの33階の窓から眺める新宿駅の電車の往来は時間が経つのを忘れるくらい見飽き
ることがない。ホームに人影が集まって、電車が来て、電車が去って、また電車が来て・・・
の繰り返し。何だか催眠術にかかりそうな気分。でも、昔のテレビドラマのナレーションに準
えるなら、そこに1300万人のストーリーがある。

     
6月19日午後11時半の風景。浜松町駅だったか、長い一日を終えて家路につく人たち。
今日もごくろうさまでした。

電車の中での「へえ」なできごと。原宿で乗った20代と思しき女子2人。ワタシとカレシのそ
れぞれ隣に空いていた席に座ったのはいいけど、私たち2人を間に挟んでぺちゃくちゃとお
しゃべり。それではとカレシが席を替わってあげたのはいいけど、今度はワタシの隣になっ
た女子が携帯を取り出して、ワタシの耳のそばで大きな声で文句、文句。何があったか知ら
ないけど、「もうやってらんねぇよぉって感じでさぁ」と。次の駅でカレシの隣が空いたので移
動したら「何だよぉ」という顔。その次の駅でさらに反対の端まで移動したら、すごく「ムカつ
いた」顔。おいおい、せっかくのカワイイファッションが泣いてるよ、キミたち・・・。

     
東京ビッグサイトには、会議場の6階まで一気に三階くらい上がる長い長いエスカレータが
あって、先を見上げるとちょっと怖い。でも、至れり尽くせりのご親切で痒くないところまで手
を伸ばしてくれるのが日本の「お・も・て・な・し」で、エスカレータに乗るのにこんなにたくさん
「気遣い」してもらった。肝心のエスカレータは乗ったら最後どんどん上がっていくもので、と
うとう「注意」を全部読むことはできなかったけど・・・。

     
これも同じビッグサイトの長~いエスカレータの注意書き。こんな指示は見たことがないな。
どうして?「一段空けて乗る」理由をいろいろと考えてみたけど、どうしても「どうして?」の
答は出なかった。あまりにも長いもので眩暈がしてふらつく人がいるのかな。でも、下りで誰
かが倒れ掛かってきたら、1段空けていても下まで将棋倒しは必至だと思うけどね。まさか、
盗撮防止とかじゃないだろうなあ。でも、一段空けたら上の方の女子のミニスカの中、丸見
えなんだけどなあ。ほんと、どうして?

東京はびっくり玉手箱(その1)

2014年07月04日 | 日々の風の吹くまま
東京。日本国の首都。メトロバンクーバーよりも狭い面積に1300万人以上の人が住んで
いるところ。「東京都市圏」と呼ばれる地域には、カナダの0.0008%の面積にカナダの総
人口よりも多くの人が住んでいて、新宿駅は毎日メトロバンクーバーの総人口よりも多くの
人が乗り降りすると言うから、まったく想像を絶する・・・う~ん、言葉がない!新宿駅界隈
は信じられないくらいの「何でもあり」で、食べるものだけじゃなくて、とにかく何もかもが溢
れ返っているからすごい。こんな便利なところは世界のどこを探したってないだろうな。エト
ランゼにはまるで巨大なディズニーランド・・・。

     
にんじんジュースが大好きでお気に入りの新宿駅のカフェで朝食。2年前にも何度も行った
のに、探し当てるのに迷路のような駅を30分以上もうろうろしてしまった。この日本のトース
トの厚さと来たら!でも、日本の食パンはふかふかしておいしいなあ。ちょっと歯ごたえが足
りないような気もするけど、大きくてぶ厚いから、朝はこれだけで十分なくらい。

     
ホテルの近くの「ゴントランシェリエ」というすてきなベーカリーからテイクアウトした朝ごはん。
朝もや?にかすむスカイツリーを眺めながらのDIYのルームサービスも乙なもの。ホテル
にはルームサービスがない代わりに部屋に空の冷蔵庫が置いてあって、果物や水を冷や
しておけて便利だった。ロビーにあるコンビニには紙のお皿も売っていたし、2週間の連泊と
なると、home away from home(旅先の我が家)のタッチはうれしいね。

     
いくつもあるデパートの上層階にずらりとあるレストランを巡るのに飽きたら、デパ地下でう
まいもの探し。おいしそうなものが何でもありすぎるもので、デパ地下でも迷子、思考も迷子
。サラダに鶏の唐揚げに野菜かき揚げにハムに北欧風ベーカリーのパン。組立て式のフォ
ークとスプーンは前回東急ハンズで買ったもの。夜景を眺めながらのホテルピクニックもち
ょっぴりロマンチックでいいもんだな。

     
     
カレシは日本式のカレーが大好き。日本に行ったら必ず一度はカレーでランチ。でも、また
またメニューが多すぎて、どれもおいしそうで、思案投げ首。どれにするか決まったら、今度
はチケットを買うのにええと、ええと。ワタシの後ろに行列ができてしまって、待ちかねたサ
ラリーマンおじさんに助けてもらっちゃった。さぁ~せ~ん!

     
「壁の穴」という、まさにhole-in-the-wallのイタリアンレストラン。ピッツァにカッターが付い
て来たからびっくり。バジルとえびとチーズのシンプルなものだけど、おいしかったなあ。

     
2年ぶりに会った友だちとのランチ。セットメニューのデザートの段階になったら、何と6種類
を選ぶしくみ。クレープシュゼット、クレムブリュレ、ティラミス、シュークリーム、チョコレート
ムース、フルーツカップ。前菜、スープ、メインと食べた後だったので、おなかがパンクしない
かと心配だったけど・・・。