中国軍、北朝鮮に駐留…韓国は有事介入懸念(読売新聞) - goo ニュース
東アジアにおける中国の台頭は、時計の針を反対方向に戻してしまいそうです。自国民保護を理由とした軍の駐留は、義和団事件の結果、1901年9月に清国と列強との間で結ばれた『北京議定書』を思い起こさせます(現在では、中国が軍を駐留する側に…)。
北朝鮮に対する中国の影響力と力関係からしますと(北朝鮮は”力”にだけは反応する…)、北朝鮮やその国民が中国人居留民に危害を加えるとは考えられず、おそらく、北朝鮮の体制維持、あるいは、崩壊時における軍事介入が真の目的なのでしょう。いわば、事実上、中国の保護国となったのであり、北朝鮮は、独裁体制の維持のために、独立の放棄という高い代償を払ったことになります。そうして、中国軍の介在により、一つだけ確かとなったことは、北朝鮮の体制崩壊⇒民主化⇒平和裏の南北統一という自由主義国が期待したシナリオは、遠のいてしまったということです。
このことは、日米をはじめ、自由主義国が、対北朝鮮政策の練り直しを迫られていることを意味しています。単純な体制崩壊促進策では、38度線まで中国の”直轄地”あるいは”傀儡国”となる可能性があるからです。現代に蘇った”帝国”を如何に押さえ込むか、これからが正念場であると思うのです。
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東アジアにおける中国の台頭は、時計の針を反対方向に戻してしまいそうです。自国民保護を理由とした軍の駐留は、義和団事件の結果、1901年9月に清国と列強との間で結ばれた『北京議定書』を思い起こさせます(現在では、中国が軍を駐留する側に…)。
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このことは、日米をはじめ、自由主義国が、対北朝鮮政策の練り直しを迫られていることを意味しています。単純な体制崩壊促進策では、38度線まで中国の”直轄地”あるいは”傀儡国”となる可能性があるからです。現代に蘇った”帝国”を如何に押さえ込むか、これからが正念場であると思うのです。
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