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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

胡主席の質問無視―中国の責任転嫁体質

2011年01月21日 14時29分44秒 | 国際政治
米中首脳会談 「国民を冷遇」胡氏に“洗礼”(産経新聞) - goo ニュース
 中国の胡主席は、米中首脳会談後の共同記者会見において、記者からの人権問題に対する質問を無視した挙句、その責任を、通訳の技術的問題に押し付けてしまったようです。

 米中2Gが囁かれるほど中国が大国化する一方で、中国の統治体制は、未だに旧態依然としており、一党独裁の非民主体制に加えて、共産党幹部の責任回避も常套化しているようです。国賓待遇での訪米ともなれば、トップクラスの能力をもつ通訳を同伴しているはずですので、胡主席が質問に答えなかった理由は、”通訳の技術的問題”のはずはありません。一般の諸国では、政治家が、誰からも分かるような責任逃れや弁明をすれば、マスコミや世論の袋叩きにあいますが、主席ともなれば、誰も非難できないのが中国の怖いところです(NHKの画面が真っ黒になり、放送規制もかけたらしい…)。

 責任転嫁という方法は、中国では通用しても、国際社会では、信頼を落とす原因となります。今回の中国主席の訪中は、中国という国の体質を、図らずも明らかにすることなったのではないかと思うのです。

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