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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

子供手当より児童擁護施設に予算を

2011年01月13日 15時42分39秒 | 社会
「失業中のため気持ちだけ」タイガーマスク運動さらに(朝日新聞) - goo ニュース
 児童養護施設に匿名で善意の寄付をするタイガーマスク運動が、全国的な広がりを見せているようです。ランドセルや文房具にもまして、施設で暮らす子供たちへの最大の贈り物となるのは、人々のやさしく暖かい気持ちなのかもしれません。

 ところで、このニュースと共に、児童養護施設の現状の一端も分かってきました。地方自治体から運営費が支出されるものの、毎年赤字が続いており、充分な学用品や日用品を揃えることができないというのです。施設で暮らす子供たちの数は、3万人ほどにも上っており、特に近年では、虐待による入所が増加しているとのことです。この傾向が続けば、今後、経営はさらに苦しくなることが予想されます。

 高額所得の世帯に子供手当が支給される一方で、予算不足で施設の子供たちの養育環境が悪化している現状は、どこか狂っています。しかも、親の不明な子供たちは、日本に居住しながら、支給の対象から外されているはずです。菅首相の政策方針が、”最少不幸”であるならば、子供手当を廃止してでも、真っ先に児童養護施設の予算を増やすべきなのではないかと思うのです。

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コメント (6)
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