goo blog サービス終了のお知らせ 

万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国の発展のために広く学問を世界に求めよう

2007年11月20日 18時34分31秒 | アジア
高村外相、ミャンマー外相と会談 民主化進展で支援(産経新聞) - goo ニュース

 ビルマ、北朝鮮、中国など国民弾圧を起こす国に共通する特徴は、学問の自由がなく、政治についても自由に学んだり研究することができない閉鎖的な体制を敷いていることです。このため、限られたイデオロギーや知識からしか自国の統治制度を論じることができず、より優れたシステムの導入や有益な知識の普及に対しては、自らの権力を危うくするものとして忌避しているのです。

 こうした閉鎖的な体制を続けている限り、国の発展は望めませんし、国民も自らの力を発揮することはできません。広く学問を世界各国に求めなくては、国は衰えてゆくか、はたまた、弾圧国家になり下がるしかないのです。

 諸外国の知識を学び取り入れようとする考え方は、決して新しいものではなく、明治時代を迎えるに先立つ慶応4年(1868)3月に公布された「五箇条の御誓文」のなかには、「知識を世界に求め大いに皇基を振起すべし」という一条が見られます。学問に対する誠実さと寛容さがあれば、多くの国の国民が救われるのではないか、と思うのです。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本人証明は自らを守る | トップ | 生命倫理が立法上の争点となる時 »
最新の画像もっと見る

アジア」カテゴリの最新記事