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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

過去最大の日本国の借金―来たるべき危機への備えを

2011年11月11日 11時19分42秒 | 日本政治
国の借金、過去最高を更新…3か月で10兆円増(読売新聞) - goo ニュース
 欧州の財政危機は、グローバル規模でのマネーの流れにも影響を与えており、本日の新聞記事では、安定性を重視して、日米独の国債に資金が集まっているそうです。政府は、こうした状況に気を良くしてか、国債を乱発し、ついに、国家の借金は、過去最高を記録してしましました。

 しかしながら、何時までも、国債発行に好都合な環境が続くわけでもありませんし、借金は、利払いを含めて返済しなければなりません。現在の日本国の経済状況を見ますと、6重苦は依然として改善されておらず、今後、大幅に歳入が増加する見込みはありません。むしろ、歳入の減収と失業者の増大による社会保障費の増加が予測されており、財政状況は悪化の一途を辿りそうです。野田首相は、10%の消費税率上げを”国際公約”としたそうですが、たとえ、増税したとしても、消費の落ち込みによるマイナス影響も否めません。貿易収支も赤字に転じていますので、国内の金融機関も、いつまでも大量に国債を購入できるという保証はなく、現に、上述したように、日本国債は、海外の投資家から資金を集めているのです。そして、その資金が引く時が来るとしますと・・・。

 政府は、来たるべき危機を想定して、何らかの対応策を準備しているのでしょうか。最善の策は、危機を未然に防ぐことなのですから、政府は、危機感をもって財政危機の回避と健全化へ向けての道筋をつけるべきではないかと思うのです。

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