松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

追求型の授業の効果

2010-04-16 22:35:48 | Weblog


  4月から新学習指導要領実施を控えての移行措置期間が始まった。
 新学習指導要領「国語科」の内容や考え方に関するキーワードの代表的なものは、活用、思考力、判断力、言語活動、言語文化、また、繰り返しによる基礎・基本の定着であろう。大別すると、知識の習得と思考力、活用力と
と言ってもよいだろう。
 さて、このような力を育む授業はどうあったらよいだろう。
 私は「追求型の授業」がよいと思われる。「追求型の授業」は、私が学んでいる授業法であり、いくつかの学校で大きな成果を上げている。
「追求型の授業」の特徴は、知識の習得と思考力、活用力の育成を同時的に行うものであり、それらを分離することなくできるのである。そのために大変自然であり、効率的であり、面白いのである。一例を出してみよう。

雪とけて 村いっぱいの 子ども哉
        小林一茶

◎学習課題「いっぱい」とは、何がいっぱいなのか?
○子どもの学び
①「いっぱい」の意味を考える。 ・・・思考力
②「いっぱい」の意味を辞書で引く ・・・習得力、活用力
A可能な限り、限度ぎりぎり
Bあふれるほどたくさん
③この場合はAかBか、どちらの意味がふさわしいのか ・・・思考力
④村にあるれるほどの子どもがいるとは考えにくい ・・・思考力、活用力
⑤「いっぱい」を使って、短文を作って考えよう ・・・活用力、思考力
⑥では、何が「いっぱい」なのか? ・・・思考力
⑦長い期間の大雪で、家に閉じこめられていた子どもたちが『やっと雪がとけて』外にでられた様子である ・・・思考力、習得力
⑧村は子どもたちの活気で満ちあふれていたに違いない。その、子どもたちの元気よく遊ぶ“声”が、『村いっぱい』なのだ ・・・習得力
⑨上手に読んでみよう・・・習得力
⑩一茶の他の俳句を調べてみよう ・・・活用力
 大雑把に言うとこのようになる。1つの課題で知識、思考力、活用力を同時に学ぶことができるのである。

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