部屋の整理をしていたら、詩集が2冊出てきた。私が30代半ばの頃(昭和55~58年)子どもたちに詩の朗読を指導しようとしてつくった詩集である。
4月から3月までの年間計画を立て、毎日「朝の会」などに朗読を指導した。その時の子どもたちは6年生であった。
子どもたちは、喜んで詩の朗読をした。1人で、2、3人で、群読で、立ち位置を考えたり、身体で表現したりして朗読した。今でも子どもたちの素晴らしい読みと、その動きが鮮やかに蘇ってくる。
9月には4つの詩の朗読を指導している。
菜畑(野長瀬正夫)・おかあさん(野長瀬正夫)・熊の子(田中冬二)・次郎(大木 実)
おかあさん
野長瀬正夫
おかあさんは縁ばたでつぎはぎをしている
ちいさいめがねをかけて
おかさんはいつごろから
あんなめがねをかけだしたのだろう
わたしは「おかあさん」とよんでみる
おかあさんはしばらくたってから
「いま、なんか言ったかえ」
と、わたしにきく
おかあさんは耳もとおくなられた
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます