松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

詩の朗読の実践6「おかあさん」

2009-10-01 20:40:22 | Weblog


 部屋の整理をしていたら、詩集が2冊出てきた。私が30代半ばの頃(昭和55~58年)子どもたちに詩の朗読を指導しようとしてつくった詩集である。
 4月から3月までの年間計画を立て、毎日「朝の会」などに朗読を指導した。その時の子どもたちは6年生であった。
 子どもたちは、喜んで詩の朗読をした。1人で、2、3人で、群読で、立ち位置を考えたり、身体で表現したりして朗読した。今でも子どもたちの素晴らしい読みと、その動きが鮮やかに蘇ってくる。
9月には4つの詩の朗読を指導している。
菜畑(野長瀬正夫)・おかあさん(野長瀬正夫)・熊の子(田中冬二)・次郎(大木 実)

    おかあさん     
                  野長瀬正夫

おかあさんは縁ばたでつぎはぎをしている
ちいさいめがねをかけて
おかさんはいつごろから
あんなめがねをかけだしたのだろう
わたしは「おかあさん」とよんでみる
おかあさんはしばらくたってから
「いま、なんか言ったかえ」
と、わたしにきく
おかあさんは耳もとおくなられた

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