今回は歌詞の指導を重点においたものです。歌声指導をする場合、歌詞のことをあまり話し合いません。それでは表情のある歌声にはなりません。
「ビリーブ」の指導を例に記す
○「たとえば君が 傷ついて」・・・君とはだれでしょう?友だち、家族というように具体化することにより、歌を自分のものにする。
○「くじけそうに なった時は かならず僕が そばにいて」・・・「かならず」は、ぜったいという意味ですね。「そばにいて」は、その友だちに近づくように、気持ち体も前に出してみよう。
○「ささえてあげるよ その肩を」・・・「ささえる」ってどういうこと?意味の理解をさせる。だれをささえるの?
○「世界中の 希望のせて」・・・世界は広いよ。今の歌声は、この運動場ぐらいしかないよ。世界は日本より広いよ。もっと大きく広げてください。きれいにね。体を使ってね。
○「いま未来の 扉を開けるとき」・・・みんなの歌は扉が開いていないよ。今度は半分ぐらい開いた。もっと風が気持ちよくとおるように広く開いて
○「悲しみや 苦しみが」と「いつの日か 喜びに変わるだろう」・・・歌詞の内容を対比させることにより、平板な歌い方にならないようにする。
○「Ibelieve in future」歌の題名であるみんなに投げかけるように歌いましょう。訴えましょう。
※教育としての歌声は、楽譜どおりに間違うことなく、はみ出すことなく、こわごわ歌うことではない。一人一人が歌に命を吹き込むように、自分をしっかり持って歌わせることが大切である。そうすることによって、はじめて歌う喜びを感じたり、歌う意義を感じたりするのである。また聞いている人に感動を与えたりするのである。そのためには、歌詞の理解、呼吸や発声の指導が重要になる。
国語や算数は、教室のなかで行われる教科です。そして、合唱や図工、体育は教室の外の教科です。校長先生に、この外の教科の大切さを教えていただきました。今は、国語や算数と同じように大切に取り組んでいます。いや、子どもの自信をつけるという意味では、それ以上でしょうか。
やっと、風景画が完成して、今廊下に掲示してあります。廊下を通るたびに子どもたちは自分の描いた絵を、友達の描いた絵を見上げています。22人中22人が満足度80点以上の絵に仕上がりました。家に飾っておきたくなるような宝物になったのではないでしょうか。しかし、まだ指導の不明な点が多々あります。また、ご指導よろしくお願いします。
いよいよ、次は版画です。
masaさんが書いているように、「国語や算数は、教室の中で行われる教科」つまり認識する教科と「合唱や図工、体育は教室の外の教科」つまり表現する教科が大切ですね。「認識する教科」と「表現する教科」を両輪のごとく指導すると、子どもたちの伸びは飛躍します。表現する教科は、子どもが自信をもちますね。パワーがつきます。
風景画の完成よかったね。きっと廊下や教室の掲示板で、力強く美しく作品が自己を語りかけていることしょう。機会があったら見せたください。版画のがんばりも楽しみです。