ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

物差しの精度

2024年03月03日 23時30分21秒 | Weblog
何か前にも似たような内容で書いた気がするが、AからEまでの五段階
評価っぽく見せておいてAの上にSランクを設定するのは何なのか。
そうやってSランクが追加された評価は、往々にしてSSとかSSSとか言う
具合にインフレを起こし、ついでに最低のEランクが空席になったりするなど
凡そ実際の評価としてはまるで機能していない、宣伝文句と大差のない
ものになっていくのである。
Aよりもすごいからその上を、という感覚は分からなくもないが、結局の所
評価において重要な公正さが損なわれるので、どうしてもその点を賞したい
のであれば評価部門を特設した方が良いと思う。
ただ、追加の評価部門が多過ぎる場合、そもそもの評価制度を見直した方が
良いだろう。あくまでも5年に一回出るかどうか位の頻度で贈られるような
ものである必要がある。

評価は外から見る人にとっても、評価される側の人にとっても納得できるか
どうかが非常に重要であるが、さりとて下手に評価の天井を上げていくと、
結局それが標準になっていき、いずれ形骸化してしまう。そしてまた天井を
上げるという不毛なループが発生する。しかしインフレ時のデノミのような事は
評価においては出来ず、やったとしても非常に大きな反感を買うから、どんどん
謎のランクが積み上がっていくことになり、九龍城めいた異常な構造物と化すのだ。
ゆえに基本的な評価の位階というものは、非常に厳密に守られなければならない。
その厳密さは公正さの土台でもある。
判然としない。釈然としない。漠然としていて変になだらかで、そこに理由が
見出せない。そんな環境では人間はどこかおかしくなってしまうのである。
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