住所:中央区月島3-30-3-2F
氏名:小坂和輝 45歳
職業:小児科医師
いつもたいへんお世話様になりありがとうございます。
以下、『平成24年度中央区食品衛生監視指導計画(案)』(以後、本計画と略します。)に対する意見を提出致します。
よろしくご検討のほど、お願い申し上げます。
一、「放射能汚染対策」の「平成24年度に特に重点をおく項目」(2ページ)への位置づけ
福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質の汚染された地域に残念ながら住むことになった私たちは、放射能被ばくから身を守り生活をしていくことを余儀なくされています。
区民の健康を守るための一助として、放射能汚染された食品をきちんと監視し排除するためにも、本計画での重点項目に放射能汚染対策が位置づけられることを強く要望します。
よって、2ページ、「平成24年度に特に重点をおく項目 第1監視指導の推進について」の4項目として、「放射能汚染対策」を追加いただくようにお願い致します。
一、(6)食品への放射能汚染対策(9ページ) への追記
「(6)食品への放射能汚染対策
食品中の放射性物質の基準値を超えた食品が発見された場合、速やかに販売中止や回収指示等を行い、当該食品が流通しないよう措置を講じます。」
とありますが、もう一歩踏み込んで積極的に監視する姿勢を打ち出していただきたいと思います。
具体的には、
1)保育園や学校給食で、定期的に放射線物質の含有量の検査を行う旨、記載を入れていただきたい。
2)区内流通食品等の放射性物質モニタリング検査を実施することも、記載を入れていただきたい。
3)「食品中の放射性物質の基準値」については、用語解説で取り上げて、解説をいただきたい。
4)「内部被ばく」という言葉を用いていただき、3)と同様で、用語解説で取り上げていただきたい。
5)「区民食品放射能測定所(仮称)」を開設し、その旨の追記。
よって、例えばの文案
「(6)食品への放射能汚染対策
この度、食品中の放射性物質に関わる基準(→用語解説)が事故後の暫定規制値から、新たな基準値として4月1日から適用されるようになりました。
食品中の放射性物質による内部被ばく(→用語解説)を防ぐため、保育園や学校給食、区内流通食品等の放射性物質モニタリング検査を定期的実施し結果を公表するとともに、より一層の監視強化を図って行きます。
区民の要望に応えるため、区民食品放射能測定所(仮称)を新しく開設し、区民が持ち込んだ食材の放射性物質モニタリング調査を随時行います。
食品中の放射性物質の基準値を超えた食品が発見された場合、速やかに販売中止や回収指示等を行い、当該食品が流通しないよう措置を講じます。
放射性物質の食品汚染に関してリスクコミュニケーションの場も積極的に作って行きます。」
一、用語解説
「内部被ばく」「食品中の放射性物質の基準値」は、記載をしていただきたい。
一、放射性物質モニタリング検査を収去検査実施予定数(4ページ)に追記
収去検査実施予定数に、「放射性物質モニタリング検査」の予定数も記載いただきたい。
一、区民食品放射能測定所(仮称)の開設
区内流通食品の放射性物質の検査をゲルマニウム半導体検出器(検出限界値5ベクレル/kg)を用いて測定し(外注)、結果を公表していることを高く評価させていただきます。(1検体2万円前後?)
区民の食品のモニタリング検査の要望は、今後も増加することが見込まれます。
よって、区独自でゲルマニウム半導体検出器を購入し、区民食品放射能測定所(仮称)を開設した上で同検出器を設置、区民の要望に応える体制整備をすることを強く要望致します。(ゲルマニウム半導体検出器1千万前後?)
一、2食の安心に関する情報提供(11ページ)での「放射線内部被ばく」に関する情報提供の項目を追記
2食の安心に関する情報提供では、「放射線内部被ばく」に関する情報提供を行う旨、(4)として追記頂きたい。
一、平成24年度立入検査年間予定表(別紙②)
最下段に通年実施が書かれているが、「食品中の放射性物質モニタリング検査」を通年実施として追記頂きたい。
一、平成24年度食品衛生講習会実施予定及び普及啓発事業予定(別紙④)
4食の安心•安全に関するリスクコミュニケーション(意見交換会)の開催 とあるが、「放射性物質の食品汚染」に関する意見交換会を合わせて計画をいただきたい。
以上