障がいのある方は、様々な不利益を日常的に経験しています。
その原因を考えた時に、「個人モデル」では、障がい者の心身機能、属性、特性に原因があると考えます。「社会モデル」では、障がいのない人に合わせて作られている社会の偏りに原因があると考えます。
その社会の偏りによって障がい者が押し付けられているものが、バリア(社会的障壁)です。階段や段差等の物理的バリア、カリキュラム等の制度的バリア、職場文化や働き方等の文化情報面のバリア、意識上のバリアの4つがあります。
「個人モデル」では、バリアに対し、医学的・技術的なサポートを受けながら、障がい者本人やその周りにいる人たちが自分達の努力で解消していくことを、「社会モデル」では、障がいのないひとに合わせて作られている社会を、障がいのある人に合わせて環境を調整したり変更したりすることで解消していくことを主に目指すこととなります。
「個人モデル」は、うまくできないのは自分のせいだということへ繋がるおそれもあります。「社会モデル」であれば、状況を改善するために自分に何ができるかを考える助けになり、参加機会の発見へと繋がります。「社会モデル」への考え方の転換を進めていきたいです。