さきほど、2018年クリニック最後の診療を終えました。
お蔭様を持ちまして、小坂クリニックは、大きな事故などなく、小児医療、病児保育事業、子育て支援事業を終えることができましたこと感謝申し上げます。
中央区政におきましては、残念ながら、7月の家庭的保育事業者における保育中の死亡事故、9月の月島第三小学校児童の青信号横断中の工事関係車両による重症交通事故など子ども達が犠牲になる事故が発生してしまいました。
いずれも、二度と繰り返さぬよう再発防止の施策がとられることを見定めて参ります。
いよいよ、2019年が始まります。
来年が、皆様にとりまして、笑顔いっぱいの健康な年、そして大きく飛躍する年となりますことを、心から願っております。
当院は、1月4日(金)午前10時より、診療を開始致します。病児保育は、通常通り8時30分からお預かり開始します。
嘔吐や下痢の胃腸炎が今、一番流行っています。インフルエンザも出ていますが、爆発的ではありません。ただ、高熱のかたは、一応念頭に置いて下さい。
急病のかたは、月島駅交番近くの中央区医師会応急診療所をご利用下さい(午前9時~午後10時)。
来年も、子ども達の心と体の健康をしっかりと守れるよう、スタッフ一同まい進して参ります。
一年間ありがとうございました。
良いお年を。
小坂こども元気クリニック 院長
小児科医師、中央区議 小坂和輝
朝日新聞の提唱する「自然なこと」、「もしなにか生きづらさを感じるのなら、声をあげ、政治に責任を果たさせる。それこそが「自然」ではないだろうか。」
******朝日新聞 社説20181231*****************
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13833823.html
(社説)平成の30年 それでも、確かなことは
2018年12月31日05時00分
平成最後の天皇誕生日、一般参賀。2時間半立ちっぱなしで待ち続け、11時50分、さあ、いよいよ。
「天皇陛下万歳!」
声を上げたのは、民族派新右翼団体「統一戦線義勇軍」議長の針谷大輔さん(53)。朝6時半までタクシーに乗務し、30分仮眠して駆け付けた。「万歳!」。メンバーが後に続くが、広がりはない。会場を満たすのは日の丸の小旗が振られる音。パタパタパタ。皆が息を合わせて振り、下ろし、お言葉に静かに耳を傾け、粛々と帰途につく。
■格差拡大と「成熟」
「最後だから、実物を見てみたいと思って」と話す、平成元年生まれの女性2人組。「こんな大変なイベントとは思ってなかった」と、ディズニーランドの待ち時間と比較していた20代前半くらいの男性グループ。
熱狂はない。屈託もない。
「つまり、『自然』ってことですよ」。針谷さんは滔々(とうとう)と語る――世の中は足早に変わる。人は自分の存在意義がわからず不安になる。冷戦が終結し、災害が頻発した平成は特にそう。でも、陛下は変わらずいて下さる。安心する。ありがたいと思う。それはごく自然な感情でナショナリズムとは違う。あなたたちリベラルは、そういう感情を否定しすぎた、だから今、力を失っているんですよ――。
どう答えるか思案するうち、皇居外苑で記帳を待つ長い列に行き当たった。針谷さんがつぶやく。「この列の長さは、不安の深さなのかもしれませんね」
この日集まったのは8万2850人。平成で最多だった。
今年話題となった「新・日本の階級社会」。著者の橋本健二・早稲田大教授は「格差社会」という言葉が認知された最初の例は、1988年11月19日付の朝日新聞社説「『格差社会』でいいのか」ではないかと書く。元号が平成になる約2カ月前、時はすでにバブル。昭和最後の国民生活白書は、国民の格差に対する意識は「成熟化しつつある」とした。多くが「格差は拡大した」と実感していたが、個人の選択や努力で生じた格差は容認する傾向が強い、と。
社説はこれを真っ向批判した。「資産課税の強化を求める声を、『女こどものひがみ』と切り捨てた政治家がいた。ひがまないのを成熟した『おとなの意識』というのなら、未熟の方がましだ」
そして、30年。バブルの崩壊、就職氷河期、ワーキングプア……。個人の選択や努力では覆せぬ理不尽に、当事者も傍観者も仕方ないと独りごち、社会は熟した。いびつに、過剰に。
■残酷な個別化の浸透
90年代半ば以降、日本の若者は雇用環境や労働条件の変化に翻弄(ほんろう)された。一方、経済の低迷や閉塞(へいそく)の原因は若者の「劣化」だとの言説が広まった。「ニート」批判はその典型だ。
「結果、若者の雇用状況に対する政策的な対処が極めて不十分なものにとどまり、個々人のサバイバルを称揚する社会的風潮が色濃くなった。罪が深い」と、教育社会学者の本田由紀・東京大教授は話す。さらに、学校教育へのてこ入れも強化される。その基盤は2006年、安倍政権のもと、教育基本法の改正によって整えられた。
幸福度や満足度は高いが、自己否定的。自分の能力だけで生き抜かなければと強迫観念を持ち、能力がないやつがどうなろうと知ったことではない、現状に不満はあっても変えようなんて思えない――そんな「残酷で個別化された意識」が、平成の若者の間に広く深く浸透していると本田さんは見る。ただし、若者はただバラバラにされているだけではない、とも。
■「自然」ってなに?
こんなデータがある。福岡県の高校生約1600~1700人を対象に、01年、07年、13年に実施した調査結果によれば、「日本の文化や伝統は他の国よりも優れている」を肯定するのは29%→38%→55%。「行事の際に国歌・国旗を用いるべきだ」を肯定するのは、17%→26%→39%だった(友枝敏雄編「リスク社会を生きる若者たち」)。
「つまり、『自然』ってこと」。その言葉を反芻(はんすう)する。
天皇は、国民統合のあくまで「象徴」である。この社会のあちこちにある亀裂や分断線を修復し、「共に生きている」という安心感を醸成する責任は政治にある。ところが今、その役回りを象徴天皇に背負わせてしまっていないか。人々が抱いている不安や不満から目をそらし、力で抑え込むことさえいとわない安易かつ無責任な政治のもとで、もしなにか生きづらさを感じるのなら、声をあげ、政治に責任を果たさせる。それこそが「自然」ではないだろうか。
もうすぐ平成が終わる。
この先、なにがどう変わるのか、それはわからない。ただ、「こんな社会にしたい」という意志を持つことなしに、自分たちが望む社会は生まれ得ない。
そのことだけは、確かだ。
重要な病気の予防の情報ゆえ、掲載させていただきます。
*******教えてドクター こどもの病気とおうちケア********
https://www.facebook.com/oshietedoctor/photos/a.1119433291425995/1969023776466938/?type=3&theater
*****朝日新聞2018/12/29*******
「全自動忖度(そんたく)機」
(私家版・今年の新語大賞)
◇
この語、著述家の菅野完(すがのたもつ)さんが使っていて(「月刊日本」2017年5月号など)、それが拡散したと聞くが、今年はさらにそう感じる場面が増した。あからさまな指示がなくとも上の「意向」を察して一様に、無反省に動く。忖度は本来、他人に思いをはせ心中を推し量るという正の想像力を意味するが、それが組織人の悲しいまでにいじましい負の習性を意味するものにずれた。
厚労省ホームページ『医療的ケア児等とその家族に対する支援施策』立ち上がったとのことです。
有効活用して参りたいと考えます。
*******厚労省HP********
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/index_00004.html?fbclid=IwAR0PxWihQVRW1dy9XZtI6hWN0dvmwAvFzqKiDI9BPpnpqvq2jvszEFvoF94
しかし、地方自治体の窓口が異なっていることも有り、制度を網羅的に把握することが困難であるため、「医療的ケア児等とその家族に対する支援制度」を設けました。なるべく多くの方に医療的ケア児に関する制度を届けられるよう、情報発信していきます。
1 医療的ケア児等の地域支援体制構築に係る担当者合同会議
2 医療的ケア児等への支援に関する予算について
・ 障害児・発達障害者支援施策【1,097KB】
・ 医療的ケア児等への支援施策【6,038KB】
3 地域における医療的ケア児等の支援に関する状況等調べ
・ 保健・医療・福祉・教育等の協議の場の設置状況【517KB】
・ 医療的ケア児に対する取組、支援等【531KB】
4 ICTを活用した医療情報等の共有に向けた調査研究事業
5 医療的ケア児と家族を支えるサービスの取組紹介
愛のない国に生きて、ならば、何ができるのだろうかと、日々、考えています。
もちろん、考えるだけでは、何も動かない。
少しでも、0.5mmでも、前に動かしていくこと。
たとえ、国に愛がなくても、だれもが、愛を持っている。
******20181224******
非常に有効だと思います。
自分で自分を添削するために、シェアさせていただきます。
*******Hiraishi Kai氏のSNSより******
pic.twitter.com/jZtwOjb1uL
追加考慮中 「主語と述語の対応とる」「説明不足」「推敲せよ」「何を指す指示代名詞?」「表紙と目次は頁番号ふらない」「冗長」「段落変えない」「表の途中で改ページしない」「HADのスクショ貼らない」「イイネ!」
具体の防災拠点の運営にいかせるようにしていきたいと考えます。
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母と子の育児支援ネットワーク(災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会)
12月21日 12:48 ·
【災害時の乳幼児栄養救援活動と授乳のあり方】その2
小さじ1杯(5 cc)の母乳には、菌を殺す細胞が300万含まれています。
それまで母乳をあげていた女性は母乳をあげ続けることで赤ちゃんが感染症にかかりにくくなり、またかかっても軽くすみます。
災害時は病気が蔓延しやすいので母乳を飲んでいない赤ちゃんは特別に配慮し守らなければなりません。そうした赤ちゃんが乳児用ミルクを安全に継続してあげられるようなアセスメントと丁寧なフォローアップが必要です。
同時に母乳をあげている女性が少しでも多く長く母乳をあげ続けられるような配慮と温かいエモーショナル・サポートが必要です。
(2)母親への個別性のあるサポート体制が不可欠
すべての母親への援助(100%)
• 乳児と母親を引き離さない
• 安心して授乳・安全に調乳できる場の確保
• 乳児用ミルクは専門家の助言により必要な場合のみ安全性に気を付けて使う製品:一律配布しない
• 平常時も災害時もWHO「母乳代用品のマーケティングに関する国際規準」を遵守
災害前と災害後(現在)の栄養法のアセスメント
1. 母乳だけで育てている母親(51-54%*)
• 母乳で育てることに自信をもたせるようなエモーショナル・サポート
① ストレスで母乳の分泌はとまらない**(流れだすのが遅くなるのは一時的)
② 一時的に食物不足でも母乳で十分栄養がとれると母親に伝え安心させる
③ 傾聴・受容・母親どうしのピアサポート
④ 母乳に関する心配ごとがある場合の専門的援助
• 優先的に母親に栄養を
• 乳児用ミルクは母乳分泌に影響するので母乳だけで育てている母親に配布しない**
2.母乳をあげながら乳児用ミルクも併用している母親(27-45%*)⇒ 母乳育児継続支援
• 母乳をあげ続けることに自信をもたせるようなエモーショナル・サポート
① ストレスで母乳の分泌はとまらない(流れだすのが遅くなるのは一時的)
② 一時的に食物不足でも母乳で十分栄養がとれると母親に伝え安心させる
③ 傾聴・受容・母親どうしのピアサポート
④ 母乳量を増やしたい母親への専門的援助
• 優先的に母親に栄養を、赤ちゃんに必要な分の乳児用ミルクを
• 安全な調乳・授乳の確認
• 紙コップ授乳、もしくは哺乳びん交換制度
• 乳児用ミルクは常温(25℃以下)で安全に貯蔵し、必要としなくなるまで継続的に支給
3. 乳児用ミルクのみで育てている母親(4-19%*)
• 災害時は病気が蔓延しやすいので母乳を飲んでいない赤ちゃんは特別に配慮(医療体制と連携)
• 優先的に赤ちゃんに乳児用ミルクを
• 安全な調乳・授乳の確認
• 紙コップ授乳、もしくは哺乳びん交換制度
• 母乳分泌の再開を考えている場合は特別な援助
• 乳児用ミルクは常温(25℃以下)で安全に貯蔵し、必要としなくなるまで継続的に支給
*母親の割合%は乳児栄養調査(厚労省, 2015)の生後1か月~6ヵ月までのデータより
次回は(3)よくある質問 (**の説明を含みます)
「(1)災害時の乳幼児栄養救援活動の国際ガイドラインが求めていること」はhttps://www.facebook.com/Hahatoko/photos/a.209289512433745/2389014964461178/
「災害時の乳幼児栄養救援活動と授乳のあり方」の資料はこちら:https://i-hahatoko.net/?p=851
来年こそ、築地そして築地ブランドを守るために重要な年です。
年の瀬、2019年築地を守るカレンダーが誕生致しました。
サンタが、届けてくれました。
あすなろの木(東京都中央区月島3丁目30-4飯島ビル1階)の前にあります。
計画が進んでいますが、一向に見えないのが、運営主体の議論です。
以下、民間運営の問題点のひとつが述べられているため、見ておきます。
私は、一言で述べるのであれば、図書館は、「民主主義の砦」であるから中央区直営で責任をもってその砦を守るべきと考えています。
*********20181221********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13820869.html
(ニュースQ3)図書館でスト寸前、民間運営なにが問題?
2018年12月21日05時00分
公立図書館の指定管理者制度導入を巡る動き
東京都練馬区で、区立図書館の運営を民間に任せるという区の方針に反対し、非常勤の司書たちがストライキを計画した。直前で交渉がまとまり、実行はされなかったが、「官製ワーキングプア」ともいわれる司書の実態にも注目が集まった。民間運営の公立図書館は増えつつあるが、現状は。
■「働く場奪われる」
「図書館司書のストライキ」
今月中旬、こんなビラがツイッターに投稿された。作ったのは、非常勤職員による「練馬区立図書館専門員労働組合」。二つの図書館の運営を民間に任せるという区の提案の撤回を求め、19日朝にストを予定しているという内容だった。ツイッターには、「図書館は官製ワーキングプアの温床。支持したい」「今どき、司書は必要?」といった意見が投稿された。
練馬区では、12ある区立図書館のうち、9館をすでに複数の民間企業が運営。そして7月、練馬、石神井の2館も5年後までに民間に任せ、区の運営は1館のみになるという方針を示した。区教委の担当者は「住民アンケートでも満足度が高いため」と説明する。
2館のうち、練馬は職員35人中32人が司書資格を持つ非常勤職員だ。労組は「働く場が奪われる」と反対。区教委は学校司書などへの配置換え案を示したが、労組は「図書館と学校は性質が違う」「サービス低下につながりかねない」などと主張し、溝は埋まらなかった。
■「ツタヤ」に注目
図書館などの公共施設は、2003年の地方自治法改正で企業やNPOなどに運営を任せる「指定管理者制度」が導入された。文部科学省の15年の調査によると、公立図書館約3300のうち、500超を指定管理者が運営する。
注目を浴びたのが、レンタル大手ツタヤを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが佐賀県武雄市などで運営する「ツタヤ図書館」。カフェなどを併設し利用者数を大幅に伸ばす一方、本の選び方や購入方法が問題になった。日本図書館協会は、「公立図書館に指定管理者制度の導入はなじまない」という立場だ。
桑原芳哉・尚絅(しょうけい)大学教授(図書館情報学)によると、「ツタヤ図書館」のように斬新な例は珍しく、多くは導入前の形を引き継ぐため、運営者が代わったことを「利用者は意識していないことも多いのでは」。開館時間を延ばすなど利点もあるが、事業者が数年で変わりノウハウが蓄積されないといった問題も指摘されている。「自治体がまず図書館のコンセプトを描き、それに基づいてどんな運営体制にするか考えていくことが大切。今回はそれが見えないことも、問題を大きくしたのでは」
■非正規職員が多数
図書館では、非正規職員の多さも課題だ。日本図書館協会の調査では、職員の7割が有期雇用。練馬図書館の非常勤職員も、週4日勤務で、給与は月約20万円。同協会の西野一夫・副理事長は「正規職員との賃金格差もあり、年ごとの契約で雇用が不安定。長く続けられないため、専門性を維持できなくなっている」と指摘する。
19日朝に計画されていたストは、前夜の労使交渉で、別の区立図書館での雇用継続を大原則とすることを条件に「一定の合意に至り」(区教委)、回避された。組合員の1人は取材に、「図書館運営と官の関わり方について、多くの人に考えてほしい」と話した。(阿部健祐、仲村和代、丸山ひかり)
この度の国会で、喜ばしい話として、小児科医として待ちわびた法律が制定され、平成30年12月14日に公布されました。施行は、公布から1年以内。
成育基本法(成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律)です。
当院を2001年に開業し、法人化しようと考えたころに丁度、法律にも定義づけられている「成育医療」(法2条2項)の重要性が言われ始めていたいため、法人名を「小坂成育会」としました。
当時はよく、今でもですが、「成育」ではなく、「育成」ではないかと捉えられ「小坂育成会」と誤られたものです。
「成育過程」:出生に始まり、新生児期、乳幼児期、学童期及び思春期の各段階を経て、大人になるまでの一連の成長過程(法2条1項)
「成育医療」:妊娠、出産及び育児に関する問題、成育過程の各段階において生ずる心身の健康に関する問題等を包括的に捉えて適正に対応する医療(法2条2項)
この法律には、小児科医として、大いに期待すべき施策の芽が織り込まれています。
例えば、順不同であげますが、
1、 「成育医療等基本方針」を毎年定め、閣議決定の上公表し、評価し、変更する。特に変更は、6年毎。
2、愛着の形成に関する知識の普及
3、妊産婦などの社会からの孤立の防止
4、予防接種、乳幼児健診、学校健康診断のデータの個人情報の取扱いに配慮した上でのデータベース化
5、乳幼児などの死亡の原因に関し、情報の収集、管理、活用などする体制の整備、データベース化
6、食育等の教育の推進
7、児童虐待の予防及び早期発見
8、厚生労働省と文部科学省の連携
9、成育医療等協議会の設置
10、医療体制の整備、救急医療体制の整備
11、成育医療の成果を医療計画(医療法第30条の4第1項)に反映
12、「過労死等防止対策推進協議会 成育医療等協議会」設置
などなど、これらができることこそ、理想の小児医療であると考えます。
この法律を、現場の医療でも活用するとともに、中央区の施策においても有効活用して参る所存です。
法案成立に当たって、ご努力された国会議員、関係者の皆様、心から感謝申し上げます。
*****成育基本法 全文、官報H30.12.14 号外第276号より*******
****法のあらまし*****
胃腸炎、たいへん流行っています。
胃腸炎のホームケア、再確認ください。
*****阿真 京子さんのSNSより*******
*****中央区 区報より**********
本日12/21、中央区議会の全員協議会において、パラリンピック大会 射撃日本代表となられた田口亜希氏をお招きし、『車いすからパラリンピック そして2020年へ』と題するご講演をいただきました。
お話の途中、ご自身の車いすでも、歩道と車道との段差などで、ひっかかり、転倒されるお話をされておられました。
歩道と車道とには、2cmの段差があります。
その根拠は、
『移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める省令』
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=418M60000800116
(平成十八年国土交通省令第百十六号)
***************************************
(横断歩道に接続する歩道等の部分)
第九条 横断歩道に接続する歩道等の部分の縁端は、車道等の部分より高くするものとし、その段差は二センチメートルを標準とするものとする。
2 前項の段差に接続する歩道等の部分は、車いすを使用している者(以下「車いす使用者」という。)が円滑に転回できる構造とするものとする。
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目の不自由なかたには、歩道と車道の境界を認識するのに重要な段差であるとのこと。
ただし、目の不自由なかたにとっても、つまづく原因となるとよくお話をいただくものでもあります。
バリアフリーの観点から、極力この段差の問題も克服し、目の不自由なかたにとっても、車いす、乳母車、ベビーカー、自転車などにとってもバリアフリーとなる歩行空間を実現していきたいと考えます。
省令の文言も“標準”としており、すでに中央区は、2cm×2cmでの角を切った縁石(中央区型ブロック)をおく努力をされていますが、それでもなお、それはきつい段差だと思っています。
良い知恵を絞っていきたいと思います。
<参考:行政評価のパブリックコメントNo.8 段差に対する中央区の回答>
******20日に行われた天皇陛下の会見の全文************
この1年を振り返るとき、例年にも増して多かった災害のことは忘れられません。集中豪雨、地震、そして台風などによって多くの人の命が落とされ、また、それまでの生活の基盤を失いました。新聞やテレビを通して災害の様子を知り、また、後日幾つかの被災地を訪れて災害の状況を実際に見ましたが、自然の力は想像を絶するものでした。命を失った人々に追悼の意を表するとともに、被害を受けた人々が一日も早く元の生活を取り戻せるよう願っています。
ちなみに私が初めて被災地を訪問したのは、昭和34年、昭和天皇の名代として、伊勢湾台風の被害を受けた地域を訪れた時のことでした。
今年も暮れようとしており、来年春の私の譲位の日も近づいてきています。
私は即位以来、日本国憲法の下で象徴と位置付けられた天皇の望ましい在り方を求めながらその務めを行い、今日までを過ごしてきました。譲位の日を迎えるまで、引き続きその在り方を求めながら、日々の務めを行っていきたいと思います。
第2次世界大戦後の国際社会は、東西の冷戦構造の下にありましたが、平成元年の秋にベルリンの壁が崩れ、冷戦は終焉(しゅうえん)を迎え、これからの国際社会は平和な時を迎えるのではないかと希望を持ちました。
しかしその後の世界の動きは、必ずしも望んだ方向には進みませんでした。世界各地で民族紛争や宗教による対立が発生し、また、テロにより多くの犠牲者が生まれ、さらには、多数の難民が苦難の日々を送っていることに、心が痛みます。
以上のような世界情勢の中で日本は戦後の道のりを歩んできました。終戦を11歳で迎え、昭和27年、18歳の時に成年式、次いで立太子礼を挙げました。その年にサンフランシスコ平和条約が発効し、日本は国際社会への復帰を遂げ、次々と我が国に着任する各国大公使を迎えたことを覚えています。そしてその翌年、英国のエリザベス二世女王陛下の戴冠(たいかん)式に参列し、その前後、半年余りにわたり諸外国を訪問しました。
それから65年の歳月が流れ、国民皆の努力によって、我が国は国際社会の中で一歩一歩と歩みを進め、平和と繁栄を築いてきました。昭和28年に奄美群島の復帰が、昭和43年に小笠原諸島の復帰が、そして昭和47年に沖縄の復帰が成し遂げられました。沖縄は、先の大戦を含め実に長い苦難の歴史をたどってきました。皇太子時代を含め、私は皇后と共に11回訪問を重ね、その歴史や文化を理解するよう努めてきました。沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません。
そうした中で平成の時代に入り、戦後50年、60年、70年の節目の年を迎えました。先の大戦で多くの人命が失われ、また、我が国の戦後の平和と繁栄が、このような多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれたものであることを忘れず、戦後生まれの人々にもこのことを正しく伝えていくことが大切であると思ってきました。平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています。
そして、戦後60年にサイパン島を、戦後70年にパラオのペリリュー島を、更にその翌年フィリピンのカリラヤを慰霊のため訪問したことは忘れられません。皇后と私の訪問を温かく受け入れてくれた各国に感謝します。
次に心に残るのは災害のことです。平成3年の雲仙・普賢岳の噴火、平成5年の北海道南西沖地震と奥尻島の津波被害に始まり、平成7年の阪神・淡路大震災、平成23年の東日本大震災など数多くの災害が起こり、多くの人命が失われ、数知れぬ人々が被害を受けたことに言葉に尽くせぬ悲しみを覚えます。ただ、その中で、人々の間にボランティア活動を始め様々な助け合いの気持ちが育まれ、防災に対する意識と対応が高まってきたことには勇気付けられます。また、災害が発生した時に規律正しく対応する人々の姿には、いつも心を打たれています。
障害者を始め困難を抱えている人に心を寄せていくことも、私どもの大切な務めと思い、過ごしてきました。障害者のスポーツは、ヨーロッパでリハビリテーションのために始まったものでしたが、それを越えて、障害者自身がスポーツを楽しみ、さらに、それを見る人も楽しむスポーツとなることを私どもは願ってきました。パラリンピックを始め、国内で毎年行われる全国障害者スポーツ大会を、皆が楽しんでいることを感慨深く思います。
今年、我が国から海外への移住が始まって150年を迎えました。この間、多くの日本人は、赴いた地の人々の助けを受けながら努力を重ね、その社会の一員として活躍するようになりました。こうした日系の人たちの努力を思いながら、各国を訪れた際には、できる限り会う機会を持ってきました。
そして近年、多くの外国人が我が国で働くようになりました。私どもがフィリピンやベトナムを訪問した際も、将来日本で職業に就くことを目指してその準備に励んでいる人たちと会いました。日系の人たちが各国で助けを受けながら、それぞれの社会の一員として活躍していることに思いを致しつつ、各国から我が国に来て仕事をする人々を、社会の一員として私ども皆が温かく迎えることができるよう願っています。また、外国からの訪問者も年々増えています。この訪問者が我が国を自らの目で見て理解を深め、各国との親善友好関係が進むことを願っています。
明年4月に結婚60年を迎えます。結婚以来皇后は、常に私と歩みを共にし、私の考えを理解し、私の立場と務めを支えてきてくれました。また、昭和天皇を始め私とつながる人々を大切にし、愛情深く3人の子供を育てました。振り返れば、私は成年皇族として人生の旅を歩み始めて程なく、現在の皇后と出会い、深い信頼の下、同伴を求め、爾来(じらい)この伴侶と共に、これまでの旅を続けてきました。
天皇としての旅を終えようとしている今、私はこれまで、象徴としての私の立場を受け入れ、私を支え続けてくれた多くの国民に衷心より感謝するとともに、自らも国民の一人であった皇后が、私の人生の旅に加わり、60年という長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを、心から労(ねぎら)いたく思います。
そして、来年春に私は譲位し、新しい時代が始まります。多くの関係者がこのための準備に当たってくれていることに感謝しています。新しい時代において、天皇となる皇太子とそれを支える秋篠宮は共に多くの経験を積み重ねてきており、皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います。
今年もあと僅(わず)かとなりました。国民の皆が良い年となるよう願っています。
*********朝日新聞20181218********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13816054.html