「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

乳幼児期の教育で大切なこと

2007-02-28 12:05:59 | 教育
私は、早期教育は反対である。

先日、伊丹氏の心理学の講座でもあったように、
(2/22のブログで記載)
行動分析の立場から言うと、
早期にものを覚えさせることは、可能と言うことであった。
しかし、ものをいくら早く覚えたからといって、それだけのことである。

では、どのような教育がのぞましいのか。
教育というと、堅苦しくなるのであるが、
どのように接することで、
情緒豊かで、かつ、伸びる子になるか。

①絵本を読んであげること
ビデオをみせること、テレビを見せることではない。
絵本をなんども、なんども読んであげること。
手作りの教育である。

②体を思う存分つかうこと
幼児期から、体を使うこと、
体を使うことで、脳が活性化される。
伸びる脳が、準備されるのである。
例えば、水泳、野山をかけまわる、何でもよいと思うが。


実は、私と親しくしてくださっている団塊世代の方が、
(億単位の株式投資家でもいらっしゃる)
ご自身の娘さんが、立派に成長なされ、
今社会でご活躍中というお話の中で、
どう育てられたかと、伺って思ったことである。

早稲田大学のある学科の修士を首席で卒業され、
今、建築デザイン関係の分野でご活躍中とのこと。
育てられた、過程を振り返ってくださった。

たまたま、その娘さんが
①絵本を読んであげること
②体を思う存分つかうこと
をされたというだけではあるが、
きっと、
多くの方に通じているのではないでしょうか。

文責:小坂和輝
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政治は、すべてを統括する

2007-02-27 18:03:02 | シチズンシップ教育
私の尊敬する先生の一人、
目白大学 人文学部 
助教授(07年4月から教授)
 石井貫太郎先生が、国際政治学を
早稲田大学社会人コースで、教えてくださっている。

4年前たまたま受講し、
興味がわき、以来今までずーっと、
聴講させていただいている。
一週間に一度の私の楽しみの時間。

石井先生の主張を、私なりに解釈すると、

<すべてを統括するのは政治>
敗戦後日本は、
吉田ドクトリンを勘違いし、
経済中心に、発展してきた。
経済と官が、主体となって、
経済発展がなされてきた。
経済発展をすべてと考えてきた。

一方、人々が見る政治は、
重要視されないで来た。
政治は、よくないと言う印象を、
人々が抱くようになっている。

その一つの要因は、左翼主義の影響。
大東亜戦争にすすめたのは、国家、
“国家”があるから、戦争が起こった。
戦争は悪い。“国家”も悪い。
“国家”は、政治が主体である。
政治もよくないことだ。

戦争悪い=国家悪い=政治悪い

このような、イメージを、人々が抱いている。
政治にエネルギーを注ぐこと自体を、
悪いことと避けるようになっている。


だが、人が政治から無関心になればなるほど、
政治家にとって思う壺。


政治に無関心な国民

政治家をチェックしない

政治家のやりたい放題

政治がダメに

国民が政治に失望

国民が政治にますます、無関心、無気力に

政治家の思う壺


人が厳しく政治家をチェックする目があることで、
政治家も背筋を伸ばし、活動する。


本来、政治が、経済と行政を統括すべきであるのに、
その力を出せないで来た。
政治がダメだと、結局、経済も力をだせなくなる。
政治がダメだと、よい福祉国家も築けない。

これから、政治の課題は、
国レベルも地方レベルもたくさんある。



石井先生は熱く説く。
政治家を厳しい目で見ていこうと。

私も4年間、
石井先生の熱い講義をうけ続けると、
自分なりになにかしなければと、
行動しなければという
気持ちでいっぱいである。

このブログで、発言しているのも、
自分なりにできることと思って
やっている。

子ども達に、
よい世の中をつくって、
バトンタッチしたい、
その思いが故に。


■小坂和輝(こさか かずき)公式サイトはこちらです。
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地域の教育力 わんぱく相撲、わんぱくKIDS

2007-02-27 08:57:48 | NPO・地域力
中央区には、子どものイベントがいくつかあるが、
その中に、わんぱく相撲、わんぱくKIDSがある。

わんぱく相撲 今年第31回大会は5月20日(日)
小学校1年生から6年生までの、相撲大会
男子の部、女子の部で、個人戦、学校対抗の団体戦がある。
毎年800-900名の中央区の子ども達が参加。
主催:中央区相撲子供会
後援:中央区 中央区教育委員会 東京青年会議所
協力:中央区青少年対策地区委員会
   中央区相撲連盟

わんぱくKIDS 今年は第8回で、8月4日(土)~8月8日(水)
4泊5日、親元はなれ宇佐美学園という
中央区の施設で寝泊りする。
小学生3年生から6年生の子ども達、約100名が参加。
主催:NPO フレンドシップキャンプ
後援:東京青年会議所 東京中央ネット
   中央区教育委員会
協力:中央区宇佐美学園
   帝京大学 児童文化研究会~Step~
帝京大学 初等教育研究会どんぐり



どちらも、青年会議所を母体にしたメンバーが企画・運営し、
わんぱく相撲の方は、自治会、町会、PTAら地域の人が支えてくださる。
わんぱくKIDSは、帝京大学の学生ボランティアが支えてくださる。

私も、一青年会議所メンバーであり、
特に医療班で協力させていただいている。


この企画、まさに地域の大人が子ども達を見守り、支える。
地域の大人が子ども達を育てるということ、
『地域の教育力』が、叫ばれているが、
その形のまさにひとつである。
わんぱく相撲は、30年の歴史、
わんぱくKIDSは、7年の歴史と、
徐々に地域に根付きつつある。


これからも続き、ここに参加した子ども達がまた、
地域のこのようなイベントを支える。
正の循環がおこることを期待している。


ボランティアで支える青年会議所のメンバー等は、
実は、たいへん楽しんでいる。
月に一度、交流会と称し、
ボーリングと食事会などしている。
昨日もあった。
私も、遅れて参加させていただいたが、
大いに盛り上がっての焼肉。
食うわ飲むわ。
それが終わるのが0時半。
箱根から出勤の私は、体力続かず、
失礼させていただいたが、
多くのメンバーは、月島の夜に消えていった。

文責:小坂和輝
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一期一会

2007-02-26 08:10:12 | Weblog
今日、箱根湯本からの出勤。

新幹線小田原駅を出発あたりで、
白い雪に覆われた富士山を見た。

以前書いた医師会の
年に一度の勉強会&懇親会開催地の
下見の帰り。

探すホテルの条件が厳しい。
*東京からのアクセスがよい(一時間程度)
*100名程度の会議室
*100名程度の座敷
*温泉
*翌日のアクティビティが充実(ゴルフ、観光、テニス、、、)

白羽の矢が立ったのは、箱根湯本。
めぼしをつけたホテルに泊まったが、
大きくはずれであった。
インターネットと現実の乖離が激しかった。
このホテルは、名は差し控えるが、
良いホテルにするには、
*従業員の意識改革
*建物の修繕
*夕食の味の改良、お米ご飯をおいしくする
などの抜本的改革が必要であると考えた。

このホテルが、成り立っているのは、
値段を非常に下げて、
団体さんをたくさんいれて、
ある程度、湯本から近く、
そしてホームページをきれいにみせる。
ナイトラウンジは、楽しそうである。
そのあたりからであろう。

値段を下げて、多くの団体を受け入れる戦略なのであろうが、
従業員の質も落ちるのだろう。
価格は、高くても、一日の贅沢が過ごせる、
一期一会の出会い、交流がもてる
そんなホテル・旅館が、私はよい。
今回は、それがなかった。

新幹線車中より。

文責:小坂和輝
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資源の無い国 日本の繁栄は、人づくりにあり、教育にあり

2007-02-25 01:07:19 | 教育
私の楽しみの時間に、坪井ゼミがある。

早稲田大学国際政治学教授 坪井善明先生が
ゼミを月に一度開いてくださる。
課題図書を出され、それを自身の考えを入れながら、
2000字でまとめる。
ゼミでは、各自発表し、その内容をディスカッションする。
ゼミ終了後は、十四代のある居酒屋やすし屋で懇親会というながれ。

受講者は、さまざま。私が一番年少か。
主婦、公務員、森林王、元カメラマン、宇宙科学技術者、基盤産業技術者、、
第一線活躍中または、第一線活躍していた方々の
ものの見方を学び、非常に勉強になる。
もちろん、坪井教授の切り込みはいつも厳しい。
私にとっては、目からうろこの連続。

今回のディスカッションの一つ。


資源の無い小国日本が、
敗戦にもかかわらず、
60年で、ここまで繁栄できたのは、
どうしてかという話になった。

①人を大事にする国
人を大事にしたから。
地域挙げて、子どもの教育をしてきた。
かつては、大学に進学する子を、
村上げて、ちょうちん行列して送り出したと。

最近は、そうでなく、大学に進むのも
大学全入時代になり、めずらしくなくなった。
そして、全体的な学力が低下してきている。


②勤勉さ
日本人の勤勉さにも起因する。


③人に教えたがり日本人
日本人は、抱え込まず、知識を周りに教えると。
欧米、中国なら知識を他人に教えず、一人占めにする。


④勉強を楽しむ
日本人は好きだから勉強する。勉強することを楽しんでいる。
一方、米国も中国も、勉強するのは立身出世のためと言い切る。
米国では、勉強のはげましが、
“Study hard and get much money.” とか。
露骨にお金稼げなんですね。


いずれにしろ、人づくり、教育に繁栄の要因があるのであろう。

大学教育の現場でおこっていること。
大学では、どういう教育を進めていくべきか。
広く学問、知識を教え、学ぶ喜びを味あわせるべきか、
専門分野を深め、資格をとらせ、大学卒業後、
社会ですぐに実践で活躍する人材を養うべきか、
そのどちらに進むべきか、議論になるという。
すなわち、包括的知識人を創るのか、専門人を創るのか。
今、東京大学では、抜本的改革が行われているという。
この改革に成功すると、
東京大学や日本の大学教育もおもしろくなるとのこと。
期待したい。

受験の現場でおこっていること。
日本の教育、とくに受験はテクニカルに走りすぎてきているようである。

文責:小坂和輝

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コミュニティに何が出来るか、話し合いました。(第1回)

2007-02-24 09:47:16 | NPO・地域力
一つの縁、
それは、昨年11月に中央区が主催した
コミュニティ ビジネスの講座
(関本征四郎氏らが講師)
に参加したメンバー。

借主中心に考える不動産会社社長
ブログ銀座日和作者
スポーツ関連NPO理事
インターネットビジネス計画中企業家
中学校英語教師
そして小児科医の私の6名。


昨日2/23
コミュニティに何が出来るか、
第一回の話し合いを持った。

皆、地域の閉塞感を破りたいがために、
何かしたいと思っている。

行政に、働きかけをするが、
行政が話をしても響かないという。
しかし、まずは、行政とコミュニケーションの
きっかけ作りをしようと考えている。
必要なのは、NPOが、行政と協働する場合の、
お互いの役割分担を定めた条例作りだという。


中央区には、マンションが多い。
今のマンションの傾向は、
投機の対象となっていること。
マンション=お金なのである。
マンションをもつものが、
大手ファンドなのであるが、
いかに配当を得て、
いかに高く転売するかを考えている。
よって、管理にも、こころが入らない。
それでは、そこにすむ人たちも悪影響。
しかし、そういうマンションで、
子育てするひとがいる。
父親が働きに出て、
母親が子育てをする場合、
高層マンションの、
コンクリートのジャングルの中で、
子どもと向き合わせ。
子育て中の母は孤立する。


中央区は、豊かでもある。
民間企業は、サービスを提供し、
それを住人はお金で買い、
民間企業は、利潤を得ている。
しかし、住人は、お金ではない、
お金では買えない、
つながりを求めているのではないか?
市民カフェなんかができて、
交流のきっかけなんて、できないだろうか。


話し会いは尽きることなく、
19時から23時まで、延々つづいた。

何がつくれるだろうか、楽しみだ。
ゆっくりだが、着実に、前進していきたい。


次回、3/15(木)午前11:00再会の約束をする。
障碍者もともに働くパン屋&喫茶を見学に行こうと。

文責:小坂和輝


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日中2000年の不理解

2007-02-24 04:49:37 | 書評

 中国とは、仲良くしていく必要があると強く感じている。

 今回、王敏著『日中2000年の不理解ー異なる文化「基層」を探る』(朝日新書 2006年)を読み、非常に参考になったので、その感想を述べる。

結論は、日中の異文化理解をする努力が必要と言うことです。
 文化がえらい違うんです!!
 2000年の歴史を通じて、その文化の違いはつくられたのです。

*****感想******
 日本と中国は有史以前から、交流があった。よって同文同種の兄弟文化と考えられがちで、中国人は、日本文化を中国の亜流だと決め込んでいるし、日本人の方も、中国に学んだのだからたいして違った文化とは考えていない。日本文化は、亜流ではなく「独自性」があるのである。「日中の文化は、似て非なるものである。」この認識に立たねば、両国の相互理解は始まらない。
 そもそも文化とは、動物や植物、気象・地理などの相対としての自然観のほか、宗教観や死生観、生活観のうえに言語や民族の要因もからみ、周辺の影響を受けながら歴史的な変化を継続している社会的な紐帯機能と定義できる。その点で言うと、日本と中国では、風土が大きく異なる。四季のある日本と、気候が安定した中国。そこで培われた精神構造も変わってくるのは当然である。
 日本では、花鳥風月を鑑賞し、恵まれた自然と一体になる感性を精神的な共通財産にしている。「草木国土悉皆成仏」の思想が日本人のこころの深層にある。この感性について、日本人の間では説明を必要としない。「以心伝心」ですむ。
 日本の自然志向に対し、一方中国では、理念志向といわれる。国家の統治思想から個々人の倫理道徳として生活の隅々まで儒教が浸透している。特に正義を求める生き方を第一にしている。この儒教思想もまた、黄河文明が生まれたころから培われた漢民族の素朴な生活観や家族観、倫理観、社会観、自然観、宇宙観などの総体なのである。
 理念志向の下、実際、文化大革命では、毛沢東の言葉に忠実であれば義であり、反すれば不義という強引な風潮が起こり、容赦のない粛清がなされた。また、A級戦犯を祀る靖国神社への首相の参拝問題では、「日本人は死者を責めないけれども、中国人は死者であっても許さない」という中国人学者の言葉が引用されることとなる。
 日本でも、江戸時代、儒教が推奨され、儒教の主流朱子学が官学とされた。そして幕末まで武士は教養として四書五経を必読した。新渡戸稲造氏が1899年『武士道』を書いたが、その動機は、学校で宗教教育というものがないことに西洋人が驚き、「いったいどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と詰問されたからであるという。新渡戸氏は、日本人の道徳律は、孔子が「五常の徳」として述べたところの「仁・義・礼・智・信」と述べている。特にその中でも、「義」を武士道の支柱として著わした。
 ところが、明治維新以後、儒教から西洋思想に乗り換えてしまった。今や大方の日本人が儒教の求める厳格な不変の姿勢を理解できないでいる。
 日本は、今後、中国とよい国際関係を構築する必要がある。しかし、現状では、多難を極める。中国共産党は、多額の資金を投入し、対日歴史批判を欧米で展開している。例えば、『レイプ・オブ・南京』の著者アイリス・チャン氏の胸像をスタンフォード大学に納入。チャン本を教科書に映画「南京」が製作された。世界の世論が、対日批判に誘導されかねない状況である。
 キリスト教、イスラム教、儒教文化圏の人々は、理念を放棄する仕掛けをもっていないようだ。一方、日本は、幕末・明治維新を画して儒教から西洋思想に乗り換えたり、戦争の敗戦によって急激に民主主義国家に変貌できた。日本文化には思想を、衣服のように四季に合わせて着替えるが如き仕掛けがあると見ることができよう。日本文化は「寛容」なのである。ならば、様々な思想への柔軟な対応ができるはずである。中国を異文化の国であるという認識に立ち、両国の友好な関係構築という理想を再度高々に掲げよう。一方的に「靖国問題」を何度主張しても中国には伝わらないことを日本は認識すべきである。
とは言いつつ、これから将来の課題においては、現実主義的な対応を、『武士道』でいう「義」の精神を堅持し、「正義のためなら死も辞さない」という強い意志で、特に政府レベルでは、国際社会の中であらゆるチャネルを通じて、主張していく必要がある。
 そして、大東亜戦争の真実は、歴史学の進歩で解明されるのを待ちつつ、日本のすばらしい文化を中国、世界に発信していく。例えば、宮崎駿をはじめとするアニメ・映画・コミック、日本の演歌・歌謡曲など、日本文化の理解に役立つはずだ。逆に、中国理解のために、小中学生から『論語』を学ぶ。また、2005年には日本で学ぶ中国人留学生は8万人を越えたが、多くの留学生の相互交流を後押ししていきたい。大学間での共同研究、企業間での資本・技術提携を促進していく。観光ブームにのり、宮崎をはじめ、日本への観光を促進しよう。地道に人対人の交流を続けていくのである。
 中国でも改革開放とともに思想の多様性、文化の相対性を理解する若い世代が育っている。文化様式における多様な存在を当然と受け入れ、異なった文化との共生を目指すことを期待して間違いない。ヒトの交流が花開く日は、必ず来る。

文責:小坂和輝

コメント (3)
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笑いとは?(牧野先生と語る 子ども元気未来学 第1回、第2回)

2007-02-23 17:42:55 | コミュニケーション
みんなの子育て広場、あすなろの木で、
あすなろの木を製作してくださった
子どもの環境デザイナー 牧野辰雄先生と、
子どもの未来のための話をしている。
4年後にプロジェクトとして完成させたい。
息の長い話し合いだ。
必ず、4年後に何らかのものを創る。
それが何かは、これから話し合うので、
今は、「何か」としか表現できない。

第一回は、平成18年12月26日に話し合った。
その時は、ブログをやっていなかったので、
まず、第一回をまとめる。
*木で作られたどこにもないものをつくろうではないか。
*木といっても、合板、ベニヤは一切使用しない。
*呼吸をしている、波動をもつ木を使用。
*デザインは、牧野氏に依頼。
*単に木で作ればいいと言うのでなく完成したものは、
 誰がみても理路騒然かつ画期的なものとする。
*そこでは、食育に注力する。
*調理する場所も木で作成し、調理場は、
 親子同時にできるように大人の高さの物の他に
 子ども用の高さの調理場もつくる。
*東京の子ども達に、本物の自然に触れてもらいたい。(魚・昆虫・鳥)
*今や手の使えない子ども達が増加している
*感性の養えるそんな場の提供をしよう。
*未来の子ども達への思い、ミッションを、参加者全員で、まとめよう。

それに、引き続き
本日2/23 第二回 子ども元気未来学 開催。

*この集まりででた、話の内容をまとめ、
 一種の学問のようにしよう。
 こどもの未来を考える学問に。
 そこで、この集まりを『こども元気未来学』と命名。


*牧野先生曰く「本当の笑いとは何か。」
 笑いとは、怒っていることの逆。
 芸術家たる牧野先生は、
 怒っているような表情で作品をつくる。
 だれも近づき難い。
 それでいて、出来た作品は、
 人をよい気持ちにさせ、
 笑いを誘うのである。

 大人が笑いの講座をしていることがある。
 真の笑いだろうかと、疑問を牧野先生は抱く。
 大人の中で、大人が笑い、それをみた、
 子どもは、真の笑いを学ぶだろうか。
 そうではなく、子どもの笑いを見本に、
 大人が笑うのが、一番よい笑いの創り方であろう。

 空腹であれば笑えない。
 まずい食事であっても、笑うとおいしくなる。
 怒って食べると、まずくなる。

*牧野先生曰く「子ども達は24ヶ月が大事。」
 多くの大人は、躾は、
 子どもが言葉がでてから始まると考えている。
 それでは遅く、24ヶ月までが大事。
 この間に、親が子どもをよく観察すること。

*牧野先生曰く「自分の子と思って育てすぎていないか」
 子はいつか他人の中で育つ。
 親が自分の子と思った子は、親離れしにくくなる。
 また、親も他人の子を育てることにかかわるべき。
 自分の子、他人の子などという区別はなくてよいのでは。
 きっと、縄文時代などみんなで、
 みんなの子を育てていたことだろう。

以上、話し合い終わり。
 
文責:小坂和輝
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地域の要(かなめ) 消防団

2007-02-23 11:08:46 | NPO・地域力
各地域の防災力を支えるのが消防団。

私も、臨港消防団に属している。
去年、入団した。
きっかけは、
中央FMと防災についての企画を
していく中で、消防団の重要性はわかるが、
では、どういうことをしているのか、
顔が見えなかったため、実際入団し、
地域の防災について行動することにした。

また、中央区医師会でも、防災対策を考えている。
中央区医師会は、
災害時に、どの小学校に配備するか割り当てをしているし、
中央区全体の防災訓練に医療班として参加協力している。
ただ、まだまだ、消防署、自治会・町会など各種団体との
機動的な横のつながりがあるとはいいがたい。
その横のつながりを作れればと考え、消防団に参加した。

消防団は、生業を持ちながら、
地域の安全をまもる非常勤特別職の
地方公務員。
消防組織法に基づき、都知事の監理下に設置。

待遇は、年に数万円の報酬や、
一回数千円の出動手当て。
公務災害補償もある。
活動として、
火事のときに駆けつけるだけでなく、
商店街まめまき大会の警備、
夏祭りの警備、花火大会の警備、
今回初の東京マラソンの警備、
年越しの時期の見回り、
地域防災訓練における地域住民の指導、
ポンプ車操作の都大会、全国大会などがある。

入団の流れは、
①入団申請書を書き、
②健康診断を受け、
③区長が任命し
④所属消防団の分団長らの挨拶があり、
⑤入団の辞令をうけ
⑥制服が山ほど配られる
こんな具合だ。

活動を通し、消防団仲間との交流では、
自分の時間を切り裂き
地域のことを考えて活動している人たちゆえ、
そのパワーや、その心意気が刺激になり、
私はいっしょに活動していて楽しくなる。



1965年には、全国で、133万995人であったが、
2006年4月は、90万7人に減少。

サラリーマンなど、被雇用者増え
消防団活動がやりにくくなっていることが、
減少の要因の一つ。

また、入団団員の高齢化の問題もある。
私自体、臨港消防団で若い部類である。

人口1万人あたりの消防団員数をみると
(消防庁調べ06年4月、05年の国勢調査の人口)
一位 佐賀県 229.9人
二位 山形県 220.0人
三位 熊本県 195.4人




44位 埼玉県 20.5人
45位 東京  18.6人
46位 沖縄  12.1人
47位 大阪  11.0人

(朝日新聞 07/02/19 自治体なんでもランキング)

中央区には、3つの消防団がある。
臨港消防団 86名(うち女性7名)
京橋消防団 132名(うち女性11名)
日本橋消防団 128名(うち女性8名)
合計 346名(中央区政年鑑 平成18年版)
中央区の人口102703人(07/02/01現在)で計算すると、
一万人あたり33.7人。
東京都の平均よりは、少し多い程度といったところ。
      

消防団は、地域住民、自治会、町会、商店街と
行政の警察、消防署とのつなぎ役であると思う。

地域の住んでいるひとりひとりを知り、
災害の場合、
特に一人暮らし高齢者のところへ駆けつけ
安否の確認、救助をすべきであろう。

このために一人暮らしの高齢者の住居を
消防団に公表している自治体がある。
個人情報保護、情報の漏洩の問題があるが、
必要なことでないかと考える。

ここ中央区は、
昔からのいわゆる「旧住民」、
新しく移り住んだ「新住民」という言い方がある。
学校やPTAで交流があるであろうが、
消防団は
「旧住民」「新住民」なんて区別のない
地域創りのための
地域の交流のきっかけ作り・橋渡しが出来るものと考える。

文責:小坂和輝
コメント (4)
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皆さんの健康を守るか!? 第5次改正医療法施行

2007-02-23 00:58:23 | 医療
この平成19年4月1日から、第5次改正医療法が施行される。

堅苦しい名前なので、新聞を流し読みされるか、
無視されるのではないでしょうか。

しかし、皆さんの健康にかかわることが、議論されているので、
実は、よく知るべきである。
伝え方が下手なのであるが、本当は、厚労省を中心に
わかりやすく、国民に説明する義務があると考える。

なには、ともあれ、厚労省に変わって、
私が出来る限りわかりやすく解説したい。

第5次医療法改正では、
医療法、医師法、保健師助産師看護師法、薬事法、薬剤師法、
外国医師または外国歯科医師医師にかかわる法律、
この6つの法が改正される。
改正の方向性は、いってみれば、
医療施設の規制のために、存在していた法律が、
患者視点にたったものに全体的に見直しをかけたということ。
「患者の視点に立った、患者のための医療提供体制の改革」を
目指しているとのこと。

大きく分けて、現行からの6つの変更点がある。

1、患者への医療情報提供の推進。
患者が適切な医療情報が得ることができ、
適切な医療を選択できるように支援する。
①医療機関の情報をインターネットでみれるようにする
②入退院の時、文書で治療計画の説明をうける
③医療機関が広告できる内容が増える
(現在、医療機関が広告できることは、限られているのである。)

2、医療連携を進める
①脳卒中、がん、心筋梗塞、糖尿病を
地域の診療所と病院が連携しながら、
治療する。
②救急医療、災害医療、僻地医療、周産期医療、小児医療体制を
地域が連携しながら整備。
③各体制がうまく機能するか、数値目標をみながら、事後評価
④退院後、在宅医療がうまく機能するようにする

3、医師不足の解消
僻地、産科、小児科など、」医師不足の深刻化にはどめ。
①都道府県に「医療対策協議会」を設置
②医療従事者への地域医療確保への協力をお願いする

4、医療安全の確保
①医療安全支援センターを設置
②病院、診療所の管理者は、医療安全を確保する責任が負わされる
③犯罪、医療ミスを犯した医師の再教育の義務化

5、医療従事者の資質の向上
①行政処分を受けた医師の再教育の義務化
②保健師、助産師は、看護師免許をもつものだけが、なれる
(いままでは、保健師、助産師は、看護師免許がなくてもなれていた。)
③外国人看護師、救急救命士の臨床修練制度を提供

6、医療法人制度改革
①解散時の残余財産は、国、地方公共団体が定めるところに残余財産を与える
②僻地医療、小児救急医療を担う医療法人を社会医療法人として支援

以上、

繰り返しになるが、
*医療に関する情報公開が進む
*医療安全を確保する義務が医師に強く与えられる
*医療連携をする必要性が出てくる
*医師不足解消の方向性がしめされた
このあたりが、ポイントだろう。
医療が、法律上も、患者の視点で動き出したのだ!!

私達、医師会は、厚労省から与えられた法律に従わなくてはならない。
今回は、大変患者視点でよい改正だ。
うまく機能するように、医師会内でも、
勉強会をしていく予定である。

上記は、2/22、中央区医師会理事会において、
理事の先生方向けに、医療制度改革について
メディカル・サポート・システムズ社長
細谷邦夫氏が講義されたのを、
さらに一般の人向けに、
わかりやすくまとめさせていただいた。

文責:小坂和輝
コメント (2)
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3月は、新年度の飛躍のための準備期間

2007-02-22 12:11:52 | 子育て・子育ち
子育て、永遠のテーマである。

どうやったら、いい子は育つか?

回答のようなものは、見える。

回答案
①わが子を思う気持ちが大切
子育ては、大事なものとして考え、悩む、
わが子を大切に思う、
その姿、努力から、回答が得られるということ。
(「我思う、ゆえに我あり」に通じていると思う。)

②親のうしろ姿
子は、結局、親から学ぶ
親のうしろ姿をみて学ぶ
しつけの言葉より、親のありのままの姿をみて学ぶ

③子どもは、必ず育つ
どんなに悪い環境でも、
どんなに障碍をもっていたとしても、
どんなに障害が待ち受けていたとしても、
信じられないぐらい自分で育つ力を、
こども達は、もっている



この3月は、新年度が、輝かしい年度になる
準備の時としたい。
子育てを振り返る一ヶ月にしたい。
その振り返りをもって、
さわやかな4月、新年度を迎えられるように。

道具として、
『子どもが育つ魔法の言葉』
ドロシー・ロー・ノルト
レイチャル・ハリス
石井千春 訳
PHP研究所 発行
を、用いたいと思う。

毎日、一章づつ読んで、このブログで、
考えを述べて行きたいと思います。
みなさんも、どうぞ考えを述べてください。
実は、この本を題材に、読書会をしたいと
思っていたのですが、ブログ上でやってみます。

ブログの新企画の追加です。
(今まで通り、
子育て環境改善のための提案と実行もしていきます。)

3/1 『けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる』
から、開始します。

文責:小坂和輝
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心理学と子どもの癖(くせ)

2007-02-21 18:31:53 | 心理学・カウンセリング
本日、みんなの子育て広場“あすなろの木”特別企画として
伊丹龍義氏(東洋大学教育学研究所)による講演があった。
私なりの解釈を述べる。
私の解釈が入っているので、伊丹氏や心理学分野の方からは、
表現がいたらぬ場合、ご指摘願いたい。

なお、伊丹氏の講座を聴いたクリニックのスタッフも、
ブログで感想を書いてますので、比較下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/happynurse0617/
http://ameblo.jp/asunaro-kids/day-20070221.html

1.心理学者という人が出す情報に対するメディア・リテラシー
心理学というといっしょくたに見てしまっているのではないだろうか。
大きく分けて3つの分野がある。
テレビ・マスコミで心理学者が登場する場合、
どの分野・立場の人が述べているかをしっておくと、さらに
その情報を理解しやすくなる。

3つの分野・アプローチ法とは、
①精神分析
②カウンセリング
③行動分析

①精神分析
無意識、潜在意識にアプローチしていく。
過去の経験、トラウマについて分析を加えるのに向くが、
夢判断であれ、
ロールシャッハ(インクのしみをみて、何に見えるかとう)を用いるが、
再現しにくく、その分析する心理学者の技量に依存する部分が大きい。

②カウンセリング、
共感しつつ、対話をする中で、人のこころにアプローチする。
語れることが、前提にあり、トラウマなど内容によって語れないこともある。

③行動分析
しぐさ、行動をみることで、人の心にアプローチする。
行動に現れることはできても、行動に現れないことは出来ないことがある。

どの立場の心理学者であるかを知ることで、
その心理学者の分析法や、発言の方向性を
予測つけることが出来る。
①~③には、それぞれ弱点があるわけなので、
使い分けているか注意しよう。


2.心理学は信頼できるか、肯。
こころは、見えない。
なんとでも言えそうなものであるが、
どの学問でも同じように心理学も
「再現性(何度でも同じ結果が、繰り返される)」
「客観性(誰が見ても同じ結果が得られる)」
「論理性(言葉で記述できる)」
を備えている。
結果には、「5%水準」があり、
100人中95人があてはまることを、結論として出している。

3、行動分析とは、
行動分析の原理は、
環境での刺激(S)により行動が起こる。
行動により結果(R)がでる。
「行動するかどうかは、以前の結果による。」と言うことが前提。
すなわち、
よい結果が得られた行動は、同じ環境のもとで繰り返され、
よい結果が得られなかった行動はその環境のもとでは、取りにくくなる。
「今、残っている行動は、よい結果が得られるから」と考えられる。


4、パブロフの犬
ある刺激A(例えば えさ)と刺激B(例えば 鐘の音)が、
常に同時に起こると、
その片方の刺激が現れただけで、(鐘の音だけで)
もう片方の刺激があらわれたような(えさが与えられたかのような)
反応・行動をとる。(唾液がでて、よろこぶ)

5、ジンクスとトラウマ
ジンクスは、よいことが起こる気がするようになる過程。
例えば、数字の7がつく日に、よいことがおこるとする。
17日にもよいことがおこる。
すると7とつく日がよいことが起こると信じるようになる。


トラウマは、悪いことが起こる気がするようになる過程。
例えば、6時40分に、大地震を経験した場合、
6時40分になると、大地震が起きたときの恐怖がよみがえること。



6、早期教育は、可能だが、、
行動分析の考えから言えば、
早期教育は可能と言える。
ある反応に、ある行動をとるように仕向けるのはできる。
しかし、本来の教育は、もっと豊かなものであるべきで、
計算ができる、漢字をはやく覚えるを、
自動的にできたからと言って、ためになるかどうかは不明。


7、罰を与えるのは、いいのか?よくない!!
基本的に、罰はよくないと考えてよい。
おもちゃ売り場で(環境)
ないてぐずる(行動)
その結果として、怒られるとする。

怒られる(よくない結果)を伴う行動(泣いてぐずる)は、
減少すると行動分析では、考えられる。

しかし、その罰を与え続けられた子は、
①攻撃的になりやすい
②毎回、同じように注意できないと、一時的になりやすい
③全体的にいろいろな行動をしなくなる

危ないこと、社会的にみて避けるべき行動には、
厳しく「ダメ。」と注意することは、当然必要であるが、
罰は、避けたほうがよい。

8、子育てで、行動分析をいかすには、
まず、こどもをよく観察する
「その行動が、どういうときに起こって、
それにより、どういう結果がおこっているか。」
そして、直す方がよいことがあれば、
じっくりと環境を整えたり、
結果としておこることを調整していく。

ときには、嫌いなことと、好きなことを同時に与えてみると、
そのうち嫌いなことの程度がへる。(並列)

同じ結果が得るには、もう少し簡単な方法があることを伝える。
(代替)

いくつかのSTEPに分けて、結果をあたえていく。
(シェーピング)


以上、まとめ終わり、

***********************

私も、思うのは、子どもの行動には、
必ず意味があるということ。
注目されたい
物がほしい
不快をとってほしい
感覚がここちよいから
などなど

怒ることよりも、
その意味を理解し、
いっしょに意味を楽しむぐらいの
心の余裕が有ればよいと考える。

変な癖、しつけで悩む親が多い。

『心理学講座と
その後のカウンセラーによる個別相談』
なんていうセットの企画を
増やしていくとよいと考える。

文責:小坂和輝
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医療がよい方向に向かうには:地域臨床研修

2007-02-21 11:32:40 | 医療
当院は、厚生労働省から、『地域臨床研修指導施設』に認定されている。

医師国家試験に合格した医師の卵は、
治療する資格を得るだけであり、
すぐに患者を治療できるわけではない。

運転免許と同じだ。
すぐには、上手に運転できないわけで、
若葉マークが必要。

若葉マークの2年間、医師としての
第一歩の研修を積むのが『臨床研修』である。
この臨床研修の間も、待遇は保障され、給料はでる。

この若葉マークの医師に、
われわれ町医者がどんな医療をしているかということを
研修に来るのが『地域臨床研修』
期間は、一施設1週間で二つの施設を研修する。

当院も、聖路加国際病院と提携しており、
二年目の医師が研修に来る。
初年度は2名、昨年度は4名。今年度は2名の予定。
当院に来院する患者さんにお断りして、
いっしょに診察させていただいている。

たった一週間の出会いではあるが、
その一週間は、つきっきりである。
二年目の医師と接することで、
自分自身も刺激になるし、
臨床研修医の人となりもわかる。

この地域臨床研修システムが始まって2年が経つが、
医療全体がよくなることに
大いに貢献する可能性があると考える。

それは、『医療連携の強化』である。
研修した医師は、
将来、病院で指導的立場になっていく。
その時に、地域医療研修で得た信頼関係の下、
お互いの顔が見える医療が出来る。

こちらとしても、
当院で研修したことのある○○先生に、
患者さんを紹介する場合、
研修で人となりまでわかっているので、
安心して紹介できる。

医師一人で全ての病気は診れない。
地域医療で大切なのは、医療連携。
診療所間の連携(診診連携)や、
病院と診療所間の連携(病診連携)が大切である。


地域臨床研修は、その連携を強めてくれることだろう。
顔の見える連携が、地域の健康を守る。

文責:小坂和輝
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自動対外式除細動器(AED)と東京マラソン

2007-02-20 12:06:10 | 医療
私のランナー仲間のメーリングリストでは、
完走の思いがつづられたメールがたくさん届いた一日だった。
自分も、「走らなきゃ。」と思った。

ニュースでは、
東京マラソンにおいて、
ゴール前の路上で倒れ、
一時心肺停止状態になった2人(59歳男性、58歳男性)
ランナーが、ボランティアらにより、一命をとりとめたとあった。

心臓マッサージや
自動対外式除細動器(AED)を使い、
迅速に処置をした。

ボランティアは、国士舘大学の学生やOB。
国士舘大学には、救急救命士の専門養成コースがあるらしく、
今回は、田中秀治教授(48)の指導をうけた
救急救命士や学生、総勢70人で参加していた。

単に救護所待機だけでなく、
*AEDを背負って自転車で巡回
*レース開始直後とゴール寸前のコースに人を重点配置
機動力を持たせた準備が、功を奏したのであろう。
(産経新聞 2007.2.20)


マラソンは、心臓に負荷がかかる。
不整脈が起こり、心肺停止の事故は十分起こりうる。

十分な備えが必要で、
従来のように、救護所に医師常駐だけでは、
救えなかったであろう。

AEDも含めた、
心肺蘇生のトレーニングは、
誰もがする必要がある。
それも、一年に一度ぐらいはやるのがいいと考える。
トレーニングしておかないと、
いざと言うときに、行動できない。

小中学生、高校生はもちろん、
子育て中の親子も、
地域の人たちも、
一年に一度は救命救急講習会と
実技をしたいものである。
学校、自治会・町会、防災訓練、
区民スポーツ大会、健康フェスティバル、
3ヶ月健診、3歳児健診、入学前健診
いろいろな機会を利用して、
実技できる場をつくっていくとよいと考える。


私のクリニックでも、救命救急講習会を企画した。
3月23日(金)12:00-15:00
どんどん地域にこのような機会を広げて行きたい。

文責:小坂和輝
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市民ボランティアが支えた東京マラソン

2007-02-19 14:52:47 | 仲間・先生
私の仲間にランナー達がいる。
その中心的存在は、金哲彦氏や
NPOニッポンランナーズ
ヘッドコーチの齊藤太郎氏。

もともとは、
ホノルルマラソンを目標に集まった仲間である。
多くは、実際、昨年12/10のホノルルマラソンに参加、
無事完走している。
私も、行きたいのであるが、
いかんせん、12月は、子ども達の風邪が一番多く、
クリニックを空けるわけには行かない。


昨日2/18は、東京マラソンの打ち上げ会を
新橋で行った。
参加し完走した3名、
ボランティア5~6名であったろうか。

参加完走の1名は、
足をくじいて、ホノルルマラソンを
断念した人。
今も、痛みが残りながらも、
見事完走!!

走った人は、
雨で寒い走りであったが、沿道の応援に、
心温まったとのことであった。

ボランティアは、
黄色のジャンパー、帽子、小さなメガホン二つもらった。
メガホンは一つ、沿道で応援する一般の人にあげるため2つ。
ランナーに向かって、
ずーっと応援のメッセージを送り続けた人、
手にメガホンのあざができていた。
雨だったので、くつはぐっしょり。

あるボランティアは、
ランナーに飴玉をあげた。
それも、ランナーにとって、
走りながら、飴玉の包みを向くのは大変なので、
包みを向いて、サランラップで包みなおし、
そして、それにマジックで「ファイト」と書いた。
名づけて『ファイトあめ』

先ほどの、くじいた足が痛みが残りながらも、
参加したランナーは、無事『ファイトあめ』を
給水所でうけとり、
あめ玉を口の奥でなめながら、
ゴールまで、口の奥の方で、大事になめながら、
走ったと言う。

参加ランナーは3万870人。
参加ボランティアは、1万2000人。
国内最多の参加人数、首都ならではか。
沿道では178万人。

ここ中央区も駆け抜けた。
30km過ぎの
佃大橋は、難関だと思う。

経緯はなんであれ、
結果として、よい文化ができた。
それもこの中央区を舞台のひとつにした文化。

これをきっかけに、市民ランナーがたくさん、
ここ中央区から、出てほしいと思う。

走ることは、すべてのスポーツの基本。
道具はいらない。
しいて言えば、シューズぐらい。
映画『がばいばあちゃん』でも、
あのけちのがばいばあちゃんが、
孫に勧めたスポーツであった。

走ることの効用は大きい。

データはないが、
私の感じるところ、
走る人に、
重い『うつ病』の人はいないのではないかと思う。
これも想像でしかないが、
走ることで、快楽ホルモンであるエンドルフィンが出て、
脳内のホルモンのバランス異常により生じるうつ病が、
発症しにくくなるのではないだろうか。
うつ病、それによる自殺が、国内の問題である。
うつ病の人に、すぐ走れというのは無理なのであるが、
ひとつ医療費を使わずに治療できるかもしれない。
そして、予防にもなるかもしれない。
(精神科でもない、小児科医の意見であるため、
私の所感ということに、とどめてください。
データを見つけたら、紹介します。)


釣りする人に悪い人はいないというのは、
よく言われるが、
走る人にも悪い人はいないと思う。

生涯スポーツの一つとしてのジョギング、マラソン。
市民ランナーに
やさしい街づくりをすることが、
健康な中央区を作ってくれるはず。

齊藤コーチとは、
冗談で約束をかわしている。
『ここ中央区から、
マラソン金メダリストを出そう』と。


おまけ:
ランナーの飲み会は、激しくて困る。
飲むわ、歌うわ。筋トレするわ。
齊藤コーチが、
尾崎豊の『卒業』を、
「あーの筋トレからの卒業~~。」と熱唱する。
当然歌われる『Runner』では、走る。
『Train Train』でも、栄光に向かって走る。
年齢層が高い分、ピンクレデイ、キャンデイーズも出る。
スクワット、腹筋、腸腰筋トレあり。
東京マラソンに参加していない私も、
10kmはゆうに走った気分である。

文責:小坂和輝
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