「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。インフル10/1~接種開始。

2009年へ

2008-12-31 23:59:59 | Weblog

一年が終ります。

多くのみなさんと出会えた一年でした。
多くのみなさんから元気をいただきました。

その出会いに感謝したいです。



紅白で流れた曲、一番心に残った曲です。

みなさんにとって、来年が、もっと幸せな一年になりますように。



*************
『手紙~拝啓十五の君へ~』   作詞 作曲:アンジェラ・アキ


アンジェラ・アキ:http://jp.youtube.com/watch?v=-y0_fDhzg5U

アンジェラ・アキ ライブ:http://jp.youtube.com/watch?v=m8k3PgkCit0

混声三部合唱:http://jp.youtube.com/watch?v=Y6NPdKw44fg&NR=1

みんなのうた:http://jp.youtube.com/watch?v=qv-OKEM9I7I&NR=1

全国学校音楽コンクール中学校の部:http://jp.youtube.com/watch?v=C5ceI4uvNlQ&NR=1




拝啓 この手紙読んでいるあなたは

どこで何をしているのだろう

十五の僕には誰にも話せない

悩みの種があるのです

未来の自分に宛てて書く手紙なら

きっと素直に 打ち明けられるだろう

今 負けそうで 泣きそうで

消えてしまいそうな僕は

誰の言葉を信じ 歩けばいいの?

ひとつしかないこの胸が

何度もばらばらに割れて

苦しい中で今を生きている

今を生きている




拝啓 ありがとう 十五のあなたに

伝えたい事があるのです

自分とは何で どこへ向かうべきか

問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は 厳しいけれど

明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで

消えてしまいそうな時は

自分の声を信じ 歩けばいいの

大人の僕も傷ついて 眠れない夜はあるけど

苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから

恐れずに あなたの夢を育てて

Keep on believing



負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は

誰の言葉を信じ 歩けばいいの?

ああ 負けないで 泣かないで

消えてしまいそうな時は

自分の声を信じ 歩けばいいの



いつの時代も 悲しみを避けては通れないけれど

笑顔を見せて 今を生きていこう

今を生きていこう



拝啓 この手紙 読んでいるあなたが

幸せな事を 願います


**********

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2008年を振り返って

2008-12-31 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 2008年、私の独断と偏見による私自身の十大ニュースです。
 本来なら、すべてがとても重要ではあるのですが、10のニュースを選びかつ、便宜上、順番に並べました。

*2007年の自分の十大ニュース:http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/e4d4931e3ea5c05c2be70e9694c94830



**********
10
位 住吉大祭
三年に一度の大祭。
神輿をなんとか担ぎきりました。街の一体感を感じました。


9
位 檜原村議会議員 丸山美子氏との出会い
 檜原村を知りたくて参加したシンポジウムで、檜原村村議会 丸山議員と知り合うことが出来ました。
 檜原村にある中央区の森をはじめ、その自然をいかに活かしていくべきか、多くの貴重な意見をいただきました。


8
位 坪井ゼミ ベトナム研修 
 ベトナムのエンルギッシュな開発を目の当たりにし、ベトナムとの友好関係を築くことが日本のアジア外交の一つの重要な鍵であると感じました。


7
位 札幌 くすしさん再会
 2007年に「二千円でお特区」企画を視察させていただきました。思春期医学の講習会で札幌市を訪れた際、再会を致しました。


6
位 消防団ポンプ操法大会 二位
 今回は、一番員。本番で、歩幅を誤るという大きなミスをおかしてしまいました。心に悔いを残した大会でした。次回、再起を果たしたいと思います。
 

5位 長崎 在宅医療ケアネット視察
 在宅医療・在宅療養は、これからの医療の最も重要な課題の一つです。それを開業医が力を合わせ、先進的に行っている長崎市を、環境建設委員会の九州視察の際の個人視察で訪問しました。
 長崎市の在宅医療ケアネットのシステムの勉強だけではなく、それをご案内下さった小森内科クリニック小森清和先生との出会いが私には、たいへん大きかったです。
 

4位 議会活動での質問の機会
 本会議一般質問(6月第二回定例会本会議、11月第四回定例会本会議)
 
予算特別委員会(3月)
 
決算特別委員会(10月)
 
本会議や予特、決特の委員会で、多くの質問の機会を与えてくださり、会派友愛中央の青木幹事長、高橋副議長に感謝申し上げます。


3
位 築地市場を守るためのたたかい
 
専門家会議の場での専門家と傍聴者との質疑応答では、様々な質問をすることができました。「専門家会議」報告書案に対しては、意見書も提出。
 「市場を考える会」が実施した7.12デモにも、参加。野末誠氏らとシンポジウムに参加し、築地市場を現在地で守るべきであるという意見を述べさせていただきました。
 
現況では、築地市場での「メディアセンター案」を東京都は撤回する形になりました。


2
位 地域の方々との多くの出会い 
 
「月島一丁目3、4、5番地の再開発」、「湊二丁目東地区の再開発」、「歩行者専用橋」に際し、地元の方々と意見交換する場を持つことが出来、多くの貴重な意見をお伺いすることが出来ました。
 
「自立支援協議会」を中心に、障がいのある方を支援する方々との意見交換、環境講座や「環境区民会議」を中心に環境に関心のある方々との意見交換、ケアマネ勉強会でのケアマネージャーのみなさんとの意見交換、NPO交流サロンを中心にNPOやコミュニティビジネスを運営するみなさんとの意見交換、防災やコミュニティバス関連で区民モニター・町会・自治会のみなさんとの意見交換などなど多くのみなさんとの出会いそして、貴重な意見をいただくことが出来ました。


1
位 無事、悠人 11歳、 美月 7歳になったこと
 
あわせて、父親が大腿骨骨折をしましたが無事退院しました。
 クリニック
職員が無事、一年健康に過ごすことができました。医師の一人が、けがをして療養中であり、早く治られますように、お見舞い申し上げます。
 12月31日午前、産休中の職員が無事第二子の出産をしたという朗報が飛び込んできました!!

 

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歳末の築地市場 場外での情報発信。

2008-12-30 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

本日も、診療終了後、場外市場へ。

昨日よりは、少しだけ早い時間に、到着。 昨日のように、資料を配布。今日は、3人で。

やはり、多くの道行く人が受け取ってくださいました。一時間弱で、400部程度のペースだったと思います。一度に多くの資料をもっていけず、月島にとりに戻ったりして、二度の往復があります。

手渡しながら、「市場は、ずっと、この場所で。」という声を、たくさんいただきました。

 偶然、ウェッブブロードキャスターのTacaさんという方と知り合うことが出来ました。横断歩道で自転車に乗ってTacaさんは、信号待ちをされていました。信号待ちの何人も、何人も声を掛けて、Tacaさんに行き着きました。行き着くまでに、信号が青にかわっていれば、この出会いは存在しませんでした。自転車に乗っている人は、資料受けとり率は低いと感じていたので、声を掛けないこともあるのですが、今回は声を掛けたのでした。
 彼も、築地を取材して、帰る途中でした。ごく僅かの時間の会話でしたが、意気投合致しました。今後、なんらかの展開が出来ればと思って、期待しています。
Tacaさん⇒http://www.stickam.jp/profile/taca


築地市場を現在地で守る輪が、ますます大きくなることを願っています。

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築地市場移転問題、情報発信中

2008-12-29 16:53:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 診療を終え、築地市場場外へ。

 今日の午前診療は、非常に混みました。予定より3時間遅れの行動開始。
 築地市場への道すがら、夕陽がとても綺麗だったので、しばし、見とれてしまいました。
 遅くから行動しているのだから、道草するなという感じなのですが、夕陽が足を思わず止めたくなるぐらいに綺麗だったので、仕方なかったかな。写真がその夕陽です。

 結局、日没真じかの築地市場場外交差点で、配布開始。

 こんな夕暮れ時、買物を終え足早に、帰ろうとしている方々が、資料を受け取ってくださるのだろうか?

 それがなんと、飛ぶように手渡っていきました!!
 一人でやりましたが、50弱が、10分もかからぬうちになくなりました。

 ということは、例えば、1000部なら、200分かと、計算してしまいます。

 どうか、多くのみなさんの胸に、築地市場移転に絡んだ問題が、届きますように。
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さようなら、『キッチン つきじ』

2008-12-29 08:51:47 | 仲間・先生
今年で、閉めてしまう銀座の店があります。30日が最終日。
『キッチン つきじ』
聖路加病院研修医時代から楽しませていただいたお店です。
このマスターの元気さは、日本一です。

いままで、どうもありがとうございました!!
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ウルトラの近道はない

2008-12-29 00:51:05 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

 前のブログでの『反貧困』のあとがきにも同感の文章があったので、掲載します。私が感じたキーワードを赤字に、重要な文章に下線を引いています。

引用)考えれば考えるほど、この「すべり台社会」には出口がない、と感じる。もはやどこかで微修正を施すだけではとうてい追いつかない。正規労働者も非正規労働者も、自営業者も失業者も、働ける人も働けない人も、闘っている人もそうでない人も、それぞれが大きな転換を迫られていると感じる。問われているのは“国の形”である。 
 誰かに自己責任を押し付け、それで何かの答えが出たような気分になるのは、もうやめよう。お金がない、財源がないなどという言い訳を真に受けるのは、もうやめよう。そんなことよりも、人間が人間らしく再生産される社会をめざすほうが、はるかに重要である。社会がそこにきちんとプライオリティ(優先順位)を設定すれば、自己責任だの財源論だのといったことは、すぐに誰も言い出せなくなる。そんな発言は、その人が人間らしい労働と暮らしの実現を軽視している証だということが明らかになるからだ。そんな人間に私たちの労働と生活を、賃金と社会保障を任せられるわけがない。そんな経営者や政治家には、まさにその人たちの自己責任において、退場願うべきである。主権は私たちに在る。 
 一つ一つ行動し、仲間を集め、場所を作り、声を上げていこう。あっと驚くウルトラの近道はない。それぞれのやっていることをもう一歩進め、広げることだけが、反貧困の次の展望を可能にし、社会を強くする。貧困と戦争に強い社会を作ろう。今、私たちはその瀬戸際にいる。(引用終わり

 この文章にも、私は同感です。

 自分も、「お金がない、財源がない」という言い訳に負けないように、活動したいと思っています。
 
 「ウルトラの近道も存在しない」ということも、十分承知しています。

 さて、築地市場現在地再整備実現に向けできること。
 12月29日と30日は、歳末でにぎわう築地市場場外へ向かいます。
 「築地市場の現在地での再整備を実現させよう」という思い・メッセージを、区民・都民に、築地を愛する人たちに、伝えてきます。
 写真は、仲間の手を借りて仕込み終えた、配布資料の山。

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「このままではまずい」と「どうせ無駄」の間

2008-12-28 15:19:51 | シチズンシップ教育
 今、『反貧困ー「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠著 岩波新書 2008年4月22日 第1刷発行 2008年12月15日 第6刷発行)を読もうとしています。

 そのまえがきに書かれていた文章。

引用)「このままではまずい」と「どうせ無駄」の間をつなぐ活動を見つけなければならない。そうした活動が社会全体に広がることで、政治もまた貧困問題への注目を高めるだろう。関心のある人たちだけがますます関心を持ち、関心のない人たちが関心のないままに留め置かれるような状態を乗り越えたい。貧困は、誰にとっても望ましくないもの、あってはならないものである。ここでこそ、私たちの社会がまだ「捨てたものではない」ことを示すべきだ。
 本書ではそれを「強い社会」と表現した。これから本書を読んでくださるみなさんが、読後に「強い社会」を実現しようとする念を強めてくれれば、筆者としてそれに勝る喜びはない。(引用終わり


*「このままではまずい」と「どうせ無駄」の間をつなぐ活動を見つけなければならない。

*関心のある人たちだけがますます関心を持ち、関心のない人たちが関心のないままに留め置かれるような状態を乗り越えたい。

 この二つの文章で書かれる「思い」が、すごく同感です。私自身も、様々な問題に直面するたびに、これら「思い」が頭をよぎります。

 貧困問題は、おそらく最も重要な問題の一つですが、それだけでなく、どんな問題でも当てはまります。

 障がいのある方の教育・就労、病児保育、ワーク・ライフバランス、地球温暖化防止、築地市場移転、新型インフルエンザ対策、首都直下型大地震対策、在宅療養、認知症、再開発、世界の貧困、北朝鮮拉致被害者問題、、、(順不同で書いています。)

 どの問題に関る時にも当てはまる「思い」です。


 さて、本書を読み進めることで、反貧困に対する「強い社会」への回答がどう書かれているか、とても楽しみです。
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「空気」を読む時代から、「空気」を創り出す時代へ

2008-12-27 08:18:19 | シチズンシップ教育
 太平洋戦争末期、連合軍は、本土上陸を視野に入れて、沖縄への侵攻作戦を開始していた。日本の主力艦艇のほとんどが喪失してしまっていた中、大和が、連合軍の大艦隊が集結する沖縄沖へ出撃することになった。航空機の援護のない「裸の艦隊」を敵軍の制空権下へ出撃させることは、“作戦として形をなさない”ほど無謀な特攻でしかなかった。

 戦後、この無謀が責められるようになっても、大和を出撃させた理由については「当時はああせざるを得なかった」という以外に答えるすべがなかった。それはなぜかといえば、「まだ大和が健在なのにたたかわないとは何事だ」という風潮に対抗しきれなかったのである。大和の出撃を決定させた最も大きな決め手となっていたのが「空気」であった。
 「KY」という流行語が誕生するはるか以前の1977年に評論家山本七平氏は、『「空気」の研究』(文藝春秋)という名著を上梓している。個々人の意思決定を拘束するばかりか、何かの事案を採択する際には“最終決定者”にもなりうる「空気という存在」の正体を解明した日本人論であり、その中で、大和の出撃の正当性の根拠は、もっぱら「空気」に委ねられていたこととして次のように書いている。
 「「空気」とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。一種の「超能力」かも知れない。何しろ、専門家ぞろいの海軍の首脳に、「作戦として形をなさない」ことが「明白な事実」であることを、強行させ、後になると、その最高責任者が、なぜそれを行ったかをひと言も説明できないような状態に落とし込んでしまうのだから、スプーンが曲がるの比ではない。こうなると、統計も資料も分析も、またそれに類する科学的手段や論理的論証も、一切は無駄であって、そういうものをいかに精緻に組み立てておいても、いざというときは、それらが一切消しとんで、すべてが「空気」に決定されることになるかも知れぬ」と。
 「空気」が、政策を決定していくことは、現代にも多くあてはまるように感じている。私が取り組んでいることのひとつである築地市場の移転問題も、しかりである。豊洲の移転候補地が、日本最大規模の土壌汚染地であり、食の安全・安心の観点から、市場建設にふさわしくない土地であることは誰が見ても明らかであり、市場関係者及び中央区民をはじめ、だれも築地市場を移転させることを望んでいるわけではない。だが、移転を前提として現在の築地市場の真ん中を突っ切る環状二号線という車道を地上に通す計画が都市計画決定され、環状二号線のための隅田川に架かる橋のデザインが近々決定される、など外堀を埋めるように計画が進行している。
 日本の政治では、「空気」に支配され、決定されていく現況を打破し、民主主義をとりもどさなくてはならない。国民の求めるものや世論に反して、「空気」に判断理由が委ねられ、誤った選択を繰り返してはならないのである。
 政治家に大切なことは、いま、どのような「空気」がただよっているのかを、鋭く感知し、なぜ、その「空気」が発生したのかの理由を分析することである。すなわち、「空気を読む」ということである。「空気」が発生した理由が、多くの国民が求めるものであって、醸し出されたこともあろうし、一部の利権を握るものが、マスコミも巻き込みつつ意図的に醸し出したものである場合もあろう。
 そして、「空気を読む」以上に大事なことは、読んだ結果どう行動するかである。万が一、「空気」が世論からのものではなく、一部の利権を握るものにより醸し出されたものであると分析されるのであれば、世論に沿った「空気」に変えていく、もしくは「空気」を創り出していかねばならないと私は考える。
 今の世の中は、「迎合」の連鎖で成り立っていて、その結果として、「無気力な空気」が漂っているという。養老孟司氏も、『AERA』の今週号(2008.12.29-2009.1.5)のコラムで、「自民党とは、支持者が要望することを「思想」としてくみ、ただちに実現する装置である。その背後には確固たる官僚組織があって、政治はそれに乗っかってきた。装置の上に誰が立とうと、つまり首相がどれほどバタバタ変わろうと、びくともしなかったのである。・・・(中略)・・・さて、2009年は誰が首相になるのか。政治の世界は一寸先は闇だから、私にもわからない。だが、誰がなっても変わらないということだけは断言できる。」と述べている。
 著名な学者養老氏に「変わらない」と断言されてしまえば、身もふたもなくなるわけであるが、本当にそれでよいのであろうか。このままでは、目の前の財政赤字解消に追われるため、グローバリズムの中で日本を引っ張っていけるリーダーを育てられず、国がどんどん貧乏になっていく図式を高速回転で進めていくだけである。
 来年1月には、父親ケニア人、母親カンザス州出身の米国人であるバラク・オバマ氏の第44代アメリカ大統領就任を見る。空気を読む時代から、空気を創る時代に入ったと私は信じたい。どれだけ優秀な教育を受けていても、空気を読むばかりの人間だけが増えていったなら、現状は打破できない。しかし、周囲の気持ちを“動かせる”人間が増えてきたなら、日本社会、日本経済は確実に変わる。新しい空気を創った人間が歴史をつくっていけるのである。そう信じ、行動して行きたい。
 それこそが、大和をはじめ「みかえりのない死」を選んだ勇気ある日本の先人への、せめてもの償いでもある。



参考文献:『一流の人は空気を読まない』堀紘一(ドリームインキュベータ会長) 角川oneテーマ21 2008年10月10日初版発行
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今日、うれしかったこと

2008-12-26 19:55:55 | 小児医療
 今日の診療が終盤に入った頃、とある少年が、クリニック3階に上がってきました。
 彼は、突然、診察室に入ってきて、回転する診察いすに座ってぐるぐる回ります。

 まだ、順番をよんでないので、外で待ってというのですが、なかなか出てくれません。が、注意がそれたようで、ようやく外に。
 親御さんをさがすも、見当たりません。
 クリニック内を珍しそうに、うろうろ歩きます。椅子に上がって、仮面ライダーのカレンダーをずっと眺めたりもしました。仮面ライダー好きなのでしょうか。

 どうも、親御さんとは来られず、ひとりで来たようです。

 名前を聞こうとするも、住所を聞こうとするも、電話番号を聞こうとするも、年齢を聞こうとするも、なにも応えてくれません。小学生ぐらいだとは思うのだけど、名前不詳、年齢不詳、、、。
 
 診察がようやく終了し、その子に再度、いろいろ聞いてみるも、いっこうに応えてくれません。
 服や靴で名前がないか探すけど、残念ながら何も書かれていませんでした。


 でも、過去に診察した覚えが自分もあるのですが、どうしても名前が出てきませんでした。

 途方にくれて、捜索願いが出ていないかと、警察に連絡しました。

 ほどなく、警察の方が来られるも、状況は変わらず。

 一旦、警察署に行って、対応を考えることになりました。
 パトカーに乗ろうといっても、診察室のぐるぐる回る椅子から離れずでした。気の利いた事務長の斉藤がおんぶの格好をすると、その子は、その背部にのって、おんぶに成功しました。階段を無事下りて、パトカー後部座席に乗り込みました。
 一人では不安でしょうから、うちの保育士さんが、一緒に付き添って警察へと行きました。

 結局、彼とは、ひとことも会話が出来ませんでした。言葉を用いた会話はできなかったけれど、私達スタッフと彼とは、「彼の帰る先をいっしょに考えている」という思いの共有ができていたと、私は思っています。
 

 診療の後片付けをしていますと、先ほど、警察から連絡がありました。

 となりの管轄の警察署で、捜索願いが出されている子と合致とのこと。

 よかったです!!

 
 でも、その子、コートやジャンパーも羽織っていない服装でした。冬の夕暮れ、一人で、道に迷って、寒い中、うちのクリニックへ来たのでしょうか?隅田川を渡って、結構な距離になります。

 いずれにしろ、無事親御さんに会えて、よかったです。
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臨床現場の気づきによる成育環境の改善

2008-12-26 16:42:41 | 小児医療
 子どもの育ちの環境整備を考える上で、参考になる記事がありましたので、著者の承諾を得て、掲載します。

 記事では、特に、乳幼児期の長時間テレビ・ビデオ視聴の悪影響を述べています。
 どうか、皆様、ご注意いただけますよう、お願い申し上げます。

****以下、掲載*****
●臨床現場の気づきによる成育環境の改善
                 国立成育医療センター
                  成育社会医学研究部 部長  谷村 雅子氏

 現代社会は、核家族化、少子・高齢化、世界不況、科学技術や医療の進歩、温暖化など、環境が急速に変容しています。
 特に核家庭の養育環境は両親によって形成され、最先端の生活用品や子ども用品が購入されるので、健康影響の調査が追いつきません。調査が終わった頃には次の世代が新しい生活様式を取り込んでいるのです。
 このような状況で、健康上の新たな異変を早期に把握して改善策に繋ぐ為には臨床医の気づきが極めて重要です。

 低出生体重の肝芽腫リスクの増加はわが国が世界に先駆けて1998年に報告したのですが、臨床医の気づきがきっかけでした。
 小児外科の先生が極低出生体重の肝芽腫を2例続けて経験されて疑問をもち、小児がん全国登録に問い合わせがありました。登録資料を解析した結果、肝芽腫の中の低出生体重の比率が1985年頃から徐々に増加して一般集団より顕著に高いこと、低出生体重児では出生体重が低いほど肝芽腫リスクが上昇することが示され、極低出生体重児の救命率の向上に伴ってこのような現象が現れたことが判りました。
 この関連性は、臨床からの指摘が無かったら肝芽腫の発生数がかなり増加するまで把握できなかったと思います。肝芽腫の発生率は低いので統計学的に検出することが難しいのです。
 また、肝芽腫は出生体重が大きい Beckwith-Wiedeman症候群でもリスクが高まるので、出生体重と肝芽腫との相関性の単純な検定では見逃されてしまうのです。

 テレビ・ビデオ長時間視聴の言語・社会性の遅れへの影響も小児科の臨床現場からの指摘によって判明しました。言葉や社会性の遅れをもつ幼児の中にテレビを習慣的に長時間視聴しているが、視聴を止めると症状が改善する一群があるとのことでした。
 そこで、2003年に1歳6カ月児の集団調査を行い、この関連性が確認されたので、小児科学会から「長時間視聴は危険です」という提言を出しました。
 これに対して、テレビ放映は50年も前に開始されたが子ども達はテレビを見ながら大きな問題なく育ってきた、何故今頃になってとの質問をよく受けました。実は私共も1987年に調査した時には明確な関連性は示されませんでした。
 しかし、環境が大きく変わったのです。ビデオが普及し乳幼児向けのビデオソフトもレンタルで安価で容易に入手できるようになり、長時間、反復視聴する子どもが増えました。特に、視聴時に親子のコミュニケーションもなく長時間見続け易いタイプのビデオが増えています。更に、親自身の視聴時間の増加、携帯やパソコンの使用、核家族・父親の帰宅時間の遅延などにより、乳幼児の家族との対人経験の時間が減少してきました。そのため、テレビによるコミュニケーションの減少が大きく影響するようになったのです。
 昔からあったものでも、内容や利用方法、背景の環境が大きく変われば影響が変わり得ることを忘れてはいけないと痛感し、また、やはり臨床現場の気づきの重要性を再認識しました。

 少数例であっても臨床からの報告に留意し、環境の変容による子どもの健康への悪影響の軽減に努力していきたいと思います。

****転載終わり****

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【ご案内】鈴木真砂女 俳句朗読会

2008-12-26 11:09:38 | ブログ目次 / イベント情報・会議日程

 来年のことになりますが、案内が届きましたので、お知らせします。  

 京橋図書館で、鈴木真砂女 俳句朗読会が、月に一回程度のペースで行われています。 
 主宰は、鈴木真砂女の俳句を英訳出版された宮下さん。

 俳句のご経験がある方も、私のようになくても、 
 とっても、心が和む時間になります。  
 是非、お気軽に、おでかけになられて見てください。  

朗読会の時間、お子様は、「みんなの子育てひろば あすなろの木」でお預かりも可能です。

以前の開催の様子:http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/593448d4873d54ec8dee193735c61372

 

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悲しい別れ 

2008-12-26 00:49:25 | 子育て・子育ち
月島にある『GRACE』という子どもを預かる民間施設があります。
そこの園長をされていた齋藤様が12月25日、朝、亡くなられました。

夜に悲報を聞きつけ、通夜の終った時間とはなってしまいましたが、会場へ急きょ駆けつけ、献花を致しました。
安らかな永遠の眠りにつかれていらっしゃいました。

私の息子、娘も非常にお世話になった方でした。
そのご縁で、今、私はその園の園医をさせていただいております。

息子、娘を、赤ちゃんの時から面倒を見てくださいました。
元気さとやんちゃしかとりえのない息子を本当にかわいがってくださいました。息子のよさをみつけてくださっては、優しい口調でほめてくださいました。
娘を、いつも「かわいかった。」といいながら、その日にあった、親にも気づかない小さなかわいい仕草をお伝えくださいました。
この方ほど、子どもに優しく接せられる方を私は知りません。
本当に穏やかで、優しい方でした。
ある時、保育でのご苦労を話してくださいました。お聞きするに、精一杯のご努力をされていらっしゃって、頭が下がる思いでした。

長く闘病生活をされていらっしゃいましたが、
最後は、ご家族に囲まれて、昔の写真を見ながら、
眠るように穏やかに逝かれたということでした。

ご冥福をお祈り申し上げます。
そして、今まで本当にありがとうございました。
子ども達がお世話様になりました分、少しでも園医として、お返しできればと思っております。


告別式 12月26日午後12時から
場所  イムマヌエル綜合伝道団 深川教会(東京都江東区住吉2丁目27-1)
    住吉駅徒歩3分
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今年も、クリニックにサンタさんがやってきました。

2008-12-25 17:00:26 | Weblog

今年も、クリニックにサンタさんがやってきました。

去年のサンタさんより、少しやせたかな?
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/3ae96d381c972f4eaf5afd7bad5938d4

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ささやかなクリスマス会

2008-12-25 15:26:41 | Weblog
メリークリスマス。

クリニックの休憩時間に、
スタッフとささやかなクリスマス会を持ちました。

ケーキは、チョコレートで。

保育士さん達によって、こんなノリの企画がすぐできるのが、
うちのクリニックのいいところだと思っています。

皆様も、素敵なクリスマスをお過ごし下さい。
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クリスマス・プレゼント

2008-12-24 21:18:06 | Weblog

子ども達に、プレゼント贈った人も、
愛する人、恋する人に、プレゼント贈った人も、
世界中のサンタ・クロースも、
贈る気持ちは、きっとこうだったのじゃないかなと思う。

「白か黒か」しか正解を用意しない世の中にあっても、
正解を求め続けながら、探し続けながら、、、、


「GIFT」 Mr.children

http://jp.youtube.com/watch?v=d1_7-xtlNEU


一番綺麗な色ってなんだろう?
一番光ってるものってなんだろう?
僕は探していた 最高のGIFTを 
君が喜んだ姿をイメージしながら

本当の自分を見つけたいっていうけど 
生まれた意味を知りたいっていうけど
僕の両手がそれを渡すとき 
ふと謎が解けるといいな 受け取ってくれるかな

長い間君に渡したくて強く握り締めていたから
もう ぐちゃぐちゃになって 色は変わり果て
お世辞にもキレイとは言えないけど


「白か黒で答えろ」という難題を突きつけられ
ぶち当たった壁の前で 僕らはまだ迷っている 迷っているけど
白と黒のその間に 無限の色が広がっている
君に似合う色探して 優しい名前をつけたなら
ほら 一番きれいな色 今君に贈るよ


地平線の先にたどり着いても 新しい地平線が広がるだけ
もうヤメにしようか
自分の胸に聞くと まだ歩き続けたいと返事が聞こえたよ
知らぬ間に増えていった荷物も まだ何とか背負っていけるから
君の分まで持つよ だからそばにいてよ 
それだけで心は軽くなる


果てしない旅路の果てに 選ばれるものとは誰
たとえ僕じゃなくって それでもまた走ってゆく 走ってゆくよ
降り注ぐ陽差しがあって だからこそ日陰もあって
その全てが意味を持って 互いを称えているのなら
もうどんな場所にいても 光を感じれるよ

今君に贈るよ 気に入るかな? 受け取ってよ
君とだから探せたよ 僕のほうこそありがとう

一番綺麗な色ってなんだろう?
一番光ってるものってなんだろう?
僕は抱きしめる 君がくれたGIFTを 
いつまでも胸の奥で
ほら 光ってるんだよ
光り続けんだよ

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