蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

開興寺  塩沢町

2016-06-09 21:26:54 | 古民家、庭園
開基は15世紀前半。臨済宗の寺である。


それ程、歴史のある庭ではないようだが、境内に足を踏み入れれば苔や新緑の姿が素晴らしい。
そういうものを大事にされるお寺のありがたさ。


度々の火災で多くの建物が焼失した中で、最も歴史があるのはこの山門である。


山門の右脇、翠豊かな池庭が設営されている。
大多数の仏教寺院では本堂の北側に、山からの流れを受け止める庭が設けられるのだが、こちらは山門の脇、誰でも気軽に行ける場所に池庭が設営されている。


ダイナミックな展開を狙ったためか、本堂の南面に石庭が展開されている。


実に味わい深い石が設置されたものである。
ここまで運び入れる苦労は並大抵のものではなかったのだろうと思う。


中央にあるのは坐禅石なのだろうか。南面の庭にあるので、月見にも適しているように見受けられる。




本堂の北面には裏山からのの流れが水を落とし、この辺りの名産である味噌を育てる木桶が洗われて干されていた。


魚沼の自然の中で、深い文化を伝えるお寺、境内にいれば本当に心地よく、実に存在が貴重なお寺であった。

ととや  越後湯沢東口

2016-06-08 23:36:06 | 寿司
久しぶりに越後湯沢駅の東口方面にある寿司屋の「ととや」さんを訪れた。


鶴齢を冷で注文すれば、ささっと突き出しが出てくる。
この組み合わせは悪くない。


まずは、白身三種。
右から、ヒラメ、メバル、真鯛。
どれも、新潟らしい味わいで旨い。


続いて海老三種を注文したら、この日はたまたま海老が一種類切れていて、二種しかできないとのこと。
右から、ウシエビ、甘海老。
実は、ウシエビの頭の殻をむいた奴が間に盛ってあったのだが、エビ味噌があまりに美味しそうで、写真を撮る前にパクッと食べてしまった。


締めは、鉄火巻き。
寿司はご飯を握ってあるので、これくらいでも結構満足出来る。


ご馳走様でした。

恵仙平麺  猿ヶ京

2016-06-07 23:18:22 | 日本料理
この日、不思議な心の動きで調べもせず行き当たりばったりで関越道を降りて国道17号線を走った。


数年前には結構、数多くの蕎麦屋さんがあった印象があるのだが、流行り廃りで看板は出ていても臨時休業のお店など数多く、発想を変える必要を感じ、うどん屋さんにターゲットを変えてみた。
そして、北関東らしいしっかりとしてピカピカしないうどんと、それを支える地物の茸を煮込んだ一杯にありついた。


茸の出汁汁が澄んでいるのが素晴らしい。
蕎麦の香りがまるで感じられないファミレス的な蕎麦屋さんよりも、こういうお店で暖かいうどんをいただくのが心地よい時もある。


ご馳走様でした。

セゾン現代美術館  軽井沢町

2016-06-06 18:42:42 | 古民家、庭園
1980年代前半に作られたこの美術館の庭が、その昔とほとんど変わらない姿をしているのを見て、ちょっと驚いた。


庭園内を流れる小川にかかる橋の手摺が、いかにも現代美術との親和性がよさそうな佇まいをみせる。


広々とした芝生の庭には、彫刻が展示されている。


割と人気がないのも、昔と変わらない。




自然のエネルギーは莫大だから、変わらないように維持するだけでも大変な手がかかりそうだ。




館内に入り、現代美術の展示を見るのはもちろん有料だが、庭園を散歩するだけなら無料。
この太っ腹も昔と変わらない。

子安そば 文の蔵  長野県高山村

2016-06-02 23:33:11 | 蕎麦
ごく最近、オープンした本格的蕎麦屋さんである。


高山村で収穫した蕎麦を使う、地産地消のお店である。


長芋をすりおろすのではなく、バシバシと叩いた「ゴロロそば」。蕎麦の質が驚くほど良い。




基本となる蕎麦の姿は、見事。
これは店主の感覚のレベルがとても高いお店だと思う。


ゴロロの山芋も、捨てがたい。なにしろ、口当たりが良い。