春が近くなると、山の天気は猫の目のように短時間で変化してしまう。
前の日は、冬型の気圧配置がゆるんで南風が入り、標高が少し高くなると濃いガスが立ち込めて、視界はゼロに近かった。
一晩経てば、空は黒く見えるように透明。前の日のガスは霧氷として枝に張り付き、その白い姿は細部までを際立たせる。
尾根ひとつで風の当たり方が変わり、この辺りでは常緑樹にもあまり雪は付いていない。
はるか先のはげ山は、まるで焼き菓子にヨーグルトをかけたようなたっぷりとした雪に覆われていたが。
この場所は真冬には本当に厳しいと思う。森林限界ギリギリの地点である。
気温だけではなく、風とか様々な自然条件があり、たった数メートルでも上には樹は育たないようだ。こういう自然の線引きは意外に単純でシビアと感じる。
この日は、この山を知り尽くした指導者、素晴らしい天候、それなりの人数がいた事、など実に恵まれた条件がそろっていた。
特に、的確な判断を下す指導者の存在は大きかった。
前の日は、冬型の気圧配置がゆるんで南風が入り、標高が少し高くなると濃いガスが立ち込めて、視界はゼロに近かった。
一晩経てば、空は黒く見えるように透明。前の日のガスは霧氷として枝に張り付き、その白い姿は細部までを際立たせる。
尾根ひとつで風の当たり方が変わり、この辺りでは常緑樹にもあまり雪は付いていない。
はるか先のはげ山は、まるで焼き菓子にヨーグルトをかけたようなたっぷりとした雪に覆われていたが。
この場所は真冬には本当に厳しいと思う。森林限界ギリギリの地点である。
気温だけではなく、風とか様々な自然条件があり、たった数メートルでも上には樹は育たないようだ。こういう自然の線引きは意外に単純でシビアと感じる。
この日は、この山を知り尽くした指導者、素晴らしい天候、それなりの人数がいた事、など実に恵まれた条件がそろっていた。
特に、的確な判断を下す指導者の存在は大きかった。