蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

そばや 日賀志  上田市

2011-08-12 21:58:31 | 蕎麦
古民家を改装してお店にした、蕎麦屋さんである。


千曲川南岸、上田坂城バイパス沿いの集落の中にある、築110年ものの古民家のお店である。


駐車場から、お店の入口の方へ回ると、手入れのよい庭が広がる。
写真の左手には竹藪もあり、蕎麦屋さんらしい粋な雰囲気をも醸している。




店の中は、それなりに手がいれられていいる。土間だったろう、と思われる場所が板張りになり、ウィンザー調の椅子のあるテーブル席が基本。
座敷だったと思われる小上がりも、板張り。
涼しげな御簾使いが見事。たまたま、他にお客がなく、勝手に写真を撮ってしまった。


こちらは二八と十割が一度に味わえる「せいろ二段」もあり大いに興味を魅かれたが、量は多めですか?と聞くと、決して少なくは無いニュアンスの返答だったので、十割せいろを注文した。それが、正解だったと思う。


蕎麦の姿の繊細なこと。細めの蕎麦に、辛めの汁という、今日では最も洗練された姿。これは、本当にすごい。
見事なセンスのお店である。

帰り際にお話を伺うと、この古民家の再生から3年がかりで手掛けられたそうだ。開店は去年の7月。上田の蕎麦屋さんに、また大変な名店が加わったと思う。


この蕎麦屋さんの場所は、かなり判りづらい。
今回は、野暮を承知でヒントを書いてみることにした。上田バイパスと旧18号が上田市の西側で交差する上塩尻東の交差点を南下する。国道143号線方向の左折レーンには入らず、直進。道の駅を通り過ぎて、1つめのトンネルを出たら、左側の小道へと折れる。そこは、もうこの集落内であるが、上へ上へと登り、写真の風景の真後ろがお店となる。