蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

龍安寺

2010-06-09 21:39:26 | 古民家、庭園
龍安寺は石庭があまりにも有名だが、実際に寺を訪れると石庭がある方丈までの間に鏡容池と呼ばれる池庭があり、枯山水とは対極的な実際の生命にあふれた姿をみせる。




この池はこの一帯が徳大寺家の別荘だった時代に造られ、龍安寺の創建よりも古い。池庭と枯山水が一対をなす庭という印象を受けた。


石庭は方丈の前の土塀によって囲まれた空間に展開する。




この場でも、生き物の気配を殆ど感じさせない枯山水と、土塀の向こうの生き生きとした世界の対照が強く感じられる。


配された一つ一つの石に固有の意味を見出そうとしてもおそらく、永遠に正解には辿り着かないのだろう。






それよりは、個々の石の醸し出す気配のようなものを楽しむ方が、心になじむ。気配自体も日によって、変化しているに違いない。


この庭には正面という概念がないような感じがする。どこまでを入れないと画にならないという感じしない。