蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

平等院  宇治

2010-06-08 23:27:15 | 古民家、庭園
平等院を訪れたのは、よく晴れて照り返しのきつい日だった。


池まで直ぐの端近にお堂を建てるのを見ても、建物が水とよく結び付いているのが実感される。実際この地は藤原氏の別荘であり、末法思想の影響もあって寺院に造り変えられる以前は、寝殿と東西の対を持つ寝殿造りの建物であったように想像される。貴族たちの寝殿造りの館はごく近くまで水を引き入れ、また逆説的になるが、洪水等への対策であるが床面は非常に高く(縁側から庭に降りられない位に)設定されている。


こちらは10円玉でおなじみの真正面からの姿。平等院を建立した藤原頼通は、このごく近くに小御所という建物を建てた。阿弥陀を拝むためである。








鳳凰堂の随所に、極楽浄土を再現したかのような、手の込んだ仕掛けがなされている。


平等院の水への親しさは、まるでメコンデルタ周辺のタイやベトナムの寺院のようにも見えてくるから、不思議である。