朝倉文夫は東洋のロダンと称され、明治、大正、昭和と活躍した彫刻家である。
彫刻以外にもその教養範囲は広く、歳月をかけて作り上げた池を中心とした庭は近年、国の名勝に指定されたのだが、建物の強度に問題があり、2009年3月末をもって保存的修理に入る。
以前(10年以上前)には、この池をめぐって館内を一周することが出来たのだが、この日には凝った作りの書院を望遠で眺めることしかできなかった。さらに、現在は、全館がクローズになっている。
今回は池に面したガラス戸が開け放たれていたので、朝倉文夫の書斎を、遠くから望むこともできた。
あと数日で修理に入ろうとする日曜日。館の前には長い行列ができていた。