蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

銀閣寺  または東山慈照寺

2009-04-03 22:44:02 | 京都の建物、庭園
足利八代将軍義政の山荘、東山殿として造営されたのがこの寺の始まり。室町時代からみれば、仏門の伝統の厚みある寺院ではなくて、回遊式庭園という画期的な作庭作法を提案した斬新なお寺なのであろう。




銀閣自体は、修復作業の最中で、それでも屋根が載った姿を拝めたのは運が良かったようだ。


向月台。白砂を盛りたてた築山。名前から連想したのだが、深夜この庭に月の光が差し込むときにその月光に輝く白砂を眺めてみたいものだ、


銀沙灘。白砂が波打つ海と、樹齢何百年にもなりそうな松の取り合わせが見事。
昨日と比べれば、生物学的にはわずかながら成長している松の樹と、寺の文化庇護の元で人の手により再構築される白砂が、非常に対象的である。


銀沙灘に漂う孤島か、一滴の波紋か。


足利義政の書院であった東求堂の目の前に架けられた石橋。




庭園の方から見ても、東求堂はつくづくバランスのよい建物だと思う。




園路を登って行くと、頂点近くに石組の跡が見られる。これは昭和初期の調査で古い石組跡と判明したのだが、その後の調査があまり続かない印象がある。慎重に進めているのだろうが、そのうち画期的な発見がなされてもおかしくないと感じている。


銀閣寺が手に取るように、身近に見える。






この日は特別拝顔で東求堂へ入ることができた。建物内部は撮影禁止だが、庭は制限がないと言われた。
本堂と東求堂の間の坪庭と、その隣にある袈裟形手水鉢である。


東求堂の一角から池と石橋を眺める。