『改憲論議の作法と緊急事態条項―国家緊急権とは何か』(村田尚紀・著)
次の新刊は緊急事態条項をテーマにした『改憲論議の作法と緊急事態条項』です。著者は村田尚紀先生(関西大学法学部教授)。
「緊急事態条項」は安倍首相が参議院選挙ではひた隠しにしていたことですが、9条改憲よりもこれを新設することが容易いという安倍政権にとっては最重要課題です。
そもそも緊急事態条項とは何か? 今の憲法には書かれていないことなので、なんにことかわかりにくいのですが、このブックレットではその内容について、改憲論議自体のあり方の問題点と合わせて、海外の事例とかつての大日本国憲法下での事例を取り上げ紐解きながら解説、今日的に何が問題なのかを明らかにしていきます。
◯目次紹介
1.憲法改正はどうあるべきか?
・憲法尊重擁護義務
・憲法改正の限界
・憲法改正の作法
2.国家緊急権とは何か?
・国家緊急権の定義
・国家緊急権の諸類型
・国家緊急権の例
・国家緊急権の本質
3.日本国憲法にない国家緊急権
・制憲過程における国家緊急権論議
・日本国憲法の「沈黙」の意味
・日本国憲法の「緊急事態」に対する構え
4.緊急事態条項の何が問題か?
・安保法制=戦争法と国家緊急権
・2012年自民党改憲草案の緊急事態条項の諸問題
◯A5判ブックレット、本体800円
◯出来予定 9月2日