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祭り準備と1人のジャーナリストのこと

2010年08月23日 | 丸ちゃんの私的時間

 また今年もわが自治会の夏祭りの時期となりました。今週末の27日(金)と28日(土)の2日間、吹田市吹東町のやすらぎ苑周辺緑地で行われます。JR吹田駅以南地域では恐らく最後の夏祭りになるでしょう。かなり遠方からも参加者はあり、とても賑わう祭りなのです。

 会場が学校のグラウンドなどのようにただ広い平地があるという感じではなく、緑に囲まれた遊歩道の周囲に様々なお店が配置されてかなりいい雰囲気の祭りになります。防犯委員の私の当日の仕事は、自転車整備や場内警備といったところと、あと2日目の舞台イベントの司会です。去年もやりましたのでまあ、何とかなるでしょう。

 ということで昨日は朝6時に集合して会場設営でした。約50人ばかりの自治会役員、実行委員が集結して櫓の建設、テント組建て、看板や入場門設置、配電関係ほかを日が昇り暑くなる8時をメドに汗びっしょりになりながら作業しました。一段落したところでおにぎりとビールをもらって引き上げました。

 その後、シャワーを浴びて着替えて阪急相川駅から堺筋本町に向かいました。大阪社保協主催の社保学校への参加と本売りの仕事です。会場は大阪民医連の6つの会議室を1つにしたもので、約120人の参加者で埋まりました。

 第1講義は『毎日新聞』の平野記者の「無保険の子」取材を軸にしたお話でした。保健室で「先生、保険証ないねん、湿布くれ」と言った1人の子どものつぶやきを見逃さなかった大阪社保協の感性と発信力をもとに始まった運動が平野記者の目に触れ、彼のジャーナリスト魂を突き動かします。

 書いて書いて書きまくったその記事の多さには驚きました。やがてその記事は政治家の目に止まることとなり、官僚を動かし、国会を動かし、無保険の子どもたちが救済される法改正へと進んでいったのです。この『毎日新聞』の一連の報道は新聞協会賞へとつながりました。そして今、平野記者は次の段階のテーマについて取材を続けているそうです。

 さて、『毎日新聞』も含めた「マスコミ」のあれこれについて私を含め多くの人たちが批判や評論をします。「第4の権力」と表現される現状からして、それはそれでとても大事なことです。でもその「マスコミ」の中にも彼のような若きジャーナリストがいるということ。それがとても気持ちいいではないかと思ました。

 仕事として書くべき場、発表する場があるのでやって当たり前といえばそれまでですが、もはや情報産業会社化したマスコミの中で、強い意志を持ち続けながら記事をかくということ、それはなかなかそう簡単にはできないことだと思います。なので私たちもとても励まされますね。さて、平野記者はこれからどのような記事を書き続けていくのか、注目したいと思っています。

 

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