ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大蔵餅 @愛知県常滑市

2024年09月07日 | 愛知県(三河・老舗)

知多市岡田の歴史ある地域を散策した後、常滑市に寄ってみた。その際に寄ったのは和菓子の「大蔵餅」。創業は昭和26年(1951)。こちら「トイレの最中」という便器型の最中種の商品をヒットさせた店。ちょっと悪趣味だが、以前に老母と「INAXライヴミュージアム」へ行った際に売店で購入していただいたことがある。店に着くと店外に人が溢れている。え、こんな人気?と店に入ってみると「大蔵茶屋」という暖簾の掛かった甘味カフェを併設していて、かき氷が人気なのだそう。そちらに入る人が並んでいるのだった。凄いなァ。持ち帰りの菓子はガラスケースに並べられている。お願いしたのは「山吹」「草餅」そして店名を冠した「大蔵餅」。

家で妻と分けっこ。「山吹」はわらび粉がまぶされた中にあんこが入った餅菓子。「草餅」はよもぎの風味たっぷりで張りのあるぷるんとした口当たりの皮。看板商品の「大蔵餅」はこしあんでくるまれている、いわばあんころ餅。あんこの口当りは滑らか。皮やあんこの味加減は自分の好みとはちょっと違うが、妻は喜んで食べてくれてヨカッタ。濃いめの煎茶を淹れて2人とも一気に3つとも平らげてしまった。機会があったら次はカフェの方に入って「ぜんざい」か「焼き餅」をいただいてみよう。(勘定は¥960)

 


 

↓ 知多市岡田の散策の続き。「旧・中七木綿本店長屋門」(大正3年頃・1914・建造)。創業明治29年の商店で、奥に主屋(旧事務所)が見える。普通に人が住んでいらっしゃるので写真は門だけ。敷地内の建物は国の登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 「木綿蔵ちた(旧・竹内虎王商店木綿蔵)」(大正7年頃・1918・建造)。竹内虎王が綿布の保管のために建てた土蔵だそう。中に入ると9台の機織り機があり、実際に使っていらっしゃる方々が。機織り体験も出来るのだそう。

 

↓ 常滑市へ移動。本町にある「本町大正館(旧・中埜銀行常滑支店)」(大正6年・1917・建造)。重厚な銀行建築がそのまま残っている。内部は改装されているとのこと。最初は美容室か何かに利用されているのかなと思ったが、後から調べてみたら週末限定のカフェらしい。入ってみれば良かったナ。

 

 

 

 


 

 

大蔵餅

愛知県常滑市鯉江本町2-2-1

 

( 常滑 とこなめ おおくらもち 餅菓子 和菓子 カフェ 茶寮 甘味処 かき氷 あん餅 餡餅 近代建築 知多岡田 国登録有形文化財 東海銀行常滑支店 )

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菊乃園 @名古屋市西区・菊井

2024年09月06日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

新道の「一八」で昼食を摂った後に訪れたのは菊井にある和菓子屋「菊乃園」。詳しい創業年は分からなかったが江戸末期の創業だとか(未確認)。趣ある現在の建物は昭和35年に新装したものだとか。店に入るとご高齢の女将さんが出ていらっしゃった。ガラス・ケースに並べられた菓子は冷蔵の品が多い。女将さんのお勧めも冷たい羊羹やこちらの名物「あんプリン」だった(外は酷暑だもの)。目当ては「金魚鉢」という夏季限定の菓子だったが、残念ながら売り切れ…。この後の用事のことを考えると要冷蔵品は難しいかなと、人気だという手焼きの「どら焼」と常温保存可能の「水ようかん(こし)」を2つづつお願いした。

家に持ち帰り妻と分けっこ。「どら焼」は「コーヒーとかにも合いますよ。」と女将さんに言われていたが、皮が所謂”ブッセ”のような口当たり。ふわっと軽い食感で、なるほど洋菓子と言われても納得してしまいそう。「水ようかん」は冷蔵庫で冷やしてからいただいた。つるんと滑らかな口当たりで、冷たいのでゆっくりと甘さが舌にのってくる。次はしっかりと保冷バッグを準備して「あんプリン」と「金魚鉢」を買いに行こう。(勘定は¥1,200程)

 

 

菓舗 菊乃園

愛知県名古屋市西区菊井2-1-22

 

( 名古屋 なごや 菊井 きくい きくのえん 菊乃園 秋紅 菊乃園秋紅 きくのえんしゅうこう きんぎょ鉢 あんプリン 和菓子 菓子舗 )

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トスカーナ @岐阜県美濃加茂市 (7)

2024年09月06日 | 岐阜県(中濃)

しょっちゅう訪れているのであまり記事にもしていない岐阜県美濃加茂市のイタリアン「トスカーナ」。うちの家族はもうイタリアンはここでいいっていう感じだし、ちゃんと運転も代わってくれるので遠くでも車を出してついつい訪れてしまう。もちろん主人のパオロさんの料理がお気に入りだから行くのだが。この日は妻と娘と3人で訪問。かなりの田舎にあるからか夜だと心配になるくらいの客入りの時もあるが、この日はなかなかの盛況。それはそれで皿出しが心配になるが(笑)。ここの料理は大抵食べているので、うっかりピザ、パスタ、デザートで終了とか、コースでみんな同じ料理を食べるなんて勿体無いことにならないよう、その日に各自が食べたいものをイタリアンの定石は守りつつどんどん注文していくスタイルで。

アンティパストは「カプレーゼ」。ソースはバルサミコで、バジルが無いのは前からこうだっけか。プリモ・ピアットは「トマトソースのニョッキ」、「サーモンクリームのタリアテッレ」、ピザの「ナポレターナ」。サイズはもちろんグランデ。セコンド・ピアットは、娘が必ず注文するスパイス感しっかりの「サルシッチャ」、それに「牛ほほ肉の煮込み」。マッシュポテトが添えてあり、頬肉とソースとの一体感も素晴らしい。これらを3人で「旨い旨い」とやっつけていく。心配した皿出しも主人ともう1人だけの厨房とは信じられないくらい順調で、次々に平らげた。この日はボトルを開けなかったのでグラスでハウスワインの赤を3杯。ここはドルチェも旨いが、この日はたまたま家に用意されたものがあったので省略。この日も満足して店を後にした。うちの近くに移転してくれないかな(←勝手な事を)。(勘定は¥13,000程/3人)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5)(6

 

トスカーナ (Pizzeria Ristrante Toscana)

岐阜県美濃加茂市下米田町今966

 

( 美濃加茂 みのかも イタリアン イタリア料理 ピッツェリア リストランテ ピザ ピッツア パスタ イタリア人シェフ ドルチェ )

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三代 @愛知県小牧市

2024年09月05日 | 愛知県(尾張)

普段あまり訪れることの無い愛知県小牧市の郊外。この辺りは高速道路の小牧インターに近いので大きな運輸倉庫と田んぼ、という感じで周辺に飲食店はほとんど見当たらない。そんな場所にポツンとあるとんかつの店「三代」を訪れてみた。寺の参道と思しき通りの突き当りに店がある。暖簾をくぐると中はテーブル席が3つ、小上がり席が4つ程。調理場には主人が1人。メニューには他のフライ物やトンテキはあるが、カツ丼が無いのが珍しい。注文したのは「カツ定食」。主人に「何かかけますか?」と訊かれたが、メニューにあるのは味噌と大根おろしのみ。ソースという選択は無いのかな(プレーンで出てきて卓上のウスターソースを使うのかも)。味噌でお願いした。

しばらくして「カツ定食」が完成。大きな平皿のカツは大きめのロースカツ。カットされた下半分くらいに照りの強い味噌だれがかかっている。付け合わせは山盛りの千切りキャベツにきゅうり。これに小皿の冷やしトマトとたくあん、赤出汁、多めのご飯というラインナップ。カツはサクッといい揚げ具合で旨い。味噌だれは甘めの味加減。自分としては辛子も使いたいけれど用意は無いみたい(頼めばあるかも)。カツにしっかりたれを纏わせて頬張り、ワシワシとご飯をやっつけていった。多いなと思ったご飯も難なく胃に収まり、ごちそうさま。次は「カツカレー」を頼んでみようかな。(勘定は¥1,000)

 

手造りとんかつの店 三代

愛知県小牧市三ツ渕原新田254-4

 

( 小牧 こまき さんだい とんかつ三代 定食 トンカツ かつ定食 味噌カツ みそかつ )

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Carnegie Hall 1970 / Neil Young

2024年09月04日 | クラシック・ロック

Carnegie Hall 1970 / Neil Young (2021)

次から次へと発表されるニール・ヤング(Neil Young)の貴重音源。色々な括りでアーカイヴを次々と発表しているニールだが、こちらは2020年から始まった「Official Bootleg Series」と名付けられたシリーズの第1弾、1970年のニュー・ヨークはカーネギー・ホールでのライヴ録音CD2枚組。ジャケットがもろにブートレグ(海賊盤)風なのが面白い(←実際このジャケのままだったのかどうかは不明)。ただ当時ブートレグで発表されたのは1日2公演のうち2回目のセットで、ここに収録されている1回目のセットは初出なのだとか。ややこしいなァ。

ギター1本かピアノの弾き語りのシンプルなセットで切々と歌うニール。録音状態も素晴らしく、とてもお蔵になっていた50年も前の音源だとは思えない。まだ若いが絶頂期を迎えているとあって、リラックスした雰囲気の中にも艶のある歌声で、高音の伸びも素晴らしい。内容は実際のセット通りだそうで、途中観客をからかってやり直したりするような場面もあるが、次々と名曲が丁寧に歌い上げられていく。この歌声は胸に響くなァ。観客も1音も聴き逃すまいと耳を澄ませているようだ。こんな密度の濃い演奏を毎夜繰り広げていたのだからこの時期のニールの充実度といったら…。

ネットショップにて購入(¥1,500)

  • Label ‏ : ‎ WARNER RECORDS
  • ASIN ‏ : ‎ B09CRNQ8FV
  • Disc ‏ : ‎ 2
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味や @岐阜県岐阜市 (2)

2024年09月04日 | 岐阜県(岐阜)

久しぶりに岐阜市八代にあるラーメン屋「味や」へ。相変わらず人気のようでほぼ満席の盛況ぶり。家族連れも居て賑やか。カウンター席にも片付けを待ってからでないと座れないぐらい。少し片付けを待ってから座らせてもらった。爽やかなお兄さんだった主人にも白いものが混じっている。この栄枯盛衰のラーメン業界で、繁華な場所でもないのにずっと人気を保ち続けているのだから大したもの。この日は珍しく季節商品の「夏らーめん」と「揚げギョーザ(6ヶ入)」をお願いした。混み合っている店で隣のジーサンはイヤホンをしてスマホで動画を見ながらラーメンを啜っている。お里が知れるが、最近は年寄りまでこうだとは…。

先客の提供が終わってしばらく待ってから「大変お待たせしましたー。」と「夏らーめん」が登場。大きめの鉢にチャーシュー、水菜、わかめ、茹でもやし、ねり梅、削り節がのっている。氷水で締められた細麺はストレート麺。透き通ったスープもキンキンに冷やされている。味付けはこれ以上ないくらい淡い。それでも物足りなさはない絶妙な塩加減。さすが”LOVE&SALT”、こういうの上手いなァ。外は危険を感じる暑さなので喉を通る冷たさが気持ちいい。「揚げギョーザ」は薄皮でサックサク。卓上のタレと粉唐辛子でいただいていく。揚げでも口当りは軽く、野菜たっぷりなのでパクパクと口に入れていける。熱々を頬張り、また冷たいスープに戻る、を繰り返して綺麗に平らげた。(勘定は¥1,160)

以前の記事はこちら(1

 

Love & Salt らーめん 味や

岐阜県岐阜市八代1-2-8

 

( 岐阜 ぎふ やしろ あじや ラーメン 中華そば ギョウザ 餃子 Love & Salt 青にんらーめん ソースかつ丼 大阪揚子江 揚子江ラーメン総本店 塩ラーメン )

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三善 @愛知県常滑市

2024年09月03日 | 愛知県(三河)

知多岡田の古い町並みを散策した際、昼食には以前から立ち寄ってみたかった常滑市の「三善」まで足を延ばした(といっても車で15分程)。店に到着したのは12時少し前くらいだったか。暖簾をくぐると土間にテーブル席が2つ、小上がり席が2つとこじんまり。老夫婦と息子だろうか、3人でやっていらっしゃる様子。既に先客でいっぱいで、唯小上がり席が空いたので1人だったが座らせてもらった。年季は入っているがなかなか凝った意匠で、調理場はガラス窓で仕切られ開口が広く取られていて庇が出ていたり、調理カウンターには冷蔵ケースが埋め込まれていたり。冷蔵庫はペプシだし。渋い。壁に掛けられた札の品書きには、定食、丼物、鰻など。数少ない洋食から「オムライス」を選び、女将さんにお願いした。広い調理場で老主人が調理。

しばらくして白い平皿で「オムライス」が登場。こんもりと紡錘形に盛られている薄焼き玉子包みタイプ。上から品良くケチャップがたらされ、横ひと筋に青海苔がかけられている。脇にはパセリ。中はチキン・ケチャップライス。味付けは薄味で、上のケチャップを少しスプーンに付けながら食べるとちょうどいいくらい。旨いなァ。量もしっかり。ご飯の都合か自分の後の客はもう「オムライス」は出来ないと断られていたし、勘定を済ませて店を出るともう「本日終了」の看板が出ていた(写真下)。まだ12時40分だけれど…。これでもギリギリだったか。とすると営業時間は実質1時間程?。間に合ってヨカッタ。(勘定は¥760)

 


 

↓ 知多市岡田の町並み散策の続き。塀に囲まれた大きな敷地にあるこちらは「旧・岡田医院(竹内雅休邸)」(昭和4年・1929・建造)。手前の擬洋風建築が診療所、奥に主屋、そのまた奥に道具蔵がある。主人は豊橋陸軍病院院長だった方だそう。

↓ 「旧・岡田医院診療所棟」。洒落た意匠の建物で、正面の壁面にはレリーフが施され(写真下4枚目)、1、2階の窓の上にはコーニス(帯状に取り巻く装飾)がめぐらされている。2階は看護婦の部屋だったそう。

 

 

↓ 「旧・岡田医院主屋」。まるで道場のような広い玄関口。奥にはコンクリート製の「給水塔」と「道具蔵」が見える(写真下4枚目)。

 

 

↓ 建物を囲む塀は鉄筋コンクリート製。背が高く道路からは建物の屋根ぐらいしか見えない。塀は奥の「道具蔵」まで繋がっている。これら全ての建造物が国の登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 古い建物はこうした庇の支えにも粋なデザインを施しているのが素敵(雅休邸敷地内)。

↓ 「開戸東組防空壕跡」(昭和18年・1943・建造)。地域住民が作った防空壕跡。坂道ののり面に残っている。当時は入口が2つでU字型になっていたのだそう。

 

↓ 「竹内久良男邸蔵」(昭和2年・1927・建造)。周辺に残る蔵と違い、煉瓦造りで鉄格子という洋風な蔵が残っている。

 

 

↓ 端正な黒塀が敷地を囲んでいる「旧・竹内虎王邸」(建築詳細不明)。竹内式木製動力織機を発明した地元の有力者の自宅。敷地が広すぎて全体像が掴めないほど。

 

 


 

 

お食事処 三善

愛知県常滑市久米西前田28-2

 

( 常滑 とこなめ 知多 ちた 知多岡田 みよし 食堂 大衆食堂 洋食 定食 丼物 近代建築 国登録有形文化財 レンガ 知多木綿 戦争遺構 岡田醫院 )

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上海亭 @岐阜県加茂郡坂祝町 (2)

2024年09月02日 | 岐阜県(中濃)

事情があって朝から全く何も食べずに木曽川沿いの旧国道21号線沿いを車で走行。さすがにこの時間だと喫茶店ぐらいしか思いつかないが、ちょっと遅めの朝食に立ち寄ったのは以前にも訪れたことがある岐阜県坂祝町の「上海亭」。10時開店で”中華モーニング”がいただける店。店に入るとすでに先客は4組。平日のこの時間とあってか高齢の方々が多い。ジーサン達のグループは朝から大きな声で大はしゃぎ…。元気だなァ。給仕の女性に「中華モーニング・中国茶B」をお願いした。

先にポットに入ったお茶と砂時計が用意された。”中国茶B”のお茶はローゼルハイビスカス。ポットの中には茶葉の他に、菊の花、クコの実、陳皮が入っている。効能は「酸味有り、ビタミンC豊富、美肌、老化防止」だそう。赤ワイン色のお茶は説明通りかなり酸っぱい味わい。空きっ腹に滲みていかにも体に効きそう。そして木製の回転盆にのったモーニング・セットが登場。内容は、蒸籠の点心(肉まん、焼売風のもの、蒸しパン)、クコの実が浮いた粥、いんげん、キクラゲの胡麻油和え、搾菜、皮付き炒り豆、甘い味付けの胡桃と相変わらず多彩。惣菜の内容は少し変わっている。これでワンコイン以下なんだから恐れ入る。粥はあまり米が溶けておらず雑炊といったかんじだが、あれやこれやとつまみつつ酸っぱいお茶をたっぷり啜った。隣の女性客はこのセットに一品料理を加えている。そうか、この時間から一品料理や定食もいけるのか。次は早い時間から食事で寄ってみようかな。(勘定は¥480)

以前の記事はこちら (1

 

中華食堂 上海亭

岐阜県加茂郡坂祝町酒倉2000-10

 

( 坂祝 さかほぎ しゃんはいてい 中華料理 中国料理 モーニングサービス 飲茶 中国茶 花茶 点心 饅頭 蒸しパン 定食 ランチ )

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一八 @名古屋市西区・新道

2024年09月01日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

東海地方に数多く存在した麺類食堂「一八」の屋号。少なくはなっているがまだ各地に残っている。この系譜の大元が橘の「一八本店」(創業明治23年)だろうことは間違いないと思うが、他の店はどうかというと分からない部分も多いし、暖簾を見ても”山(実際は”一八”のデザインのよう)”に”曻”の文字の入った「のれん会」の店と、家紋(?)が入っている店と違いがあったりして色々。こちら西区新道の「一八」は昭和元年(1926)の創業で現在3代目。HPに詳しくは書いていないが、かつて「新道一八」と名乗っていた店。現在はのれん会から外れているようだ。

店に到着しがた駐車場が分からなかったので店の人に訊くと外に出て案内してくれた。少し離れた場所にあって先客の車が入っているので動かしてもらい、奥に停める。店内は手前にテーブル席が3つ、奥に小上がり席が4つある。主人の趣味なのかゴジラのフィギュアが飾ってある大きい卓に相席で腰掛けた。主人と思しき男性と女性2人の3人体制。品書きには”料理を作れる人が減った為”と品を限定している旨が記述されている。丼物とかは注文出来ないということかな。そこで「きしめん」を”ころ”でお願いした。「わさびか生姜どちらで?」と訊かれたが、唐突だったので思考が停止してしまう(苦笑)。結局あまり理由なく生姜でお願いした。

しばらくして「きしめん(冷)」が登場。たまり醤油由来の濃い赤つゆで、麺の上には赤縁(カマボコ)、ほうれん草、甘く味付けした揚げ、花鰹、と典型的なきしめんの具材が並んでいる。刻みネギとすり生姜は別皿に。こちらのきしめんは薄いが透けておらず、しっかりとした歯応えのある強い麺。この薄さでここまで張りのあるきしめんも珍しいかも。ころでもしっかり冷やしてあるタイプで麺量は多め。外は酷暑なので喉を通る冷たい麺が旨いなァ。途中で卓上の容器に入っている揚げ玉を足したり、別皿のすり生姜をすこし溶いたりしていただき、冷たいつゆもごくごくといただいた。このきしめんは温かいのも是非食べてみたい。次は丼物や揚物も揃っている時に伺いたいナ。(勘定は¥650)

 

 

和風料理 めん処 一八

愛知県名古屋市西区新道1-13-16

 

( 名古屋 なごや しんみち 菊井町 いっぱち 麺処一八 めん処一八 新道一八 一八のれん会 一八会 麺類食堂 大衆食堂 )

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