今年の7月末で撤退を表明している岐阜タカシマヤ。その理由が業績低迷はもちろん、本来建物の所有者が負担する老朽化した設備の更新を所有者が実施せず決裂というのだから呆れる。タカシマヤに撤退されたらこの古い建物に誰も入らないだろうに。これで岐阜県はとうとうデパート無し県に。元々フロアは狭いし天井は低いしでデパートとしてはアレだったが、1、2階に吹き抜けの”バラの広場”があった開店当初から知っている建物だし、仕事柄ここの外商も使っていたので寂しさがある(外商も最後の方はグダグダで…)。ただ老母にはサイズ的に便利らしく、ここでばかり買い物をしていたので落胆も大きいだろう。
地下の食品売り場の一角で、いつも人が並んでいる「御座候」に寄ってみた。本社は姫路市で創業は昭和34年(1959)だそう。最初は誰も並んでいなかったのだが、自分が買おうとすると後から後から人が来て、写真のような有り様。とはいっても専属の焼き方がじゃんじゃん慣れた手つきで焼いているので、そう待つ訳でもない。にしてもこの焼き作業をずーと続けるの、大変そうだなァ。購入したのは「赤」と「白」。それに袋入りの「つぶあん」。
家に帰って「つぶあん」は妻にそのまま進呈し、「御座候」を分けっこ。自分が持って帰った時間にはもう冷めてしまっていて皮もしっとりとしてしまっていたので、店の”おいしい温め方”に従って温め直す。しっかりとしたつぶ餡で口いっぱいになって旨い。甘さもいい感じ。今まで食べたことの無かった「白」が思いのほか良かった。こちらは手亡(てぼう)餡という小粒のいんげん豆なのだそう。この店の人気度からいったら、柳ヶ瀬商店街のどこかでテナントを借りて営業を続ければ十分採算も合うんじゃないかな。袋の「つぶあん」は全て着実に妻の朝食(小倉トースト)に消費された模様。(勘定は¥800)
御座候 岐阜高島屋店
岐阜県岐阜市日ノ出町2-25 岐阜タカシマヤ B1F
※令和6年7月末を以って閉店されました
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