The Best Of Sam Cooke / Sam Cooke (1962)
元は1962年に発表されたサム・クックのベスト盤「The Best Of Sam Cooke」。こちらは数曲のボーナス・トラックを加えたリマスターCD。自分は彼のアルバムは1枚も持っておらず、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)らがカヴァーした有名曲を少々知るのみ。それでも色々な場面で彼の音楽が採用されているクラシックなので耳にする機会は多い。現役の7年間に30曲ものヒットを叩き出したのだそう。中古店にコーヒー代よりも安い値段で刺さっていたので買ってみた。
教会の聖歌隊で歌っていて10代の頃からプロ活動をしていたというサム・クック。まだ教会付きのゴスペル・シンガーが世俗的な音楽をやることにかなりの抵抗と反発があったのだそう。この頃のポップスの常でバックの演奏はシンプル。女性コーラスが加わる曲も多いので、そのスムースでスウィートなヴォイスがより際立つ。ここに収録されているほとんどの曲を有名アーティストがカヴァーしていることからも、その影響力の大きさが分かる。白眉はやっぱりノリのいい「Twistin' The Night Away」。若干33歳で撃たれて亡くなったサム・クックだが、その死因には色々な疑惑があるのだそう。そこに悪名高いアラン・クライン(Allen Klein ※ビートルズやストーンズの元マネージャー、アーティストから法外な高額を搾取していたことで有名)が関わっていたかもという説を見てちょっと調べてみたくなった。
中古店にて購入(¥311)
- Label : RCA
- ASIN : B000AO4NJA
- Disc : 1