西区の押切にある「泰禄屋」。自分がブックマークしたのは随分と前でずっと訪れたかった店だが、機会を狙っているうちにコロナ禍や長期休業となってしまっていた。復活されたとは聞いていたが、平日のみ、しかも基本的に月~木曜の夜営業のみとなってしまいほとんど諦め。それが有難いことにいつもコメントを下さる南田神田さんが店のお盆期間の営業日をXに上げていてくれ、そのうちの1日のみ早い時間なら何とか訪問可能な日が見つかった。万難を排して行く手筈を整える。
もう暑いのなんのって堪らない日が続いた名古屋のお盆期間。それでも積年の願いだったので汗だくになりながら店を目指す。店は押切の美濃路(※東海道の宮宿から中山道の垂井宿までを結ぶ脇街道)沿いにある。外観だけからだと休業のままに見えるが(笑)、5時にはちゃんとシャッターが上がっていた。店の中はL字のカウンターとテーブル席が3つ程。年配のご夫婦でやっていらっしゃる。何はなくとも汗で大量に流れ出た水分の補給。「ビール大」(キリン一番搾り)をいただく。コップに注いでグイッと…。ウメー。つまみ無しで全部呑んでしまいそう(笑)。
お願いしたのは「ぎょうざ」と「だし巻玉子」。こちら、店の外看板にも「ぎょうざの店」とあって、何でも三重県伊勢市の名店で修業をなさったとか。注文してから皮を延ばし手包みするというからご夫婦の作業を眺めているだけで酒が呑めそう(笑)。主人が皮を延ばし、女将さんが餡を手際よく包む。主人によって焼かれた「ぎょうざ」は8個。底面はパリッと焼かれていて中はとろっと。タレが用意されたが、そのままでもしっかりとした味わいがあって旨いのなんの。ひと口で頬張ると口の中がジュワッと餡の肉汁と旨味で満たされる。それをビールで洗い流し…至福。「だし巻玉子」は奥で焼かれて運ばれた。ネギが入っていてかなり甘めの味付け。
次は酒を追加。「燗しますか?」と訊かれたがひやでもらう。酒はガラスコップに注がれた。出来上がった惣菜が並ぶガラスケースから「きんぴら」と「酢の物」を取り出す。「きんぴら」は鶏肉、牛蒡、人参、揚げ、椎茸など沢山の具材でかなり濃いめの味付け。「酢の物」はイカ、きゅうり、わかめ。もちろん1杯では全然足りないのでお酒をお代わり。もう今晩はここで終わっちゃいたいナと思ったがそうもいかない。最後は締めに「とん汁」をもらった。しっかり赤出汁の豚汁で、作り立てなのかネギのしゃきっとした食感が残りしみじみと旨い。店も混み合ってきて、どこで調べて来るのかスーツケースを転がす後客も入って来たので席を譲ることに。忙しい主人に機を見て勘定してもらい、店を後にした。外はまだ明るい。(勘定は¥2,700程)
ぎょうざの店 泰禄屋
愛知県名古屋市西区花の木1-3-10
( 名古屋 なごや 浅間町 せんげんちょう 押切 おしきり たいろくや 居酒屋 酒場 食堂 定食 餃子 ギョウザ ギョーザ 美鈴 ぎょうざの美鈴 豚汁 )
お役に立ったようで幸いです。
ヘルニア持ちの御主人がお盆の時に行って見えましたが
「長く休むとかえって調子悪いので、4日休んで3日働くようにしてます」
とのこと。なので、月曜日が振替え休日の週は金曜日に臨時営業。
きっと年末年始もこんな調子なのでしょうね。
川名の平和園も無事営業再開しましたし、ヨカッタヨカッタ。
本当に助かりました。あの情報が無ければ今だに行けてないでしょう(実際あれから行ける
機会は全然ありません…)。
>平和園
X拝見しました。あの御年で何か月も休んでまた仕事を始めるって大変なんでしょうねー。
待ちに待ったファンが沢山居るでしょうから当分忙しいでしょうが、落ち着いてゆっくり
続けてもらいたいですね。